2019年日本一の茶の生産地は鹿児島県?時代が変わりつつある⁈

2019年に、静岡県に代わって、鹿児島県がお茶の生産量1位になるかもしれない

2019年8月、静岡茶と鹿児島茶に詳しい方から、ある情報が届きました。

2019年は鹿児島県が静岡県を抜いて、生産量が1位になるのではないか?という話(噂)が出てきています。半世紀以上、いやもっと前から、不動の茶生産量1位の静岡県が1番でなくなるということは、衝撃過ぎて、本当のことなのか信じられません。

そこで、近年の生産量や今年の状況を踏まえて、静岡県から鹿児島県へ1位の交代がありえるのか検証してみました。

府県名昭和50年昭和60年平成7年平成17年平成27年平成28年
静岡県699778744652306305
鹿児島県88145250302227265
三重県9085921018788
京都府496764848389
福岡県415159614545
全国1271149115191472907960

10年ごとの茶産出量の推移 グラフ

※上の表は10年ごとに集計したお茶の産出額です。生産量ではないのでご注意ください。

昭和50年頃は、静岡県が圧倒的な産出額となっていて、平成4年をピーク徐々に減少傾向にあります。平成17年から27年の間に急激に半減以下となっています。一方鹿児島県は、平成17年まで順調に産出額が増え、平成27年は若干落ちていますが、翌年平成28年にはまた増えて、静岡県との差がほとんどなくなってきています。このことより、静岡県の圧倒的な勢いがここ十数年のうちに減退が続き、逆に鹿児島県は順調に増えている結果となっています。

出典:静岡県「ふじのくに」公式データより

 

 

静岡県の茶生産量(相対)の減少の原因

別のデータでは、一人あたりの購入金額が平成20年を境に、急激に減少しました。価格の下落とともに、生産量も減り始めています。客単価が減ると生産者の収益が下がり、意欲も減ることから、生産量と単価はデータでも連動しています。以前は、鹿児島県産茶は、他の産地のお茶にブレンドされ、宇治茶や静岡茶の原料という立場で単価も安いものでした。しかし、八女茶を発端とした産地偽装問題が指摘され、鹿児島県産茶は、「かごしま茶」や「知覧茶」などの産地ブランドとして販売するようになり、ブランドも定着しつつあります。近年では、鹿児島茶と静岡茶の単価の差はほぼなくなっています。

さらに、過去の圧倒的な生産量と圧倒的な消費地である関東圏に近い静岡県では、製茶会社が全国の5割ほどあり、鹿児島県は、約6%と圧倒的な差があります。生産量が減ってきている静岡県の製茶会社は、競争激化で社員一人当たりの利益が非常に低くなっていて、製茶産業として元気がなくなってきていることも要因と考えられます。

社員一人当たりの月間利益生産金額:静岡県1万5000円、鹿児島県6万5000円
※出典:製茶業、静岡の利益率が鹿児島より低い意外な理由

しかし、近年の輸送コスト沸騰(数年で2倍以上)により、消費地である関東に近い静岡茶よりも輸送コストが多くかかることが鹿児島県茶商の悩みとなっています。

最近の静岡茶の生産量と価格の推移

2018年には、静岡県のキロあたりの荒茶平均価格が1946円(前年比16%マイナス)と30年で最も安値となっていました。2019年は、20%ほど生産量が減ったにもかかわらず、平均価格は10%ほど下落しているそうです。

これだと、2番茶以降のお茶の価格も大幅に下落することが懸念され、相場の調整のため、お茶を摘まないという選択をする農家さんも多く出てくると思います。そうなると、2019年の静岡茶の二番茶以降の生産量も、もっと減る可能性も出てきます。

 

2018年の県別のお茶の生産量

県  名栽培面積 ha生葉収穫量 t
主産県計 33,300383,600
埼玉 6574,040
静岡 15,100150,500
愛知 4684,190
三重 2,69030,200
京都 1,40013,800
福岡 1,4409,600
佐賀 7235,660
長崎 5783,640
熊本 1,0206,120
宮崎 1,19018,100
鹿児島 7,990137,700

お茶の県別生産量 平成30年 グラフ

出典:農林水産省『作物統計調査』

 

今年(2019年)の春は、寒さが続いたため、(温暖な鹿児島県はそれほどでもなかったですが)静岡県の一番茶は霜の被害にあったという話もありました。

品種茶は相場も高く推移しましたが、やぶきた茶は鹿児島県の一番茶で10%下落しました。静岡県で価格が下がったことが原因と考えられます。

2019年、2018年鹿児島県の品種別価格の推移は別記事で紹介

2019年の茶生産量はどうなるか?

2018年の静岡県の生産量が150500トン、一方鹿児島県が137700トン。もし、静岡県が10%減産したと想定すると、135450トンになります。そして、鹿児島県の茶生産量が増産か昨年と同じ水準であれば、静岡県の生産量を超えることになります。

このように考えると、鹿児島県が2019年に茶の生産量が1位になるとの噂も否定できません。ちょうど今年から令和の時代が始まりました。お茶の歴史も元号が変わるのと同時に、入れ替わりが起こるかもしれません。

いずれにしろ、静岡県減産で入れ替わるのではなくて、茶業界の発展上の入れ替わりであってほしいところです。

2020年7月追記:令和元年(2019年) 荒茶生産量 都道府県別ランキング

j順位都道府県生産量(トン)
1静岡29500
2鹿児島28500
3三重5910
4宮崎3510
5京都2900
6福岡1780
7熊本1270
8佐賀1240
9埼玉881
10愛知832
11長崎693

出典:e-stat 政府統計窓口

結果として、2019年お茶の生産量は、静岡県が1位でした。

関連記事:2020年主要県別お茶の生産量

 

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