
桑の葉茶の主なデメリットは、体質や摂取量によってお腹が張ったり、便がゆるくなったりする場合があること、葉の風味や口当たりに好みが分かれることです。また、糖尿病の薬やインスリンを使用している方は、飲み始める前に医師・薬剤師へ確認が必要です。
桑の葉はお茶や食品として利用されてきた植物です。米国の公的機関NCCIHは、最長12週間の研究では重篤な有害作用がみられなかったと説明しています。一方、お腹の張りや軟便などの報告もあります。NCCIH
大切なのは、商品の飲み方を確認し、自分の体調に合う量で楽しむこと。この記事では、お茶専門店・山麓園が、桑の葉茶の注意点と無理なく続けるための考え方を解説します。
結論|桑の葉茶のデメリット・注意点はこの5つ
| デメリット・注意点 | 知っておきたいこと | 対応のポイント |
|---|---|---|
| お腹の調子に変化が出る場合がある | お腹の張り、ガス、軟便などが報告されている | 初めてなら少量から。体調不良が出たら中止する |
| 糖尿病の薬との併用に注意が必要 | 血糖値が下がりすぎる可能性がある | 医師・薬剤師に商品と使用量を伝えて確認する |
| 粉末は量を増やしやすい | 葉を丸ごと摂るため、抽出するお茶とは摂り方が違う | 目分量で足し続けず、商品の目安量を確認する |
| 葉の香りや口当たりに好みが分かれる | 粉末では葉の風味、粉末感、とろみを感じる場合がある | 濃さを調整する、ティーバッグを選ぶ |
| 飲むだけで期待した結果が出るとは限らない | 飲用した感想には個人差があり、薬の代わりにはならない | 食事や運動、必要な治療を基本に取り入れる |
この5つは、すべての方に問題が起こるという意味ではありません。味の好みで調整できる点と、体調や服薬のために確認が必要な点を分けて考えると、選びやすくなります。
桑の葉茶に副作用はある?
「副作用があるのか」という疑問に対して、まず知っておきたいのは、桑の葉茶でも体質や摂取条件によって、望ましくない体調変化が起こる場合があるということです。
桑葉を用いたヒト試験では、お腹の張り、ガス、軟便などが報告されています。2020年に公表された試験でも、こうした消化器症状がみられました。PubMed
ただし、この試験ではDNJという成分の量を基準に桑葉を摂取しています。市販の桑の葉茶を普段どおりに淹れた条件と同じではなく、一般のお茶で同じ頻度の症状が出ることを示したものではありません。
桑の葉茶は食品ですが、「食品だから体調に合わないことはない」とは言えません。飲んだ後に腹痛や下痢などが出た場合は、いったん飲用を中止してください。症状が強い、または続く場合は医療機関に相談しましょう。
お腹がゆるくなることを「効いている証拠」と考えて、我慢して飲み続ける必要はありません。
桑の葉茶を飲みすぎるとどうなる?
飲みすぎたときに気をつけたいのは、お腹の張りや便の状態などの変化です。特に、初めて飲むときから濃く作る、粉末を何度も追加する、といった飲み方は避けましょう。
「健康によさそうだから、いつもの倍にしよう」と量を増やすより、商品の案内に沿って取り入れることが基本です。消費者庁も、健康食品の摂取目安量や注意事項を守るよう案内しています。消費者庁
1日何杯まで飲める?
すべての桑の葉茶に共通する「1日○杯まで」という上限を、一律に示すことはできません。
同じ1杯でも、使う葉や粉末の量、水量、抽出時間が違います。葉を粉砕したパウダーと、特定の成分を抽出・濃縮した製品でも中身が異なります。
杯数だけで判断せず、商品の使用量と飲み方を確認してください。 初めての方は少量から試し、体調に合うかを見ながら取り入れるとよいでしょう。
水で薄めれば、多く飲んでもよい?
