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お茶のサラブレッド品種＆高機能品種茶 さえみどり
さえみどり 才色兼備。
***最高級品種で品質ナンバーワン！***
お茶で最も優れた品種は何ですか？という質問がありました。
もちろん、お茶は嗜好品で、甘いお茶が好き、渋めがいいとか、飲む人によって好みは様々。
一概にこれです！…と言えないところ。
しかし、私たちプロの世界では、自分の好みよりも市場価値、品質を見るところ。総合的には、やはり「さえみどり」が最も優れた品種なのでは？と説明することができます。実際、他の品種より高い値段で取引されています。
また、ある機関＊の品質評価試験で55品種中トップの成績。個人的な好みも含めてさえみどりがやっぱり良いです。
＊平成24年 ニュービジネス育成・強化事業報告書 (55品種を色沢、水色、香気、滋味の4項目で評価。さえみどりが色沢、水色、滋味の3項目で1位評価。滋味は2番目の評価で、総合でトップの成績という結果だった。)
＊個別官能審査による茶の品質評価でも 8品種中1位 審査員は14人(うち11人は審査経験なし)
＊2019年、鹿児島産の新茶を品種別に平均価格を調べたところ、主要品種として知られる「やぶきた」の1.8倍でした。ゆたかみどりやあさつゆなどの品種に比べても、何割も平均価格が高額でした。・別ページで解説：さえみどりが最も高額な品種
その【さえみどり】は、天然玉露とも呼ばれる【あさつゆ】と全国で最も多く栽培（7割以上）されているメジャーな【やぶきた】をかけ合わせて誕生しました。鹿児島県枕崎市の野菜茶業試験場で育成され、また早生品種という理由もあって、新茶の育成が早い鹿児島県や宮崎県で最も多く栽培されています。大変な人気で高値で取引されることから、また県によっては推奨品種とされ補助金が出るなど、今では全国で改植が進んでいます。まだまだ、栽培面積は全体の２％と少ないですが、やぶきたの後継品種として期待されています。他に「あさつゆ」を同じ親にもつ、「つゆひかり」という品種もあります。
特徴としては、名前の通り冴えた鮮やかなグリーンの水色と、上品な香り、渋みが少なく、旨み(成分)が非常に多いというのが特徴。さえみどりの深蒸しの茶の高級品ともなると、見るだけでもうっとりするような、何とも言えない綺麗なグリーンです。お茶を淹れて差し上げれば、色だけで皆様が驚かれます。やさしい口当たりと濃厚ながら、上品な甘み、旨味が口いっぱいに広がります。一言でいうなら【高貴】、お茶のサラブレッド的品種と言えそうです。
さえみどりの品質が特に優良なことから、近年、さえみどりと交配して誕生した「さえあかり」や「きらり」という品種も徐々に見かけるようになりました。どちらも、さえみどりのように品質に優れ、病気強い、収量が多いなどの特徴を持っています。さえみどりの後継として、これからに期待の品種です。
深蒸し茶に仕上げたさえみどりは、繊細かつ上品でまろやかな味わいが好みの方におすすめなのですが、ガツンとパンチの効いた渋みや香り、マッタリ系の旨味がお好みの方にはあっさりとしすぎて物足りない味に感じるかもしれません。また、水色が濃く出るので、普通の煎茶ように薄い色で淹れてしまって「味も香りもない」とお怒りにもなられる方も。濃厚な色合いのお茶なので、濃く出して飲まれてください。
高機能品種茶 さえみどり
集中力アップ、リラックス効果
味わい優れた品種ですが、他にも大きな効果が…。 お茶には、旨み成分であるテアニンというお茶独特の成分があります。人類のお茶利用の起源は、お坊さんが禅、瞑想をするときに寝てしまわないように、飲み始めたとか。お茶にはカフェインが含まれるので、眠気さましには良いということもありますが、このテアニンがリラックス効果が高く、カフェインの興奮作用を和らげ、集中力をアップさせます。テアニンを摂取した後に脳波を計測すると、リラックス状態を示すα派が増大します。その効果は科学的にも実証されています。昔のお坊さんたちも、お茶を飲んで集中力を高めてしっかりと瞑想できたことでしょう。それにしても、科学とは縁遠いはるか昔からその効果を知っていたという事実もすごいですね。
戦国時代に茶道が大名や武士の間で広まります。命を懸けた合戦や裏切り、下剋上が起こっている時代。戦国武将たちは、人間不信や精神的な不安で、さぞ大きなストレスを抱えていたと想像できます。
茶会では、落ち着いた茶室で、武器は一切持ち込まず、お茶を呑み回すことから、お茶のリラックス効果も併せて癒しの場になったことでしょう。豊臣秀吉が経済力で天下を統一したと言われますが、敵将とお茶会のような落ち着いて冷静になれる場で、お城1個の価値の茶碗でお茶を出されたら、誰だって降参しそうです。
