熊本伝承抹茶・有機せいめい
平河の昔
熊本県産の有機「せいめい」碾茶を100%使用した山麓園の上位抹茶です。商品名には、800年以上前の熊本の茶の記録と、現代の有機抹茶をつなぐ思いを込めています。

「平河の昔」を一言で表すと
- 熊本県産・有機碾茶100%の抹茶
- 品種は、抹茶・粉末茶用として開発された「せいめい」
- 原料は、県内でも高く評価されるトップ生産者の一人が手掛ける有機茶
- 1191年の「茶五十斤」という平河家文書の記録にちなむ商品名
- 山麓園が展開する「熊本伝承抹茶」の上位商品
- 「平河の昔」は登録商標
なぜ「平河の昔」という名前なのか
日本茶の歴史を語るうえで、よく知られている人物の一人が栄西禅師(1141~1215年)です。
日本臨済宗の開祖とされる栄西禅師は、宋から茶種を持ち帰り、1191年に九州で茶の種を播いたと伝えられています。禅と茶はその後の日本文化の中で深く結びつき、今日では海外でも「ZEN」と日本茶・抹茶を結びつけて理解されることが少なくありません。
ところが、熊本には同じ1191年にさかのぼる、非常に興味深い茶の記録が残っています。
1191年
栄西禅師と茶の伝承
宋から持ち帰った茶種を九州に播いたと伝えられ、日本の茶栽培史を語る際の重要な年として知られています。
1191年
熊本・球磨の平河家文書
同年の文書に、初神村の産物として「茶五十斤」の記載が残ります。熊本・球磨地域ですでに茶が扱われていたことを示す、非常に古い記録です。
つまり、栄西禅師と茶の伝承で知られる1191年と同じ年に、熊本の球磨地域にはすでに「茶五十斤」と記した史料が残っていることになります。
この記録から、球磨地域は日本最古級の茶生産記録を持つ地域の一つとして考えることができます。
800年以上前の熊本の茶の記録を、現代の熊本有機抹茶へ。
その歴史に敬意を込め、「熊本伝承抹茶 平河の昔」と名付けました。
平河家文書
多良木町に伝わる平河家文書は、中世の地域社会を知るうえで重要な史料群です。1191年(建久2年)の文書には、初神村に関する記載の中に「茶五十斤」が見られます。
「平河の昔」という名称は、この古い茶の記録に着想を得ています。
※栄西禅師がこの地域に直接茶を伝えたという意味ではありません。また、現在の抹茶が800年前の茶樹の系統を受け継いでいるという意味でもありません。1191年という同じ年に、熊本にも茶の記録が残ることに歴史的な面白さがあります。
平河家文書。画像出典:多良木町(画像をクリックすると多良木町の解説ページへ移動します)
「熊本伝承抹茶」という考え方
熊本は、宇治や八女のように「抹茶産地」として全国的に広く知られてきた地域ではありません。しかし、茶産地としての歴史は古く、玉緑茶、煎茶、釜炒り茶など、多様なお茶が作られてきました。
山麓園では、熊本抹茶を単に「新しい産地の抹茶」として売るのではなく、熊本に伝わる茶の歴史と、現在の茶農家・品種・製造技術をつなぐ抹茶として「熊本伝承抹茶」と呼んでいます。
その中でも「平河の昔」は、歴史的な物語、有機栽培、せいめいという新しい品種を組み合わせた、シリーズを象徴する商品です。
「平河の昔」は登録商標です
「平河の昔」は、1191年の平河家文書に残る茶の記録と熊本の茶文化を背景に、山麓園が商品名として展開している登録商標です。
原料は有機「せいめい」碾茶100%

「平河の昔」は、熊本県産の有機碾茶100%から作る抹茶です。
品種には「せいめい」を使用しています。せいめいは、農研機構(NARO)が育成した比較的新しい茶品種で、被覆栽培への適性が高く、抹茶や粉末茶用途で良好な色や旨味が期待される品種として開発されました。
歴史を背景に持つ商品ですが、原料には現代の抹茶づくりを見据えて開発された新品種を使う。そこも「平河の昔」の特徴です。
碾茶から作る「本来の抹茶」
抹茶は、煎茶や玉緑茶をそのまま粉にしたものではありません。被覆した茶葉を蒸し、揉まずに乾燥させて作る碾茶を細かく粉砕して作ります。

