八十八夜摘みとは?新茶について

年が明けて八十八日目が八十八夜。例年なら、5月2日、閏年(うるうどし)の場合は、5月1日が八十八夜になります。

この時期は、全国的に新茶の最盛期にあたり、生産量も多く、品質的にも優れた新茶が摘まれると言われています。また、八十八夜の「八」という文字は、末広がりということで、縁起物としても知られています。

・↑茶摘みの歌:夏も近づく八十八夜…

実際のところ、産地や品種によって、お茶の最盛期は異なり、その年の気候によって1週間から2週間ほど隔たりがあることから、八十八夜は一つの目安という考え方が正しいと思います。

日本一の産地(市町村)と知られる南九州市は、早生品種のさえみどりゆたかみどりは、4月10日~4月20日くらいに最盛期を迎え、八十八夜を迎えるころにはにほとんど摘み終わっています。また、早いほど若芽で摘むことから低収量で品質が高く、芽が大きくなると品質は低下し、収量も増加します。高品質な茶葉は、一芯二葉、または三葉で摘み、機械で深摘みすると、収量は増えますが、品質は低下します。

品種の違いについては別ページで解説しています

一般的に、八十八夜摘み(5月2日)は、日本一(県別)の産地である静岡県のやぶきた種が収量と品質面で優れたお茶が摘まれる時期ということでしょう。

数年後には、鹿児島県が日本一の茶の生産地になるかもと言われているので、八十八夜ではなく、七十七夜と言われるようになるかもしれません。77も縁起の面では問題なさそうですね。

また、多くの人が手で八十八夜にお茶を摘むと思っている方が非常に多いのですが、スリランカなどの紅茶や中国茶の産地と違い、日本国内では、手摘みは観光などのパフォーマンスを除いてほとんどありません。人の手による茶摘みは、非常に重労働で効率が悪く、採算性がないので、現代ではほとんど行われておりません。