緊急!! 球磨地方 災害応援企画!! 芦北地方・球磨地方を応援ください。球磨のお茶販売会 1個につき150円を寄付させていただきます。

緊急!! 球磨地方 災害応援企画!!

 

この度、2020年7月の九州南部大洪水、水害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。
地元熊本県のお茶屋として、何か出来ることはないかと考え、球磨地方、芦北地方のお茶をご用意いたしました。1個お買い上げにつき、150円を自治体に寄付させていただきます。コロナウイルスの影響でボランティアの活動も制限されることから、地域の産物消費と寄付金でご支援を賜りましたら、幸いです。

 

球磨地方について

熊本県内のお茶の半分は、球磨地方で生産されています。実は、九州屈指の産地です。とりわけ相良村は、日本最古の茶園と言われる、京都の「栂の尾」や、佐賀の「背振山」よりも前に、茶の生産が始まった証拠が平川家文書(県重要文化財)に記されている、日本茶発祥の地でもあります。村内を流れる川辺川は、日本一の清流に13年連続選出されるなど、自然豊かな地域。良質なお茶をたくさん生産しています。

球磨地方 相良村川辺地区の茶畑 2020年6月24日撮影

つい先日、相良村、あさぎり町などの茶畑の視察に行ってきたばかりのことでした。その時は、良い天気で、まさかこのような水害に見舞われるとは、全く想像がつきませんでした。驚きと残念な気持ちでいっぱいです。

相良村を流れる川辺川、13年連続日本一の清流として選出されています。

13年連続日本一の清流として国土交通省に選出されています。13年連続は、日本でこの川だけです。この日も綺麗でした。

みようとばし(川辺川にかかる相良村の橋)

球磨地方のお茶

球磨地方 相良村産の良質な茶葉

芦北・球磨地方は、良質なお茶の産地として知られています。こちらは、今回「球磨の恵」に使用する相良村産のお茶になります。売り切れた場合は、同じ地域の別の生産者、または、芦北地方のお茶をご用意します。

球磨の恵 1個販売につき、150円被災地に寄付いたします。皆様のご支援をお願いします。

球磨の恵

1個 100g入り、800円(税別)で販売します。1個販売につき、150円を被災地の自治体に寄付させていただきます。

お茶につきましては、800円相当、人気生産者の質の高い玉緑茶になります。

 

 

 

寄付の詳細について

・販売は、令和2年7月末までいたします。
・8月上旬までに集計し、球磨地方他、被害の大きかった自治体に寄付いたします。
・寄付額は、1個につき100円とし、加えて当店から50円を寄付に充てさせていただきます。
・寄付先の自治体は、7月中に当店にて選定いたします。
・販売先のページにて寄付の結果報告を致します。
・皆様の温かいご支援をお待ちしております。

楽天市場とヤフーショッピング、及び店頭にて販売いたします。

・「球磨の恵」楽天市場の販売ページ

送料無料セット①1197円 送料無料②2160円

送料無料のセットと一緒にご購入の場合は同梱もできます。

・「球磨の恵」ヤフーショッピングの販売ページ

送料無料セット①1197円 送料無料セット②2160円

 

 

皆様の温かいご支援をお待ちしております。

 

お茶の山麓園 店主

2020年お茶の生産量は、静岡県を抜いて鹿児島県が1位(日本一)になる?!本当か? 検証しました‼

2020年鹿児島県が日本茶の生産量1位になる見込み。変革の年!

富士山と茶畑(静岡県)

長年(半世紀以上)静岡茶は、お茶の生産量ランキング1位に君臨していた

お茶といえば、静岡県が何十年も生産量が1位でした。しかも、お茶の生産量のピークであった平成初期には、2位の鹿児島県の3~4倍の生産量を誇り、圧倒的な大産地でした。特に関東の方なら、静岡茶は絶対的な産地ブランドとして馴染みもあり、同時に人気を誇っています。知覧茶他、鹿児島茶も産地ブランドとして確立してきているものの、小学校から教科書で習ってきた、お茶=静岡のイメージは日本国民の常識となっています。

しかし、それが2020年、常識が変わるかもしれないという局面に来ています。昨年も2019年に日本茶生産量、日本一が鹿児島県になるかもしれないという記事を書きましたが、それにも増して今年は、静岡県にとって長年続いた王座が危うい状況になっています。

