2021年 お茶(日本茶)生産量 日本一は鹿児島県になる?! 静岡県の首位陥落か?検証!

日本茶の生産量は、2020年までずっと静岡県が1位

静岡県 富士市 富士山の見える茶畑

写真:静岡県富士市

令和2年(2020年) お茶生産量ランキング

順位府県名年間生産量(トン)
1静岡県25,200
2鹿児島県23,900
3三重県5,080
4宮崎県3,060
5京都府2,360
6福岡県1,600
7奈良県1,490
8佐賀県1,140
9熊本県1,120
10埼玉県754

出典:農林水産統計 令和3年2月19日公表

令和2年の全国のお茶の生産量は、合計で69800トンとなっています。

3位の三重県は、5080トンに対し、1位の静岡県や2位の鹿児島県の生産量は、25200トン、23900トンと3位以降と数倍以上の差があることから、2021年以降もお茶の生産量1位は、静岡県か鹿児島県のどちらかになる見込みです。

2020年の静岡県と鹿児島県のお茶生産量についてのまとめ

2020年のお茶生産量は、1位の静岡県が25200トン、2位の鹿児島県23900トンと量にして1300トン、割合にすると5%の僅差でした。2019年から天候不順や生産者の意欲低下などが原因で記録的な減産が続く中、2020年は、天候不順だけでなく、コロナウイルスの影響もあり、3番茶、4番茶が限られた工場のみ生産するなど、大幅な生産自粛、減産体制が敷かれました。鹿児島県は、静岡県と比べて、2番茶以降の生産量の割合も大きいことから、生産自粛がなければ、生産量においても、おそらく鹿児島県がわずかに静岡県を上回る結果となるはずだったでしょう。

 

2021年は、鹿児島県がお茶の生産量ナンバーワンになる公算が高い

令和3年知覧茶(新茶)茶畑の様子 令和3年4月7日撮影

さて、2021年生産量の現況はどうなのか?

4月は、ほとんどが晴となり、4月11日頃から急激に寒くなり、全国的に霜害が発生、宇治茶で知られる関西では、特に大きな被害を受けたそうです。霜にやられるとせっかく新芽が枯れてしまいます。また、霜で枯れなくとも影響を受けると、新芽が硬くなり生育に悪影響を及ぼします。それで、全国的に一番茶の生産量が落ち込むことになったようです。

令和3年 静岡県の一番茶はどうだったか?

静岡県は、昨年にも増して、約2割減とまたしても大幅な減産となりました。平均単価は2割以上に上がったため、農家さんの売上は1割程上がっているようです。(静岡新聞より)静岡県では、雨の日はお茶を摘まないといいます。4月ほとんど晴れたおかげで、毎日お茶を摘むことができ、また気温が低かったため、新芽の生育も抑えられました。結果、硬く大きくなる前に摘むことで、量は減っても質が上がり、単価が上がったという結果です。(鹿児島県では、桜島の火山灰が茶葉に付着した際、洗って乾燥する設備があるので、雨の日でも摘みます)

鹿児島県の新茶(一番茶)は?

一方、鹿児島県(JA経済連ちゃぴおん情報)では、2021年は、本茶は6%減少、単価は18%上昇という結果でした。4月6日より知覧茶で知られる南九州市や、枕崎市などが新茶の最盛期に入り、その頃はまだ、寒の影響は受けていませんでした。4月10日頃までは、昨年よりも単価が低く、このまま単価が低空飛行になると思われていましたが、全国的な霜害などが起こると、平均価格が下がらなくなり、結果として単価18%増しとなったようです。

令和3年産一番茶 静岡県と鹿児島県のデータ

静岡県の一番茶生産/前年対比  ※下の表は、㈱静岡茶市場の取扱量であって、静岡県全体の総生産量ではありません。

静岡茶市場2021年(令和3年)2020年(令和2年)前年対比
数量792トン859トン92%
平均単価1692円1449円116%

 

出典:静岡茶市場 令和3年取引実績表(2/1~5/31)

 

 

鹿児島県のお茶市場

鹿児島県の一番茶生産/前年対比  ※下の表は、JA経済連の市場(ちゃぴおん)の取扱量であって、鹿児島県の総生産量ではありません。

鹿児島茶市場2021年(令和3年)2020年(令和2年)前年対比
数量3,120トン3,333トン94%
平均単価1,916円1,621円118%

出典:ちゃぴおん情報 JA経済連茶事業部 5/31報

2番茶以降はどうか?