現代では、コンビニや薬局で【集中リゲイン】という集中力を高めるドリンクが販売されています。ドリンクの主成分はテアニンとカフェインです。つまり、どちらもお茶の成分です。集中リゲイン(190ml)には、100㎎のテアニンが含まれます。スーパー集中リゲインには、2倍の200㎎のテアニンが入っているそうです。さえみどりのお茶は、緑茶の品種中最もテアニンを多く含むので、高品質の品であれば、湯呑3杯(80ml×3)くらいで集中リゲイン1本分のテアニンを摂ることができます。
・集中リゲイン、スーパー集中リゲイン200のページ
ある調査では、ゴルフのズレや計算ミスが少なくなるなどの効果が検証されました。昔も現在も、お茶のテアニンの集中力アップ＆リラックス効果が私たちの生活に役立っています。
また、動物実験では、記憶力アップや学習能力向上がが確認されています。
リラックス効果や寝る前の安眠効果を期待する場合は、低温(水出し)で入れてください。テアニンは、ほぼそのまま、カフェイン少なめに出ますので、カフェインで眠れないということもありません。2018年8月テレビ番組で水出し茶の安眠効果が紹介されましたが、テアニンが最も多い「さえみどり」を使えば、効果の最大化を期待できます。
・テアニンのリラックス作用
血液サラサラ効果のケルセチンが豊富
もう一つ、さえみどりにはすごいことが…。実は、あちこちで話題の機能成分であるケルセチンが多いことがわかってきました。タマネギで知られる血液サラサラ成分で、動脈硬化の予防や血糖値低下作用があることで知られています。タマネギのサプリなんかもよく見かけますよね。
※2019年1月22日放送「名医とつながる!たけしの家庭の医学」の全身の老化を止める科で、老化の原因となる体内のサビを除去する成分として、ケルセチンが紹介されました。一日100mgの摂取をお勧めしていました。しかし、レタスだと14玉、ピーマンなら30個など難しそうですが、緑茶なら３杯で摂取できるとのこと。検証では、血液検査を行うと検証前→9.26、お茶を飲み始めて１週間後→4.92となりました。ケルセチンだけの効果とは言えませんが、緑茶の老化防止の効果は優れているということですね。
そんな人気成分の「ケルセチン」がこの【さえみどり】にたくさん含まれているこから、さえみどりのお茶を数杯飲むだけでタマネギを半分食べた分量のケルセチンを摂取できるそうです。
ケルセチンは、カテキンと同じく植物のポリフェノールで、活性酸素から赤血球を守り血液の循環を維持する効果があるそうです。
また、ケルセチンには、血管を収縮させ、さらに血液量を増やして高血圧にしてしまう「アンジオテンシンII」の生成を妨げて高血圧を防ぐ効果もあるのです。
・関連記事：血圧を下げる食べ物、飲み物
また、ケルセチン、カテキン、ビタミンCなどは、強い抗酸化作用と抗糖化作用があることから、老化防止、アンチエイジング効果も期待できます。
・関連記事：酸化と糖化が老化の原因。老化を遅らせ、若さと健康、美容にお茶がおすすめ！
ケルセチン(配糖体)が脂肪分解を促進し、燃焼させる
テレビCMやコンビニなどでよく見かける「金の〇茶」は、特定健康食品となっています。「本品は、脂肪分解酵素を活性化させるケルセチン配糖体の働きにより、体脂肪を減らすのを助けるので，体脂肪が気になる方に適しています」とあるように、ケルセチン配糖体が、脂肪分解酵素の「リパーゼ」を活性化、脂肪を分解することで、エネルギーとして燃焼しやすくします。(植物中ではケルセチンはケルセチン配糖体として存在する) ダイエット効果も期待できます。
関連記事：緑茶のダイエット効果は?!検証しました。
参考論文：
まとめ おいしくて家族みんなの役に立つお茶
まとめ、最もお茶の水色の美味しさや品質に優れた品種。味わいと香りは、気品に満ちて、高級茶としての価値の高いお茶と言えます。また、高機能品種茶としての効果も高く、ほっと一息リラックスしたいときに、眠れないなどが悩みのお母さん、受験を控えて集中して勉強したい息子さん、高血圧、血流が気になるお父さん、家族みんなのお役に立つなど、魅力【美味しさと効能】溢れるさえみどりについてでした。
追記
さえみどりを飲んでみたいと思った方。さえみどりは、品種であるため、その中でも品質は様々。一番茶で品質の高いもの、鹿児島の知覧茶などをおすすめします。（もちろん他の産地でも良いものもあります）価格は安い品だと失敗もあるかと思われるため、100gで1000円以上、出来れば1500円前後をおすすめします。高級なものほどテアニンの含有量も高くなっています。
高機能品種福袋(楽天)←当店の通販サイトでもお買い上げいただけます。
品種で選ぶ上級茶福袋(ヤフーショッピング)
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その他の高機能品種茶の紹介：べにふうき
ゆたかみどり
参考文献：ニュービジネス育成・強化事業報告書
：個別官能審査による茶の品質評価 池田奈実子 1992 年 1992 巻 75 号 p. 13-17
：Yokogoshi et al., 1998; 横越他， 2005; Yamada et al., 2009
：Kagaku to Seibutsu 56(6): 408-413 (2018)