2020年静岡県の一番茶の生産量について

静岡新聞によると、2019年は天候不順が重なり、「記録的減産」となったそうです。2020年は、それにも増して2019年の15~20%の減産になる公算が大きいことがわかっています。今年は、新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言の最中に新茶のSALEなどは出来るはずもなく、多くの茶業者が苦戦を強いられています。噂ですが、一番茶も買い手がつかず、静岡県などは、公的機関が買い支えている(本当か?)という情報もあります。6月より始まる二番茶も売れ残る可能性が高く、調整(減産)を呼び掛けているそうです。

・参考記事:静岡新聞・静岡茶一茶、初の一万トン台割れも、過去最低

2020年鹿児島県の一番茶、生産量について

鹿児島県、JA県経済連によると、一番茶の取引量は、昨年対比で96%と4%程度減少しています。(本茶は5%減少)

令和2年度取引量 令和元年度取引量 前年対比
 4659トン 4830トン 96%

※ちゃぴおん情報第8報 令和2年6月1日 より

茶市場(JA県経済連)の取引量=鹿児島茶全体の生産量 ではないものの、減産率が平均で4%と考えると、他の地域よりも減少幅が少なかったと言えるでしょう。

・ちゃぴおん JA鹿児島経済連 茶事業部

2020年一番茶 生産量減少の主な原因

生産量減少の理由は、昨年12月~今年3月までの暖冬、4月に入っての強風、気温が上がらず低かったこと、雨が少なかったことが原因で、新芽の生育が抑制されたことが主な原因でした。2019年も大幅な減産となりましたが、2020年はそれにも増して厳しい状況が続いていて、静岡県だけでなく、全国で同じく減産となっているようです。

天候不順だけでなく、農家の高齢化や後継者不足による廃業も一因としてあります。慢性的な緑茶需要の低下から、価格の下落傾向は続いていることが拍車をかけています。とりわけ2020年は、コロナウイルスの影響もあって特に価格(キロ単価)の下落が激しいものでした。

 

2019年の静岡茶と鹿児島茶の生産量を比較

2019年 県別 荒茶の生産量及び割合 農林水産省の発表

 

農林水産省の発表では、2019年の静岡県、鹿児島県の荒茶生産量の差がなんと、1500トンだったと言われています。両県とも3万トン近くの生産量があるので、5%程度の差になります。

【荒茶とは】農家が茶葉を摘んで蒸して揉んで乾燥させてもの。その後、製茶業者が荒茶を買い付け、火入れ(焙煎)や粉や茎などを選別除去し、製品として袋詰めされる

出典:農林水産統計

 

2020年予想される静岡茶と鹿児島茶の生産量

静岡県新聞の5月18日の記事をみると、静岡の一番茶は昨年比で15~20%減産という。それなら、2020年の静岡県一番茶の生産量は8000トン後半から9000トン前半になるのでは?と予想されています。ちなみに昨年(2019年)は、11000トンだったことを考えると、かなり大きな減少と言っていいでしょう。

需要の低下から、単価も5~10%落ちているので、二番茶以降も生産調整が行われ、減産が見込まれるのは仕方ないところでしょう。

そうなってくると、昨年の静岡県の年間荒茶生産量29500トンが15%減少したと想定すると25075トン10%減少で26550トンとなります。

対して、鹿児島県の昨年の荒茶生産量は2万8000トン。生産量が一番茶の減少率と同じく、5%減ったと仮定すると、26600トンの計算になります。

新型コロナウイルスの影響が今後すぐになくなることは想像しがたく、さらにはお茶が余っている状況から、現在(6月上旬)二番茶の価格の下落幅が大きいことを考えると、静岡県の荒茶生産が好転するとは、とても考えられない状況と言えます。

・関連記事:一番茶と二番茶の違い

結論とまとめ

結論として、2020年、全国お茶生産量1位の座が静岡県から鹿児島県に交代する公算が非常に高いと言えます。おそらく約100年ほど続いた、静岡県1位という、絶対的事実が変わってしまうのは、歴史、時代が変わっていくような気さえします。