静岡県産の二番茶について

6月29日現在のところ、静岡茶市場の流通量は堅調のようです。2020年の取引実績は、6月29日時点で、約1400トンでした。ところが、2021年は、およそ1720トン前後となり、2割以上増しで、これはほぼ2019年の取引量と同じになります。

静岡県全体の茶生産量が大幅に回復しているかは、分かりませんが静岡茶市場の実績を見る限りは順調のようです。

鹿児島県の二番茶の状況

二番茶取引実績(7月19日 二番茶取引終了)
2021年(令和3年)2020年(令和2年)前年対比
数量2,503トン2,730トン92%
平均単価899円494円182%

出典:ちゃぴおん情報 JA経済連 茶事業部 第15報 (7/19)

二番茶の取引量が8%減っていますが、単価が昨年の1.8倍以上と大幅に価格が上昇しています。余談になりますが、ここまで値上がりすると、小売価格の決まっている多くの業者さんにとっては、かなり厳しい状況と言えるでしょう。ドラッグストア、量販店に納品している業者さんは、苦戦の年です。

過去10年で最も高い水準なっていると言われていることから、おそらく大手ドリンクメーカーさんが原料確保のため、(市場や問屋を通さず)生産者から直買いすることで、市場への上場が減っていることも考えられます。

そう考えると、市場の上場量は昨年を8%下回っても、実際の生産量はそこまでは減っていない可能性もあります。

・参考:一番茶と二番茶の違いについて

三番茶の近況(8/18現在) 追記更新

令和3年(8/17現在)令和2年(最終)令和1年(最終)本年・R1年対比
数量1624トン625トン202680%
平均単価551円337円358154%

出典:ちゃぴおん情報 第19報 R3. 8. 18

市場の三番茶取扱量は、既に2020年を超えましたが、例年よりも少ないようです。三番茶も終盤なため、これからそれほど増える見込みはありません。今年の市場流通量は、80%(2019年対比)が市場の取引実績になります。(2020年は大幅な生産調整が行われ、参考としては相応しくないため、2019年を比較対象としました)

データだけを見ると、2019年比2割程減少しているように見えますが、どうやら大手さんがドリンク用の茶葉を農家さんから直買いしていて、市場への持ち込みが減っているようです。

単価は、昨年対比154%と高止まりしている状況です。

四番茶の市場取引実績(10月3日更新)

令和3年(8/17現在)令和2年(最終)昨年対比
数量279トン159トン174%
平均単価536円368円146%

 

既に四番茶の生産も終了し、今年は279トン、令和1年は最終で173トン、令和2年で159トンという結果となりました。4番茶の生産は、生産調整のあった昨年よりも174%増し、例年と比べても増加しています。四番茶以降の収量は、秋冬番茶を残すのみになります。

まとめ 静岡県が1位の座を譲る?

