
以前、お客様から次のようなお問い合わせをいただきました。
べにふうきは、茶葉と粉末ではどちらがよいのでしょうか?
どちらが成分を多く摂れますか?
また、茶葉の場合は、急須とやかんで成分の出方が違いますか?
同じように迷っている方も多いと思いますので、茶葉と粉末の違いを分かりやすく説明します。
先に結論
茶葉と粉末のどちらが優れていると、一律には決められません。
- 成分量を計算しやすく、準備も簡単なのは粉末
- 味や飲みやすさを重視し、濃さを調整しやすいのは茶葉
- 茶葉から成分を多く抽出したい場合は、急須より煮出しが向く
粉末は茶葉そのものを飲みますが、茶葉タイプは、お湯に溶け出した成分を飲みます。この違いを理解して、自分が続けやすい方を選ぶのがおすすめです。


茶葉と粉末では、どちらが成分を多く摂れる?
粉末は茶葉そのものを飲む
粉末タイプは、べにふうきの茶葉を細かく粉砕したものです。
砂糖のように完全に溶けるわけではありませんが、沈殿した粉末まで残さず飲めば、使用した茶葉そのものを摂取できます。
原料の分析値が分かっていれば、メチル化カテキンをどの程度摂れるか計算しやすいのが特徴です。
茶葉は、お湯に抽出された分を飲む
茶葉タイプは、茶葉に含まれる成分のすべてを飲むわけではありません。
実際に飲む量は、
- 茶葉の使用量
- お湯の温度
- お湯の量
- 抽出時間
- 急須で淹れるか、やかんで煮出すか
によって変わります。
そのため、茶葉100g当たりの含有量が分かっても、実際に飲むメチル化カテキン量は、抽出方法を考慮しなければ計算できません。
粉末でメチル化カテキン34mg相当を摂る場合
仮に、粉末100g当たりにメチル化カテキンが2,000mg含まれているとします。
1g当たりでは、
2,000mg ÷ 100g = 20mg
となります。
34mgに相当する粉末量は、
34mg ÷ 20mg = 1.7g
です。
したがって、この分析値の粉末を残さず飲む場合、約1.7gでメチル化カテキン34mg相当となります。
ただし、すべてのべにふうき粉末が1.7gで同じ量になるわけではありません。収穫時期、原料、製造方法、ロットによって含有量は変わります。
正確な量を知るには、その商品または原料の分析値が必要です。
「34mg」という数字について
山麓園では以前、機能性表示食品「鹿児島産べにふうき緑茶」を販売していました。
この商品では、一日摂取目安量を茶葉5.5g、機能性関与成分をメチル化カテキン34mgとして届け出ていました。
【既存画像:過去に販売していた機能性表示食品】
農研機構が紹介しているヒト介入試験でも、メチル化カテキンを一日34mgまたは68mg摂取した群では目や鼻の不快感の軽減が認められ、17mgでは対照の「やぶきた」と同程度だったと説明されています。
ただし、現在販売している一般のべにふうき茶について、すべて同じ含有量や機能性を表示するものではありません。
「34mg」は、研究および過去の機能性表示食品で使われた参考値としてご覧ください。
急須とやかんでは、成分の出方が違う?