昨年の減産に続く、今年の大幅な減産、茶業界にとって厳しい環境である中、この変化は、歓迎すべきことなのかどうなのかはわかりません。

ただただ、歴史的な年として感じます。

しかし、何か歴史的変革が起きた時こそ、新しい何かが生まれたり、好転のチャンスにもなりえます。

鹿児島県 知覧町ゆたかみどり

やぶきた(静岡県は9割)一辺倒だったこれまでのお茶の常識から、多様多品種を栽培する鹿児島県がリーダーシップを発揮し牽引することで、今後の発展のきっかけとなるかもしれません。

 

 

べにふうきゆたかみどりさえみどりも品種によって成分や効能も変わることで、高機能品種茶としてテレビやメディアで紹介されたこともあります。

病気に強い、収量の多い品種が、生産量を支え、味と品質の高い品種が、茶の需要を喚起する。1位の座が鹿児島県に代わることで、このような展開につなげていく可能性は、十分に高まると期待できます。

 

筆者も茶業界の一員として、明るい未来に貢献できるように取り組んでいけたらと思っています。

花粉症に効果のあるべにふうき茶

品種別に選ぶ 上級茶福袋 お茶の山麓園高機能品種茶 福袋

2019年日本一の茶の生産地は鹿児島県?時代が変わりつつある⁈

2019年に、静岡県に代わって、鹿児島県がお茶の生産量1位になるかもしれない

2019年8月、静岡茶と鹿児島茶に詳しい方から、ある情報が届きました。

2019年は鹿児島県が静岡県を抜いて、生産量が1位になるのではないか?という話(噂)が出てきています。半世紀以上、いやもっと前から、不動の茶生産量1位の静岡県が1番でなくなるということは、衝撃過ぎて、本当のことなのか信じられません。

そこで、近年の生産量や今年の状況を踏まえて、静岡県から鹿児島県へ1位の交代がありえるのか検証してみました。

府県名 昭和50年 昭和60年 平成7年 平成17年 平成27年 平成28年
静岡県 699 778 744 652 306 305
鹿児島県 88 145 250 302 227 265
三重県 90 85 92 101 87 88
京都府 49 67 64 84 83 89
福岡県 41 51 59 61 45 45
全国 1271 1491 1519 1472 907 960

※上の表は10年ごとに集計したお茶の産出額、生産量ではないのでご注意ください。

昭和50年頃は、静岡県が圧倒的な産出額となっていて、平成4年をピーク徐々に減少傾向にあります。平成17年から27年の間に急激に半減以下となっています。一方鹿児島県は、平成17年まで順調に産出額が増え、平成27年は若干落ちていますが、翌年平成28年にはまた増えて、静岡県との差がほとんどなくなってきています。このことより、静岡県の圧倒的な勢いがここ十数年のうちに減退が続き、逆に鹿児島県は順調に増えている結果となっています。

出典:静岡県「ふじのくに」公式データより

静岡県の茶生産量(相対)の減少の原因

別のデータでは、一人あたりの購入金額が平成20年を境に、急激に減少しました。価格の下落とともに、生産量も減り始めています。客単価が減ると生産者の意欲も減ることから、生産量と単価はデータでも連動しています。以前は、鹿児島茶や静岡茶にブレンドされ、宇治茶や静岡茶の原料という立場で価格も安かったですが、産地問題が起きて、鹿児島茶や知覧茶として販売するようになり、ブランドも定着しつつあります。近年では、鹿児島茶と静岡茶の単価の差はほぼなくなっています。

さらに、過去の圧倒的な生産量と圧倒的な消費地である関東圏に近い静岡県では、製茶会社が全国の5割ほどあり、鹿児島県は、約6%と圧倒的な差があります。生産量が減ってきている静岡県の製茶会社は、競争激化で社員一人当たりの利益が非常に低くなっていて、製茶産業として元気がなくなってきていることも要因と考えられます。

社員一人当たりの月間利益生産金額:静岡県1万5000円、鹿児島県6万5000円
※出典:製茶業、静岡の利益率が鹿児島より低い意外な理由

 

最近の静岡茶の生産量と価格の推移

2018年には、静岡県のキロあたりの荒茶平均価格が1946円(前年比16%マイナス)と30年で最も安値となっていました。2019年は、20%ほど生産量が減ったにもかかわらず、平均価格は10%ほど下落しているそうです。

これだと、2番茶以降のお茶の価格も大幅に下落することが懸念され、相場の調整のため、お茶を摘まないという選択をする農家さんも多く出てくると思います。そうなると、2019年の静岡茶の二番茶以降の生産量も、もっと減る可能性も出てきます。