知覧の茶畑

結論:2021年はよほどのことが起こらない限り、鹿児島県がお茶の生産量1位となるか? しかし、まだわからない。

静岡県は前述の通り、1番茶の生産割合が1年全体の4割近を占め、その一番茶が2割減少。一方、鹿児島県は、1番茶の割合が3割と低く、減少量も6%程度と静岡県に比べても少なめにとどまっている。

7月下旬にはオリンピックが控えており、外国人観光客は見込めなくとも、一定の消費量は見込まれているようです。少なくとも、大手さんがたくさん買い入れてようです。(噂ですが、某大手ドリンクメーカーさんが、昨年の数倍ほど買い付けているのではないかと言われています。相場が上がっている要因にもなっています)

昨年の鹿児島茶は、三番茶に生産調整が入り、三番茶が約半分程しか生産されませんでした。今年は、前述の通り二番茶の価格が高値で推移し、高すぎて十分に仕入れられていない業者さんが多数なので、三番茶の高騰は必須で、生産調整が入ることはまずないでしょう。また、一番茶が例年よりも早く、三番茶以降も単価が上がると予想されるため、四番茶の生産量も増加すると思われます。

二番茶以降が大きな問題なくこのまま順調に進めば、鹿児島県がお茶の生産量にて静岡県を抜き、全国1位になる可能性は非常に高いと言えます。

しかし、毎年のことながら、農産物は天の恵みのため、この後何が起こるかわかりません。鹿児島県が二番茶の最盛期に梅雨に突入し、鹿児島茶市場の取扱量が減ったり、逆に静岡茶市場の二番茶取扱量が急激に回復していることから、大方の予想を覆すことになるかもしれません。いずれにせよ、茶の需要も増していますので、全国の農家さんの奮闘に期待し、茶の生産量の減少に歯止めがかかることを祈っております。

10月3日追記

農林水産省統計によると、令和2年の秋冬番茶は、5880トン、令和元年で6920トンとなっています。秋冬番茶の収量は、令和元年までは毎年増加しており、今後順調なら今年は7000トン前後を見込めるのではないかと思います。(※鹿児島県全体の生産量で、市場の取引量ではありません)

気になる2021年の日本茶生産量一位の座は、静岡県か鹿児島県なのか、結果は2022年2月頃に発表される農林水産省の統計を待つところです。

 

2021年の春は、べにふうき茶が不足する公算が大きい?!

2021年の春先には、べにふうき茶が不足する?!

2021年の花粉飛散予想

日本気象協会によると、2021年のスギ花粉、及びヒノキ花粉の飛散量は、全国的に昨年よりも多く、例年よりは少ないとの予測が発表されています。

エリア別(昨年比)では、中部、北陸、四国などが非常に多い、関東~南東北までが多い~やや多い、関西圏も多いようです。逆に北海道や北東北は少ないようです。

全体的に昨年よりも大幅に多いわけではありませんが、べにふうき茶の需要も若干上がる可能性があります。

2021年 春の花粉飛散予測(第1報)

 

2020年のべにふうきは、ほぼ刈り捨てられた?!

べにふうき茶 茶葉の写真

鹿児島県、及び全国で記録的な減産が続きました。過去最悪級の天候不順で、一番茶が少なくなったことも大きいですが、そのあとの二番茶は、コロナウイルスの影響で買い手がいなくなり、各地で生産調整、お茶が刈り捨てられる事態となりなりました。二番茶が最も早く始まる鹿児島県では、何割も安いか半値くらいで取引されるようになり、大幅な生産調整が入りました。それを見た他の産地では、値段がつかない事態を回避するため、ほとんどの取引を中止にした地域も。

関連記事:2020年お茶の生産量

べにふうき茶については、元々、鹿児島県でも栽培面積が全体の0.5%以下で希少な品種茶であることと、年々減少の傾向にあることから、入手が難しい品種です。

さらに、べにふうき茶は、メチル化カテキンの多い二番茶が最も需要が高く、しかも遅摘みなのもあって、間の悪いことに、もろに生産調整の対象となりました。

弊社でも必死に確保に走りましたが、結局昨年と比べて、たったの十分の一程度の量しか手に入りませんでした。三番茶に多少期待しましたが、鹿児島茶市場に上場が少なく、手に入れることはできませんでした。