違いがあります。
べにふうきに含まれるメチル化カテキンは、高温のお湯で抽出されやすい成分です。
農研機構の研究では、家庭で茶葉からメチル化カテキンを60%以上抽出する条件として、
茶葉に対して100倍量以上の水を使い、沸騰させながら5分以上煎じる
方法が示されています。
一方、熱湯を注いで5分間そのまま置いた場合の抽出率は約30%、冷蔵庫で一晩水出しした場合は約14%でした。
飲みやすさを重視する場合
急須に茶葉を入れ、熱湯を注いで抽出します。
煮出すよりも苦味や渋味を抑えやすく、一般的なお茶として飲みやすい方法です。
抽出量を重視する場合
やかんや鍋で5分以上煮出します。
急須で淹れる場合より多くのメチル化カテキンを抽出できますが、通常のカテキンやカフェインも出やすくなるため、苦味や渋味は強くなります。
濃すぎる場合は、煮出した後に水やお湯で薄めて調整してください。
茶葉と粉末のメリット・デメリット
| 比較項目 | 茶葉 | 粉末 |
|---|---|---|
| 成分の摂り方 | お湯に抽出された分を飲む | 使用した茶葉そのものを飲む |
| 飲み口 | すっきりしている | 粉っぽさや沈殿がある |
| 濃さの調整 | 湯量や時間で調整しやすい | 粉末量で調整する |
| 手軽さ | 急須ややかんが必要 | 水やお湯に混ぜるだけ |
| 茶殻 | 出る | 出ない |
| 作り置き | 冷まして保存しやすい | 長時間の作り置きには向かない |
| 成分量の計算 | 抽出率を考える必要がある | 分析値が分かれば計算しやすい |
茶葉がおすすめの方
- お茶の味や香りを楽しみたい
- 粉っぽい飲み口が苦手
- 好みの濃さに調整したい
- やかんで一日分をまとめて作りたい
粉末がおすすめの方
- 水やお湯に混ぜて手軽に飲みたい
- 茶殻を出したくない
- 茶葉そのものを飲みたい
- 分析値をもとに使用量を管理したい
茶葉と粉末では、どちらが安い?
価格だけでなく、1日に使う量で考える必要があります。
例えば、粉末100g当たりのメチル化カテキンが2,000mgで、1日1.7g使用する場合、100gで約58日分です。
粉末の一日当たりの原料費は、
商品価格 ÷ 約58日
で計算できます。
茶葉を1日5.5g使う場合は、100gで約18日分です。
商品価格 ÷ 約18日
が一日当たりの目安になります。
ただし、茶葉はやかんで十分に煮出すことで、急須より少ない茶葉量でも多くの成分を抽出できる可能性があります。
そのため、
- 急須で短時間抽出するか
- やかんでしっかり煮出すか
- 粉末を何g使うか
- 商品ごとの分析値
によって、どちらが安いかは変わります。
ティーバッグは茶葉と粉末のどちらに近い?
ティーバッグの中身も茶葉なので、成分の摂り方は茶葉タイプと同じです。
お湯に抽出された成分を飲み、茶葉そのものは袋の中に残ります。
急須を使わず、後片付けが簡単な点がメリットです。この記事では、成分の摂り方が大きく異なる「茶葉と粉末」の比較を中心にしています。
まとめ
べにふうきの茶葉と粉末には、それぞれ違った長所があります。
- 粉末は、茶葉そのものを飲むため、分析値から使用量を計算しやすい
- 茶葉は、すっきりした味で飲みやすく、濃さを調整しやすい
- 急須では飲みやすく、やかんで煮出すとメチル化カテキンを多く抽出しやすい
- 含有量は商品や原料ロットによって異なる
- 多く摂ることだけでなく、無理なく続けられることも大切
どちらか一方が必ず優れているわけではありません。
飲みやすさ、手間、価格、利用する場所などを比較して、自分に合ったものを選びましょう。
参考資料
※本記事は、べにふうき茶に関する一般的な情報および、当社が過去に販売していた機能性表示食品の届出内容を紹介するものです。
※現在、当該機能性表示食品は販売を休止しています。現在販売中の一般食品について、同じ機能性を表示するものではありません。
※本記事は、疾病の診断、治療または予防を目的とするものではありません。
※食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを心がけてください。
この記事のライター:株式会社山麓園 代表取締役 甲斐宣史
この記事は、日本茶・健康茶の製造販売を行う株式会社山麓園が、茶葉の仕入れ・製造・販売経験をもとに解説しています。お茶の魅力、健康効果などについて情報を発信。楽天やヤフーショッピングの店長としても活躍中。食前にサラダを山盛り、高温調理の食品は避け、米は玄米と決めていて健康オタクでもあります。
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| ・鹿児島産べにふうきパウダー150g 1380円 ・熊本 べにふうき粉末 農薬不使用 100g | ・熊本有機べにふうきリーフ ・鹿児島べにふうきリーフ |
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