平河の昔の原料となる有機「せいめい」碾茶
品種、被覆、摘採時期、碾茶加工、火入れ、粉砕のすべてが、抹茶の色・香り・旨味・苦渋味・口当たりに影響します。
せいめいについて詳しくは、せいめいを煎茶・碾茶・抹茶で比較した記事でも紹介しています。
原料を手掛けるのは、熊本を代表する生産者の一人
「平河の昔」の有機碾茶を手掛けるのは、熊本県内の茶業関係者からも高く評価されているトップ生産者の一人です。
単に有機栽培を行っているだけではありません。県茶品評会、日本茶AWARD、国際コンクールなどで長年にわたって評価を受け、栽培から製茶、品質管理、販売、輸出まで取り組んできた実績があります。
平河の昔の価値は、「有機」「熊本産」という表示だけではありません。
その原料の背景には、長年にわたり熊本茶の品質を支え、国内外で評価を受けてきた生産者の技術があります。
主な受賞歴・実績
| 年 | 主な受賞・実績 |
|---|---|
| 2025 | 日本茶AWARD プラチナ賞(有機茶部門)。出品503点のうちプラチナ賞20点の一つに選出。 |
| 2024 | 日本茶AWARD ファインプロダクト賞 2点。煎茶ティーバッグ部門と有機茶部門で同時受賞。 |
| 2022~2025 | 4年連続で日本茶AWARD受賞。単年ではなく継続的に品質が評価されています。 |
| 2020年度 | 熊本県農業コンクール 経営体部門「秀賞」。同部門のグランプリに当たる評価。 |
| 2019 | 熊本県茶品評会 煎茶の部 1等1席。同年、AVPA Paris「Teas of the World」で銅賞、日本茶AWARDファインプロダクト賞も受賞。 |
| 2018 | 熊本県茶品評会で1等、日本茶AWARDファインプロダクト賞。 |
| 2017 | シンガポールで開催された「にっぽんの宝物」世界大会 最優秀賞。 |
| 品質管理 | JGAP認証取得、有機JAS認証取得。海外への茶の輸出実績もあります。 |
品評会で一度評価された生産者というより、長期間にわたり茶づくりそのものを評価されてきた生産者と表現する方が実態に近いでしょう。
「平河の昔」の商品概要
| 商品名 | 熊本伝承抹茶 有機抹茶「平河の昔」 |
|---|---|
| 商品コンセプト | 熊本伝承抹茶 |
| 産地 | 熊本県 |
| 品種 | せいめい |
| 原料 | 有機碾茶100% |
| おすすめ用途 | 薄茶、日常の一服、品質を重視する抹茶用途 |
| 内容量 | 30g缶 |
| 商標 | 「平河の昔」は登録商標 |
| 歴史的背景 | 1191年の平河家文書に残る「茶五十斤」の記録を商品名の着想とする |
どのような方におすすめか
有機抹茶を探している方
有機碾茶100%。産地・品種・生産背景まで確認して選びたい方に。
薄茶として楽しみたい方
ラテや製菓用の廉価な抹茶とは別に、抹茶そのものを味わう用途を想定した商品です。
産地の物語を重視する方
1191年の茶の記録、熊本・球磨の茶文化、現代の有機茶づくりまで含めて楽しめます。
一方、抹茶ラテや製菓で大量に使う場合は、「平河の昔」よりも用途と価格のバランスを重視した別の業務用抹茶の方が適することがあります。
歴史が古いから良い抹茶、という意味ではありません
ここは大切な点です。
1191年の平河家文書は、熊本・球磨地域の茶の歴史を考えるうえで非常に興味深い史料です。しかし、歴史が古いことと、現在の抹茶の品質は別の問題です。
現在の「平河の昔」の品質を決めるのは、有機栽培、品種、被覆、摘採時期、碾茶加工、仕上げ、粉砕、保管などです。
山麓園がこの商品で大切にしているのは、歴史を過度に権威付けに使うことではなく、熊本にこれほど古い茶の記録があることを知っていただき、その上で現在の熊本抹茶を実際の味と品質で評価していただくことです。
熊本抹茶を、これからの産地として
熊本抹茶は、宇治抹茶や八女抹茶を置き換えるための商品ではありません。
熊本には熊本の茶の歴史があり、現在も新しい品種や被覆栽培、有機栽培に取り組む生産者がいます。山麓園では、その原料を実際に確認しながら、熊本らしい抹茶を育てていきたいと考えています。
「平河の昔」は、その考え方を最も分かりやすく表した一品です。
熊本伝承抹茶「平河の昔」
1191年の熊本の茶の記録に思いを重ね、現代の有機「せいめい」碾茶で仕上げた熊本抹茶です。
山麓園ショッピングで熊本抹茶を見るEnglish Product Page
よくある質問
「平河の昔」はどのような抹茶ですか?
熊本県産の有機「せいめい」碾茶を100%使用した山麓園の上位抹茶です。薄茶など、抹茶そのものの味を楽しむ用途を中心に想定しています。
なぜ「平河の昔」という名前なのですか?
1191年の平河家文書に「茶五十斤」という非常に古い茶の記録が残ることにちなみ、熊本の茶の歴史を現代に伝える「熊本伝承抹茶」として名付けました。
栄西禅師と直接関係があるのですか?
直接の関係を示す史料があるという意味ではありません。栄西禅師が宋から茶種を持ち帰り播いたと伝えられる1191年と同じ年に、熊本・球磨にも「茶五十斤」という記録が残っていることを紹介しています。
800年前から同じ茶が作られているのですか?
いいえ。現在の「平河の昔」は、現代の品種である「せいめい」を使った有機抹茶です。1191年の史料は商品名と「熊本伝承抹茶」というコンセプトの背景です。
「平河の昔」は商標登録されていますか?
はい。「平河の昔」は登録商標です。
参考資料・関連記事
- 多良木町:平川家文書(熊本県指定重要文化財)
- コトバンク:初神村(1191年文書「茶五十斤」の記載)
- 佐賀県資料:栄西禅師と1191年の茶の伝承
- 農研機構:抹茶・粉末茶に適する新品種「せいめい」
- 山麓園:せいめいを煎茶・碾茶・抹茶で比較
- 山麓園:熊本産抹茶の販売を開始しました
- 山麓園:熊本抹茶が注目される理由
- Hirakawa no Mukashi – English Product Page
※茶は農産物のため、収穫年・ロット・栽培条件・加工条件などによって、色・香り・味わいには違いがあります。
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