まだしばらく販売可能な在庫はあるものの、このままでは最も需要の高い2月~4月上旬には在庫が不足する見込みとなっています。売れ切れを起こすとお客様にご迷惑をおかけすることになるので、どうにか調達を試みるほかありませんが、べにふうきの在庫が少ないのは弊社だけでなく、どこも同じだと思われるため、難航が予想されます。

まとめ

2021年は、2020年春よりも花粉の飛散量が増えるため、べにふうき茶の需要も下がることはないと予想されます。

結論としましては、毎年お求めの方や確実に欲しい方は、市場から在庫がなくなる前に少し早めに購入いただいた方が良いかもしれません。

 

関連記事:べにふうき茶について 花粉症にお悩みの方にオススメ!

 

花粉症に効果のあるべにふうき茶高機能品種茶 福袋
機能性表示食品 べにふうき茶 100g 499円 送料無料知覧茶の粉末緑茶50g×3袋 1500円 送料無料べにふうき茶 リーフ100g/ 粉末40g 選択可 399円 3個以上送料無料高機能品種茶福袋 100g×2袋 1080円 送料無料

 

2020年お茶の生産量は、静岡県を抜いて鹿児島県が1位(日本一)になる?!本当か? 検証しました‼

※実際の結果(茶生産量1位が静岡県か鹿児島県か)については、記事の最後(3月13日更新)に記載しています。
富士山と茶畑(静岡県)

長年(半世紀以上)静岡茶は、お茶の生産量ランキング1位に君臨していた

お茶といえば、静岡県が何十年も生産量が1位でした。しかも、お茶の生産量のピークであった平成初期には、2位の鹿児島県の3~4倍の生産量を誇り、圧倒的な大産地でした。特に関東の方なら、静岡茶は絶対的な産地ブランドとして馴染みもあり、同時に人気を誇っています。知覧茶他、鹿児島茶も産地ブランドとして確立してきているものの、小学校から教科書で習ってきた、お茶=静岡のイメージは、静岡県(山梨県)にある富士山が日本一なのと同じくらい日本国民の常識となっています。

湯呑 緑茶

しかし、それが2020年、常識が変わるかもしれないという局面に来ています。昨年も2019年に日本茶生産量、日本一が鹿児島県になるかもしれないという記事を書きましたが、それにも増して今年は、静岡県にとって長年続いた王座が危うい状況になっています。

 

昨年(2019年)のお茶生産量 都道府県別ランキング

順位都道府県生産量(トン)
1静岡29500
2鹿児島28500
3三重5910
4宮崎3510
5京都2900
6福岡1780
7熊本1270
8佐賀1240
9埼玉881
10愛知832

出典:e-stat 作物統計(2020年6月25日公表)

1位の静岡県と2位の鹿児島県が僅差で3位の三重県と大きく差が開いている。

2020年静岡県の一番茶の生産量について

静岡新聞によると、2019年は天候不順が重なり、「記録的減産」となったそうです。2020年は、それにも増して2019年の15~20%の減産になる公算が大きいことがわかっています。今年は、新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言の最中に新茶のSALEなどは出来るはずもなく、多くの茶業者が苦戦を強いられています。噂ですが、一番茶も買い手がつかず、静岡県などは、公的機関が買い支えている(本当か?)という情報もあります。6月より始まる二番茶も売れ残る可能性が高く、調整(減産)を呼び掛けているそうです。

・参考記事:静岡新聞・静岡茶一茶、初の一万トン台割れも、過去最低

2020年鹿児島県の一番茶、生産量について

知覧の茶畑

鹿児島県、JA県経済連によると、一番茶の取引量は、昨年対比で96%と4%程度減少しています。(本茶は5%減少)

