結論:黒豆(黒大豆)はサヤ(莢)に包まれて実るため、外葉に薬剤が直接付着する作物に比べ、残留農薬が極めて少ない特性があります。
当店の黒豆茶(北海道産黒大豆100%)は、**第三者機関での残留農薬検査において基準適合(主要項目:不検出/定量下限未満)**を確認しております。記事末に検査結果の写しを掲載いたしましたので、どうぞご安心ください。


関連記事:
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- 収穫・乾燥後に行う選別・異物除去・風選・磨き・洗浄(必要に応じ)などの工程で、表面付着の微量成分がさらに低減。
このような理由から、葉菜類などと比べて残留しにくい構造的特性を持ちます。
ポイント:“サヤの中身=私たちが食べる豆”。サヤ外側に仮に付着があっても、可食部まで届きにくいのが豆類の強みです。


良質な脂質も黒豆の魅力です(油=悪ではありません)
黒豆は可食部に約20%前後の脂質を含みます。
この油は、不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸)やリン脂質(レシチン)、ビタミンEなどを含む良質な植物性脂質。焙煎黒豆茶の香ばしさやコクにも寄与します。
抽出液の表面にごく薄い油膜が見えるのは、原料由来の自然な成分が微量溶け出したサインで、品質上の問題ではありません(詳しくは関連の「黒豆茶の濁り・油分」記事でも解説しています)。
当店の残留農薬検査結果(主要項目)
当店では、黒豆茶について第三者機関で残留農薬検査を実施し、食品衛生法の基準に適合していることを確認しております。下表は主要項目の抜粋です(検査書の写しを本文末に添付)。
表の数値は検査結果に合わせてご入力ください(例はフォーマット)。
「不検出」は検出下限未満を意味します。実際の下限値(LOD/LOQ)は検査書に準じて明記ください。
| 農薬名 | 結果 | 定量下限(例) | 判定 |
|---|---|---|---|
| クロルピリホス | 不検出 | 0.01 mg/kg | 適合 |
| グリホサート | 不検出 | 0.01 mg/kg | 適合 |
| イミダクロプリド | 不検出 | 0.01 mg/kg | 適合 |
| ピリメタニル | 不検出 | 0.01 mg/kg | 適合 |
| カルバリル ほか多成分一斉 | 不検出 | 0.01 mg/kg | 適合 |
※検査はロットごと/定期サンプリング等で実施。結果はロット・時期により異なる場合があります。最新の結果は画像/PDF添付をご確認ください。
「不検出」とは?—数値の読み方
- 不検出=「ゼロ」の断定ではなく、検査法での検出下限未満。
- 食品の安全は法令に定められた基準値に対して評価します。当店結果は基準適合です。
- 基準値 ≠ 実際の残留量。基準は**“安全側の余裕を見込んだ上限”**で設計されています。
より詳しい視点は関連記事へ:
- 「残留農薬はどれくらい危険なのか?」 → https://tea-sanrokuen.com/wp/archives/1890
- 「日本の検査体制や流通の安全性」 → https://tea-sanrokuen.com/wp/archives/1427
「有機=完全無農薬」ではありません(よくある誤解)
有機JASでは、使用できる資材に厳格なルールがありますが、“絶対に何も使わない”=無農薬とは限りません。
- 圃場の履歴管理・資材の適否・防除方法など、制度に沿った管理が求められます。
- 詳細は関連記事:有機栽培は無農薬ではない?! → https://tea-sanrokuen.com/wp/archives/932
当店は、原料の履歴確認と製造工程の管理、第三者検査での確認を通じ、安全と透明性の確保に努めています。
黒豆茶ができるまで—残留低減につながる工程
- 一次選別:破損粒・異物除去
- 焙煎:高温で香味形成(付着物の低減にも寄与)
- 粉砕/ふるい分け:粒度調整と不適合物の除去
- ティーバッグ加工:異物検査・目視確認
- ロット管理:製造記録、品質試験記録の保存
これらの工程により、原料面+工程面の二重の安全性を担保します。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 「不検出」と「ゼロ」は違うのですか?
A. はい。不検出=検出下限未満で、測定機器の限界を下回るという意味です。食品の安全は基準値との関係で評価します。当店の結果は基準適合です。
Q. 黒豆茶の表面に油が浮いて見えます。
A. 黒豆由来の良質な植物性脂質の微量抽出によるものです。品質上の問題はありません。見た目が気になる場合は、抽出温度をやや下げる・静置して注ぐなどで軽減できます。
Q. 季節やロットで結果は変わりますか?
A. 原料のロット差はあり得ます。そのため当店では定期的な検査・ロット管理を行い、基準適合の確認を徹底しています。最新の検査結果は本文末の添付資料をご参照ください。
まとめ
- 黒豆はサヤに守られる作物で、構造上残留が生じにくい特性。
- 当店の黒豆茶は**第三者機関の検査で基準適合(主要項目:不検出/定量下限未満)**を確認。
- 黒豆の油は良質な不飽和脂肪酸・レシチンなどからなる自然の栄養油で、品質上の問題なし。
- 最新の検査結果を添付しています。ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