 

2018年の県別のお茶の生産量

県  名 栽培面積 ha 生葉収穫量 t
主産県計  33,300 383,600
埼玉  657 4,040
静岡  15,100 150,500
愛知  468 4,190
三重  2,690 30,200
京都  1,400 13,800
福岡  1,440 9,600
佐賀  723 5,660
長崎  578 3,640
熊本  1,020 6,120
宮崎  1,190 18,100
鹿児島  7,990 137,700

出典:農林水産省『作物統計調査』

 

今年の春は、寒さが続いたため、(温暖な鹿児島県はそれほどでもなかったですが)静岡県の一番茶は霜の被害にあったという話もありました。

品種茶は相場も高く推移しましたが、やぶきた茶は鹿児島県の一番茶で10%下落しました。静岡県で価格が下がったことが原因と考えられます。

2019年、2018年鹿児島県の品種別価格の推移は別記事で紹介

2019年の茶生産量はどうなるか?

2018年の静岡県の生産量が150500トン、一方鹿児島県が137700トン。もし、静岡県が10%減産したと想定すると、135450トンになります。そして、鹿児島県の茶生産量が増産か昨年と同じ水準であれば、静岡県の生産量を超えることになります。

このように考えると、鹿児島県が2019年に茶の生産量が1位になるとの噂も否定できません。ちょうど今年から令和の時代が始まりました。お茶の歴史も元号が変わるのと同時に、入れ替わりが起こるかもしれません。

いずれにしろ、静岡県減産で入れ替わるのではなくて、茶業界の発展上の入れ替わりであってほしいところです。

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ミミー号がお茶の山麓園、新茶まつりの取材にやってきました!

4月24日RKKとんでるワイド午前10時50分放送、ミミー号が新茶まつりの取材にやってきました。

極上知覧新茶のPRを予定しておりましたが、既に完売状態でしたので、熊本八十八夜摘みやそのほかのお茶のお話をさせていただきました。

30分程、ミミーキャスターの岡本さんと打合せしまして、本番生放送。少し慣れましたが、やはり緊張します。

残念ながら、極上知覧新茶は、ものすごい勢いで売れて完売しましたが、今日(4/24)入荷の知覧新茶もお勧めです。1000円→2割引き800円ですが、水色と香味に優れた1000円で販売するのはもったいないような新茶です。実際原価もギリギリなのですが、美味しい新茶を待っていらっしゃるお客様のために頑張りました。

是非お試しください。

ラジオでもお話ししましたが、熊本八十八夜摘みももう一つの目玉商品です。昨年RKKのスタジオで太田黒さんにご紹介いただきましたが、収録後に、美味しかったよとおっしゃっていただきました。今年も熊本の新茶は順調そうなので、きっと皆様にご満足いただけるような八十八夜摘みの新茶をご提供できることと思っております。5月2日までにご予約いただきましたら、通常価格1500円を1000円にて販売いたします。ご予約されないと1000円で販売することはできませんので、お忘れなく。今年は特に【令和】初摘み新茶となりますので、特にお勧めです。

その他、平成最後に摘んだ鹿児島新茶800円と、令和初摘みくまもと新茶800円が、ご予約限定で、ワンコインの500円になります。平成と令和、時代を跨いだ新茶の飲み比べは、今年限りのチャンスです。是非お試しください。

最後に、今年も新茶ソフトや新茶銅銭糖も好評販売中です。ゴールデンウィークも近いことですし、旬のお土産にもピッタリです。

新茶まつりは、5月7日までとなっておりますので、皆様のご来店、お待ちしております。

ミミー号の皆様方、ありがとうございました。

知られざる名産地 水俣・芦北のお茶

・芦北地方について

湯の児温泉、湯の鶴温泉、日奈久温泉、田ノ浦の道の駅や芦北のでこぽんなどが観光スポットとして知られています。御立岬なんかも名所ですね。

・水俣について

水俣は、個人的にスイーツの美味しい町と思っています。元祖蜂楽饅頭本店(ほうらくまんじゅう)、美貴最中(みきもなか)、モンブランフジヤなど有名店があります。水俣の蜂楽饅頭は、格別に美味しいです。