令和2年度取引量令和元年度取引量前年対比
 4659トン4830トン96%

※出典:鹿児島 JA県経済連ちゃぴおん情報第8報 令和2年6月1日 より

茶市場(JA県経済連)の取引量=鹿児島茶全体の生産量 ではないものの、減産率が平均で4%と考えると、他の地域よりも減少幅が少なかったと言えるでしょう。

・ちゃぴおん JA鹿児島経済連 茶事業部

2020年一番茶 生産量減少の主な原因

生産量減少の理由は、昨年12月~今年3月までの暖冬、4月に入っての強風、気温が上がらず低かったこと、雨が少なかったことが原因で、新芽の生育が抑制されたことが主な原因でした。2019年も大幅な減産となりましたが、2020年はそれにも増して厳しい状況が続いていて、静岡県だけでなく、全国で同じく減産となっているようです。

天候不順だけでなく、農家の高齢化や後継者不足による廃業も一因としてあります。慢性的な緑茶需要の低下から、価格の下落傾向は続いていることが拍車をかけています。とりわけ2020年は、コロナウイルスの影響もあって特に価格(キロ単価)の下落が激しいものでした。

 

2019年の静岡茶と鹿児島茶の生産量を比較

2019年 県別 荒茶の生産量及び割合 農林水産省の発表

 

農林水産省の発表では、2019年の静岡県、鹿児島県の荒茶生産量の差がなんと、1500トンだったと言われています。両県とも3万トン近くの生産量があるので、5%程度の差になります。

【荒茶とは】農家が茶葉を摘んで蒸して揉んで乾燥させてもの。その後、製茶業者が荒茶を買い付け、火入れ(焙煎)や粉や茎などを選別除去し、製品として袋詰めされる

出典:農林水産統計

 

2020年予想される静岡茶と鹿児島茶の生産量

静岡県新聞の5月18日の記事をみると、静岡の一番茶は昨年比で15~20%減産という。それなら、2020年の静岡県一番茶の生産量は8000トン後半から9000トン前半になるのでは?と予想されています。ちなみに昨年(2019年)は、11000トンだったことを考えると、かなり大きな減少と言っていいでしょう。

需要の低下から、単価も5~10%落ちているので、二番茶以降も生産調整が行われ、減産が見込まれるのは仕方ないところでしょう。

そうなってくると、昨年の静岡県の年間荒茶生産量29500トンが15%減少したと想定すると25075トン10%減少で26550トンとなります。

対して、鹿児島県の昨年の荒茶生産量は2万8000トン。生産量が一番茶の減少率と同じく、5%減ったと仮定すると、26600トンの計算になります。

新型コロナウイルスの影響が今後すぐになくなることは想像しがたく、さらにはお茶が余っている状況から、現在(6月上旬)二番茶の価格の下落幅が大きいことを考えると、静岡県の荒茶生産が好転するとは、とても考えられない状況と言えます。

・関連記事:一番茶と二番茶の違い

 

追記(7/12更新):静岡茶市場の情報によると、5月末時点での静岡茶取扱量(累計)は、約940トン。昨年対比(5月末)で約19%減少。6月末時点で約1420トン。昨年対比(6月末)で24%減。大幅な生産調整もあって、さらに生産量の減少幅が大きくなっている。他産地の一例として、熊本県でも、二番茶の値段がつかず、取引会は2回のみで以降全て中止となった。

一方、鹿児島県では、JA県経済連の二番茶取引実績が、昨年対比で約26%減少。6月末時点での一番茶、二番茶合わせた累計では、14%減少という結果だった。

静岡県と鹿児島県の年間茶取扱高に6月末時点の累計減産率を掛けてみた。

※静岡茶市場や鹿児島JA県経済連の取扱量であって、静岡茶や鹿児島県全体の生産量ではありません。どのくらいの割合で減産(昨対比)しているのかを計る参考値としています。

昨年(2019年)生産量2020年6月までの生産量 昨対比2020年生産量予想
静岡県29500トン76%22420トン
鹿児島県28000トン86%24080トン