水を増やすと味は薄くなりますが、入れた粉末を全部飲めば、摂る粉末の量は同じです。
例えば、同じ量の粉末をコップ1杯と大きなボトルに混ぜても、飲み切った場合に摂取する葉の量は変わりません。粉末では「濃く感じるか」だけでなく、1回に何g使ったか、1日に合計どれくらい使ったかにも目を向けましょう。
注意が必要な人・向かない人
糖尿病の薬やインスリンを使用している方
桑の葉には、1-デオキシノジリマイシン(DNJ)という成分が含まれています。DNJは糖質を分解する酵素の働きに関わり、食後血糖との関係が研究されています。JIRCAS
健康目的で選ばれる理由の一つですが、薬を使っている方には注意点にもなります。NCCIHは、桑葉と糖尿病治療薬の併用によって、血糖値が下がりすぎる可能性を挙げています。NCCIH
該当する方は、飲み始める前に医師・薬剤師に相談し、商品名、原材料、予定している使用量を伝えてください。桑の葉茶を飲むために、処方薬を自己判断で減らしたり中止したりしないでください。
成分と研究の詳しい内容は、桑の葉と血糖値についての記事で紹介しています。
お腹が張りやすい・下痢をしやすい方
普段から胃腸の調子が変わりやすい方は、初めて飲む際に少量から試しましょう。葉を丸ごと摂るパウダーでは、食物繊維も一緒に取り入れるため、使う量を確認することが大切です。
便がゆるくなるなどの変化があれば、そのまま続けず、いったん中止して様子を見てください。
持病の治療中・薬を継続して使用している方
糖尿病以外の病気で治療中の方も、健康目的で毎日取り入れる前に、主治医や薬剤師へ確認すると安心です。食事や水分の制限がある場合は、治療上の指示を優先してください。
これは、すべての薬と桑の葉茶の組み合わせに問題があるという意味ではありません。自分の治療内容に合うかを確認するためです。相談するときは、商品の袋や原材料表示の写真があると伝えやすくなります。消費者庁
妊娠中・授乳中の方
桑の葉100%のお茶はノンカフェインですが、カフェインを含まないことと、妊娠中・授乳中の安全性が十分に確認されていることは別です。
NCCIHは、この時期の桑葉の安全性に関する情報は限られているとしています。健康目的で毎日飲みたい場合は、産科の医師などに相談してください。濃縮エキスやサプリメントについても、自己判断で追加しないようにしましょう。NCCIH
飲むと体調に違和感が出る方
腹痛、下痢、吐き気、かゆみなど、飲み始めてから普段と違う症状が出る場合は、無理に続けないでください。症状が強い場合や続く場合は、商品と飲んだ量を伝えて医療機関へ相談しましょう。
パウダーとティーバッグで注意点は違う?

桑の葉を丸ごと使うパウダーと、お茶を抽出するティーバッグでは、量の確認方法が違います。
| 比べる点 | ティーバッグ | 葉を粉砕したパウダー |
|---|---|---|
| 飲み方 | 葉から抽出したお茶を飲む | 葉そのものを飲み物に混ぜて摂る |
| 葉の繊維質 | 葉の多くは茶殻として残る | 葉の食物繊維も一緒に摂る |
| 量を確認する方法 | 使用する包数、水量、抽出時間 | 1回・1日に使用する粉末量 |
| 口当たりの調整 | 水量や抽出時間を調整する | 粉末量や混ぜる飲み物を調整する |
ここでいうパウダーは、乾燥した葉を粉砕した食品です。成分を抽出・濃縮して粉末にした製品は、同じ「粉末」でも異なります。
また、形状だけで「粉末の方が必ず強く働く」「ティーバッグなら薬との併用を気にしなくてよい」とは判断できません。服薬中の方は、どちらのタイプも確認が必要です。
味や使い方も比べたい方は、桑の葉茶は粉末とティーバッグどっち?をご覧ください。
とろみや草の香りが気になるときは
桑の葉らしい草の香りや、粉末を混ぜたときのとろみは、風味・口当たりの特徴です。こうした特徴を感じることだけで、副作用や体調への悪影響を意味するわけではありません。
あっさり飲みたい方は薄めに作る、ティーバッグを選ぶなど、好みに合わせて調整できます。葉を丸ごと取り入れたい方には、パウダーを牛乳・豆乳・ヨーグルトに混ぜる使い方もあります。
詳しくは、桑の葉茶のとろみが生じる理由と、購入者レビューから見る桑の葉茶の味で紹介しています。
肝臓への影響が気になる方へ
桑の葉の安全性を調べる際は、普段のお茶、高用量の粉末、濃縮した抽出物など、何をどれくらい摂った研究なのかを確認することが大切です。動物実験の結果だけから、日常の桑の葉茶を一律に「肝臓に悪い」と判断することはできません。
肝臓に関する研究と、肝疾患で治療中の方が確認したい点は、専用記事の桑の葉茶は肝臓に悪い?研究からわかる安全性と飲み方で詳しく解説しています。
よくある質問
桑の葉茶は毎日飲んでもよいですか?
