知られざる名産地 水俣・芦北のお茶

・芦北地方について

湯の児温泉、湯の鶴温泉、日奈久温泉、田ノ浦の道の駅や芦北のでこぽんなどが観光スポットとして知られています。御立岬なんかも名所ですね。

・水俣について

水俣は、個人的にスイーツの美味しい町と思っています。元祖蜂楽饅頭本店(ほうらくまんじゅう)、美貴最中(みきもなか)、モンブランフジヤなど有名店があります。水俣の蜂楽饅頭は、格別に美味しいです。

・芦北・水俣のお茶について

芦北について あまり知らない方、

水俣というと真っ先に「水俣病」を連想する方も多いかと思います。

※水俣病とは? 詳しい説明

水俣病の話はかなり以前の事で、水俣の海産物はたいへん美味しく、もちろん、身体に害はありません。まして、お茶は、海でなく山の産物なので、水俣病とは全く関係のないものです。

しかしながら、水俣のお茶は、消費者には敬遠され、永く、水俣産ではなく、他のお茶にブレンドされるか「熊本産」のお茶として販売されてきました。

実際多くのお客様が、水俣や芦北のお茶のことはご存じありません。

しかし、水俣や芦北は、熊本のお茶の一大産地の一つであり、比較的大きい畑を持っている農家さんも多くいらっしゃいます。

 

水俣、芦北地方のお茶は、良い意味で渋みがあり、昔ながらの懐かしいお茶の味を楽しめます。矢部茶や泉茶は、山手のお茶の香りがあり、対して水俣は海辺の味で、渋みも程よく、どっしりとした味わいが特徴です。また温暖な気候のため、熊本県内では最も新茶が早い地域でもありますが、温暖な海辺から、山間部まで幅広い場所に茶畑があり、山間部ではシーズン終盤まで長い期間にわたってお茶が摘まれるのも特徴です。品種もやぶきた以外に、早生品種のゆたかみどりさえみどりや埼玉県生まれの「さやまかおり」などを見かけます。

近年は、紅茶の栽培にも力を入れていて、2017年には全国紅茶サミット、2018年には九州紅茶サミットを水俣で開催しています。私がいくつか試飲したり買って帰った水俣紅茶の印象は、焙煎が強いのか?ほうじ茶に似た焙煎香と紅茶の香りを楽しめる独特な風味でした。紅茶の代表とされる、ダージリンやスリランカティーとは大きく特徴が異なり、他の日本紅茶とも違うと言えるでしょう。

※九州紅茶サミットについては別ページで紹介しています。
紅茶の日本茶の違いについても別ページで詳しく解説

話はそれましたが、水俣や葦北地方は、温暖な気候を生かし、特徴あるお茶の生産をしています。残念なことに、知らない人も多いですが、生産量も多く、熊本県内でも注目のお茶の生産地域です。当店でも、この地域のお茶を多く仕入れています。苦みでなく、渋みを活かしたお茶をつくるには欠かせません。品質も良く、値段もお手頃価格なので、コストパフォーマンスの高いお茶が多く、狙い目でもあります。

昔懐かしい味と香り高いお茶をお求めの方は、芦北、水俣茶がおすすめです。

 

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