・芦北・水俣のお茶について

芦北について あまり知らない方、

水俣というと真っ先に「水俣病」を連想する方も多いかと思います。

※水俣病とは? 詳しい説明

水俣病の話はかなり以前の事で、水俣の海産物はたいへん美味しく、もちろん、身体に害はありません。まして、お茶は、海でなく山の産物なので、水俣病とは全く関係のないものです。

しかしながら、水俣のお茶は、消費者には敬遠され、永く、水俣産ではなく、他のお茶にブレンドされるか「熊本産」のお茶として販売されてきました。

実際多くのお客様が、水俣や芦北のお茶のことはご存じありません。

しかし、水俣や芦北は、熊本のお茶の一大産地の一つであり、比較的大きい畑を持っている農家さんも多くいらっしゃいます。

水俣、芦北地方のお茶は、良い意味で渋みがあり、昔ながらの懐かしいお茶の味を楽しめます。矢部茶や泉茶は、山手のお茶の香りがあり、対して水俣は海辺の味で、渋みも程よく、どっしりとした味わいが特徴です。また温暖な気候のため、熊本県内では最も新茶が早い地域でもありますが、温暖な海辺から、山間部まで幅広い場所に茶畑があり、山間部ではシーズン終盤まで長い期間にわたってお茶が摘まれるのも特徴です。品種もやぶきた以外に、早生品種のゆたかみどりさえみどりや埼玉県生まれの「さやまかおり」などを見かけます。

近年は、紅茶の栽培にも力を入れていて、2017年には全国紅茶サミット、2018年には九州紅茶サミットを水俣で開催しています。私がいくつか試飲したり買って帰った水俣紅茶の印象は、焙煎が強いのか?ほうじ茶に似た焙煎香と紅茶の香りを楽しめる独特な風味でした。紅茶の代表とされる、ダージリンやスリランカティーとは大きく特徴が異なり、他の日本紅茶とも違うと言えるでしょう。

※九州紅茶サミットについては別ページで紹介しています。
紅茶の日本茶の違いについても別ページで詳しく解説

話はそれましたが、水俣や葦北地方は、温暖な気候を生かし、特徴あるお茶の生産をしています。残念なことに、知らない人も多いですが、生産量も多く、熊本県内でも注目のお茶の生産地域です。当店でも、この地域のお茶を多く仕入れています。苦みでなく、渋みを活かしたお茶をつくるには欠かせません。品質も良く、値段もお手頃価格なので、コストパフォーマンスの高いお茶が多く、狙い目でもあります。

昔懐かしい味と香り高いお茶をお求めの方は、芦北、水俣茶がおすすめです。

 

 

 

 

 

 

熊本県の知られざるお茶の名産地 美里町

隠れたお茶の名産地 美里町

知られた熊本の茶生産地

熊本のお茶の産地は全国的にあまり知られておらず、県内でも矢部茶、岳間茶、人吉茶などくらいしか認知されていないことは、お話ししました。

「くまもと茶」という名称は、同じ熊本県内の商標で言うと、「デコポン」と同じように既に商標登録されているため、実は一般企業では使えません。(知らずに使っている人も多いですが・・・)

熊本のお茶取引で最も高値のつくお茶

そこで、熊本県内の経済連の入札で 最も高値がつくお茶は、どこの産地だか知っていますか?※ちなみに…入札とは、各生産地で摘まれた荒茶が、組合や生産者名で出品され、そのお茶に最高値を付けた茶商が買い取るというシステムです。九州は、鹿児島県や熊本県ではクローズの入札式、嬉野ではセリの形式で行われます。

熊本県は、その実、栽培面積が全国4位~7位と言われるお茶の名産地であることもお話ししました。例えば、相良村や球磨地方のお茶は生産量が県内で最も多いですが、産地ブランドがあまり知られていません。相良茶と言っても、残念ながらピンとこない人が多いのが現状です。

 

そこで、知られざる産地の魅力をご紹介します。

熊本県で、毎年最も高い評価を得るのは、美里町(旧,中央町)のM氏のお茶です。

初入札で最高値を付けた業者は、賞状のような証書をもらえますので、高値を付け落札したお茶の証書を店内に飾っておくと県内最高のお茶を扱っている店舗といえます。ブランディングとしても役立つため、県内茶商の理事長(など)が広告費や御祝儀としてわざと高い値段をつけて最高値を出すのが、風習となっているようです。