日々のお茶として取り入れる場合は、商品の飲み方を守り、体調に合うかを確認してください。毎日飲むことだけで「飲みすぎ」とは判断できず、使う量が大切です。服薬中や妊娠中など、上で紹介した状況に当てはまる方は、継続する前に相談しましょう。
飲みすぎてしまったら、どうすればよいですか?
追加で飲むのを控え、体調を確認してください。腹痛や下痢などが出たら飲用を中止し、症状が強い場合や続く場合は医療機関に相談しましょう。
桑の葉茶は便秘になることもありますか?
NCCIHの安全性情報には、軟便だけでなく便秘も挙げられています。お腹の反応は人によって異なります。便の状態が普段と変わり、困る症状がある場合は無理に続けないでください。NCCIH
桑の葉茶を飲めば、薬を減らせますか?
薬を減らす判断は、治療を担当する医師が行います。桑の葉茶を飲んでいることや体調の変化は診察時に伝え、処方薬は指示どおりに使用してください。
自分に合う桑の葉茶を選ぶために
桑の葉茶を取り入れるときは、原材料と使用量を確認し、初めてなら少量から。葉の風味や口当たりは好みに合わせて調整し、体調に合わない場合は無理に続けないことが大切です。
桑の葉茶について、目的に合わせて以下の記事もご覧ください。
- 基本を知る:桑の葉茶とは?味・飲み方・選び方をお茶専門店が解説
- 成分を知る:桑の葉の栄養成分と働き
- 飲んだ方の声を読む:購入者レビューと研究結果を照らし合わせた記事
山麓園では、熊本県産の桑の葉を使ったティーバッグとパウダーをご用意しています。食卓のお茶としてすっきり飲みたい方にはティーバッグ、葉を丸ごと取り入れたい方にはパウダーが選びやすい形です。
山麓園の桑の葉茶 パウダー/ティーバッグのご紹介
山麓園では、以下のように手頃な価格で高品質な桑の葉茶を提供しています。


桑の葉茶ティーバッグ 3g×40包 1000円 送料無料
桑の葉茶パウダー 150g 1100円 送料無料
参考文献・参考情報
- Kimura T, et al. Food-grade mulberry powder enriched with 1-deoxynojirimycin suppresses the elevation of postprandial blood glucose in humans. Journal of Agricultural and Food Chemistry. 2007.
- Thaipitakwong T, et al. A randomized controlled study of dose-finding, efficacy, and safety of mulberry leaves on glycemic profiles in obese persons with borderline diabetes. 2020.
- Safety evaluation of a beverage containing mulberry leaf extract. Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry. 2022.
- National Center for Complementary and Integrative Health(NCCIH)“White Mulberry Leaf: Usefulness and Safety”
- 消費者庁「健康食品(一般の方向け)」
※研究で使用されている桑葉エキスやDNJ含有量を調整した桑葉粉末と、一般的な桑の葉茶・桑の葉パウダーでは成分量や摂取条件が異なります。研究結果を特定の商品にそのまま当てはめることはできません。

