熊本産抹茶の実力は?30g 1,404円の宇治抹茶と成分を比較しました

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山麓園 熊本産 抹茶

熊本産抹茶の実力は?茶道用の市販抹茶と成分を比較しました

抹茶といえば、京都や宇治を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

宇治の茶舗が販売する抹茶は知名度が高く、茶道のお稽古用から日常の一服まで、全国で広く親しまれています。

一方、熊本県も古くからお茶の栽培が盛んな地域です。しかし、熊本産抹茶はまだ知名度が低く、その品質について客観的な情報もあまり知られていません。

そこで今回、山麓園の熊本産抹茶「初神の白」「菊池 延寿」に使用する一番茶原料と、京都・宇治の茶舗が販売する市販抹茶を成分分析し、その結果を比較しました。

検査は、第三者機関であるJA熊本経済連で実施しています。

比較した抹茶と検査条件

熊本産抹茶原料

熊本産側の数値は、「初神の白」および「菊池 延寿」に使用する一番茶原料の成分分析結果から算出した中央値です。

  • 産地:熊本県
  • 摘採時期:一番茶
  • 使用商品:初神の白、菊池 延寿
  • 検査機関:JA熊本経済連
  • 検査日:2026年5月14日
  • 表示数値:使用原料の分析結果の中央値

比較対象の市販抹茶A

比較対象には、京都・宇治の茶舗が販売する、茶道のお稽古用などで広く親しまれている市販抹茶を使用しました。

  • 表記:市販抹茶A
  • 原材料:緑茶(国産)
  • 内容量:30g
  • 購入時価格:1,404円
  • 検査機関:JA熊本経済連
  • 検査日:2026年6月15日
茶道用宇治抹茶成分分析結果
JA熊本経済連による市販抹茶Aの成分分析結果(2026年6月15日)

成分分析結果

測定項目熊本産一番茶原料の中央値市販抹茶A熊本産側の測定結果
水分3.68%4.1%約10%低い
全窒素6.44%5.2%約24%高い
遊離アミノ酸5.18%2.8%約85%高い
テアニン2.98%2.0%約49%高い
繊維20.66%21.2%約3%低い
タンニン7.02%8.0%約12%低い
カフェイン2.38%2.5%約5%低い
ビタミンC0.388%0.05%約7.8倍
AFスコア75.2点32点約2.35倍

※比較率は、表示した測定値をもとに算出した概算です。

遊離アミノ酸は約1.85倍

遊離アミノ酸は、お茶の旨味や甘味に関係する重要な成分です。

熊本産一番茶原料の中央値は5.18%、市販抹茶Aは2.8%でした。

今回の検査では、熊本産原料の遊離アミノ酸が約1.85倍高い結果となっています。

遊離アミノ酸の量だけで味のすべてが決まるわけではありませんが、茶葉にどの程度の旨味成分が蓄えられているかを判断する重要な指標の一つです。

テアニンは約49%高い結果

テアニンは、緑茶特有の旨味や、まろやかな味わいに関係するアミノ酸です。

  • 熊本産一番茶原料:2.98%
  • 市販抹茶A:2.0%

熊本産原料のテアニンは、市販抹茶Aより約49%高い測定結果となりました。

山麓園の熊本産抹茶では、抹茶に適した品種を選び、収穫前に20日以上被覆した一番茶原料を使用しています。

品種、被覆期間、摘採時期などが、今回の高い成分値につながった可能性があります。

タンニンは約12%低い結果

タンニンは、お茶の渋味や苦味に関係する成分です。

熊本産一番茶原料は7.02%、市販抹茶Aは8.0%でした。

今回の検査では、熊本産原料のタンニンが約12%低い結果となっています。

熊本産原料は、遊離アミノ酸とテアニンが多く、タンニンが比較的少ないことから、旨味と渋味のバランスに優れた原料であることが数値から確認できます。

全窒素は6.44%

全窒素は、茶葉の品質や旨味の充実度を判断する際に用いられる項目の一つです。

  • 熊本産一番茶原料:6.44%
  • 市販抹茶A:5.2%

熊本産原料は、市販抹茶Aより約24%高い結果でした。

全窒素、遊離アミノ酸、テアニンがいずれも高いことから、熊本産原料には旨味に関係する成分が豊富に含まれていることが分かります。

AFスコアは75.2点

AFスコアは、遊離アミノ酸量と繊維量のバランスから算出される、茶葉品質の評価指標です。

  • 熊本産一番茶原料:75.2点
  • 市販抹茶A:32点

熊本産原料のAFスコアは、市販抹茶Aの約2.35倍となりました。

AFスコアだけで抹茶の味や香りのすべてを評価できるわけではありませんが、茶葉の若さや旨味成分の充実度を確認するための客観的な参考値になります。

数値から見えた熊本産抹茶原料の特徴

今回の比較では、熊本産一番茶原料に次の特徴が確認されました。

  • 全窒素が約24%高い
  • 遊離アミノ酸が約85%高い
  • テアニンが約49%高い
  • タンニンが約12%低い
  • AFスコアが約2.35倍

特に、遊離アミノ酸5.18%、全窒素6.44%、AFスコア75.2点という数値は、熊本産一番茶原料の高い可能性を示す結果と考えています。

成分値だけで抹茶の優劣は決まりません

抹茶のおいしさは、成分値だけで決まるものではありません。

品種特有の香り、茶葉の色、火入れ、粉砕方法、粒子の細かさ、保管状態、点て方なども味わいに影響します。

また、今回の比較は、熊本産一番茶原料の中央値と、市販抹茶1商品を検査した結果です。すべての熊本産抹茶や、市販抹茶全体を代表するものではありません。

熊本産側は使用原料、市販抹茶Aは完成品である点も含め、成分上の特徴を確認するための参考資料としてご覧ください。

山麓園は一番茶原料を全ロット検査

山麓園では、熊本産抹茶に使用する一番茶原料について、全ロットで成分検査を行っています。

色や香り、実際に飲んだときの味わいだけでなく、次の項目も確認しながら原料を選定しています。

  • 全窒素
  • 遊離アミノ酸
  • テアニン
  • タンニン
  • 繊維
  • カフェイン
  • ビタミンC
  • AFスコア

単に「熊本産」という理由だけで商品化するのではなく、成分と味わいの両面を確認し、品質に納得できる原料を使用することが山麓園の方針です。

まとめ

今回、熊本産抹茶「初神の白」「菊池 延寿」に使用する一番茶原料と、京都・宇治の茶舗が販売する市販抹茶Aを比較しました。

検査は、第三者機関であるJA熊本経済連で実施しています。

熊本産原料は、市販抹茶Aと比べて遊離アミノ酸、テアニン、全窒素が高く、タンニンは低い結果となりました。AFスコアも75.2点と、良好な数値を示しています。

熊本産抹茶はまだ全国的な知名度こそ高くありませんが、品種選定、長期被覆、一番茶原料の使用などによって、高い成分値を持つ抹茶づくりが可能です。

山麓園では、これからも客観的な成分検査を活用しながら、熊本産抹茶の品質と魅力を発信してまいります。

熊本産抹茶の商品ラインナップは、以下の記事で詳しくご紹介しています。

熊本産抹茶の販売を開始しました|全ロット成分検査済み・品種と産地にこだわった山麓園の抹茶

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