それでも、当然県内トップ生産者として知られるM氏のお茶が選ばれます。

M氏のお茶は、茶葉は若芽で形が整っていて、旨味が強く、水色もいい。非の打ちどころがない良いお茶です。好みや贔屓はありますが、誰が見ても評価は高いお茶でしょう。さえみどりなんかは、末端価格で2000円~3000円で販売されていると思います。

・さえみどりとは?別ページで解説

そんなお茶が、一般の方には産地としては無名でしかない美里町(旧中央町)のお茶なのです。

一方で ブランディング(賞状)のためのお茶が、あまり知られていない産地のお茶というのも、面白い話かもしれません。

しかし、美里町には素晴らしいお茶があることを是非お分かり頂きたいのです。

美里町には、日本一の石段もありますよ。←私もよく登っています。

以上、以外にも美里町には知られざる県内一と称されるお茶があるというお話でした。

 

熊本のお茶の産地についてーブランドが確立していないのが残念なところー

熊本県は、あまり知られてはいませんが、全国で4~8位の茶栽培面積の大きい産地です。(昔は4位、他の産地よりも減少幅が大きくなっています。)

全国の茶栽培面積について

日本茶の主流である煎茶に対して、玉緑茶(通称:ぐり茶※)の主な生産地となっています。 ※曲がった形状の茶葉が特徴

さらに、釜炒り茶生産量も全国で2位。

しかし、熊本が全国的にもお茶の一大産地であることは、あまり知られていません。ネットでお茶を販売していて思うことが、熊本でお茶を生産していることを知らない人が多いということ!九州という土地が、北は八女茶、嬉野茶、南は知覧茶を擁する鹿児島茶といった有名産地に囲まれているからでしょうか?

ですが 根本の原因は、産地ブランドが確立されていないことと思うのです。

熊本の人は「肥後もっこす」といい、日本三大頑固として知られています。

肥後もっこす

県民性として、良く言えば 個性が強い、悪く言えば まとまった行動が苦手な人が多いです。

よって、お茶の産地ブランドも数多く地域ごとでバラバラ。お茶の特徴も地域、組合や個人単位で違います(品質が悪いわけではない)  一方、嬉野茶は、嬉野市や佐賀県のお茶だけでなく、長崎県のお茶の一部も嬉野茶ブランドとして、特徴がかなり統一されています。

 

おそらくこのような結果をみるに

熊本県内でも矢部茶、岳間茶、人吉茶くらいしか、産地ブランドして認知されていないのが現状ではないでしょうか?

矢部、岳間(山鹿)にしろ、江戸時代前期に藩主細川家の献上茶となったこと、人吉相良藩も幕府に献上品や年貢として納められてきた経緯があります。

つまり、現在の良く知られている産地ブランドこそ、昔からの産地そのものなのです。デパートで主にそれらが産地ブランドとして販売されていることにも起因すると思います。

しかしながら、熊本で最も生産量が多いのは球磨地方で、他にも、芦北や水俣、菊池、宇城他、県内全域で多くの良質なお茶を生産しているにもかかわらず、あまり産地ブランドが育っていません。

 

例えば、「芦北のお茶です」と説明すると 多くのお客様が??となり、購入には至りません。「水俣のお茶です」と言うと、水俣病とお茶は全く関係ないのに敬遠されてしまいます。やはり、知っている産地でないと、まずいかも?と不安になり、買う気が起きないのではないでしょうか…

それぞれの産地で良いお茶を生産しているのに、非常にもったいない!!!

熊本は、ぐり茶の産地で、煎茶と形状の違うぐり茶は、あまり他県には流通しません。他で主流の煎茶とブレンドできないからです。よって県内消費のお茶となりがちです。そのせいもあって、生産量が熊本地震よりも前からどんどん減ってきています。

(煎茶も もちろん生産していますが、大半は八女(福岡)の業者さんが買い付け、ぐり茶は熊本県内の業者さんが買い付ける感じです。煎茶として生産されたお茶の多くは、熊本のお茶ブランドとしては、販売されないでしょう。)

もっともっと産地のブランドを確立していかなければ、熊本のお茶は売れないし、茶産業も発展しないと考えました。

そこで、少しでも産地の情報や解説を発信することで、産地のブランディング力を上げることに貢献し、皆様に各地域のお茶の特徴と良さを知っていただける試みとなればと思っています。