結果、1660トン鹿児島茶の生産量が上回る計算となった。ただし、鹿児島県は静岡県に比べて二番茶以降の生産量の割合が高いことから、そのまま上記のような差になるとは考えられません。さらに、三番茶も生産自粛が(鹿児島)県茶生産協会理事会などで協議されていることから、日本茶生産量一位の座は、際どい結果なるような気がします。正確な結果がわかるのは、2021年2月頃の農林水産省の発表になります。

参照データ(静岡県):静岡茶市場5月~6月取り扱い数量

参照データ(鹿児島県):鹿児島 JA県経済連 茶事業部 ちゃぴおん情報第12報、第13報

結論とまとめ

結論として、2020年、全国お茶生産量1位の座が静岡県から鹿児島県に交代する公算が高くなってきていると言えます。おそらく約100年ほど続いた、静岡県1位という、絶対的事実が変わってしまうのは、歴史、時代が変わっていくような気さえします。

昨年の減産に続く、今年の大幅な減産、茶業界にとって厳しい環境である中、この変化は、歓迎すべきことなのかどうなのかはわかりません。

ただただ、極端な減産と王座交代か?など、歴史的な年として感じます。

しかし、何か歴史的変革が起きた時こそ、新しい何かが生まれたり、好転のチャンスにもなりえます。

鹿児島県 知覧町ゆたかみどり

やぶきた(静岡県は9割)一辺倒だったこれまでのお茶の常識から、多様多品種を栽培する鹿児島県がリーダーシップを発揮し牽引することで、今後の発展のきっかけとなるかもしれません。

関連記事:やぶきた神話、なぜやぶきたばかりなのか?

 

べにふうきゆたかみどりさえみどりも品種によって成分や効能も変わることで、高機能品種茶としてテレビやメディアで紹介されたこともあります。

病気に強い、収量の多い品種が、生産量を支え、味と品質の高い品種が、茶の需要を喚起する。1位の座が鹿児島県に代わることで、このような展開につなげていく可能性は、十分に高まると期待できます。

 

筆者も茶業界の一員として、明るい未来に貢献できるように取り組んでいけたらと思っています。

 

速報:2020年緑茶生産量と産出額の結果

2020年 茶生産量1位は静岡県 (農林水産省令和3年2月19日公表)

令和2年(2020年)産 お茶の都道府県別 荒茶生産量 及び割合の表

ランキング
生産量
1位 静岡県 25200トン
2位 鹿児島県23900トン
3位 三重県
 5080 トン
4位 宮崎県
 3060 トン

王者、静岡県が1位を固辞しました。

二番茶に続き、三番茶の大規模な生産調整が進み、鹿児島県の生産量が伸び悩む結果となりました。

一方、産出額は鹿児島県が1位

・2019年 茶産出額統計(2021年3月12日農林水産省)発表

茶 産出額ランキング
茶産出額
1位 鹿児島県252億円
2位 静岡県 251億円

なんと、茶の産出額ベースでは、鹿児島県が1位になりました。

生産量は静岡、産出額は鹿児島と、なんとも興味深い結果となりました。

この結果から、なぜ鹿児島県の方が単価が高くなるのかは、やはり効率性と品種の差でしょうか?鹿児島県では、「儲かる茶業」をスローガンに官民一体で推進しています。

茶の栽培面積は、静岡県が圧倒的(鹿児島県の1.7倍以上)なのに茶の生産量が僅差なのは、その差ではないでしょうか?

静岡県の茶栽培(摘採)面積 2020年13700 ヘクタール
鹿児島県の茶栽培(摘採)面積 2020年7970 ヘクタール

関連記事:さえみどりの平均取引価格は、やぶきたの1.7~1.8倍!

 

はたして、2021年は、どうなるのか?

このままの勢いであれば、鹿児島県が生産量も1位になるのか? それとも、静岡県が意地をみせるのか? 2021年も注目の年となりそうです。

関連記事:2021年のお茶の生産量1位は?!

 

 

花粉症に効果のあるべにふうき茶品種別に選ぶ 上級茶福袋 お茶の山麓園高機能品種茶 福袋
機能性表示食品 べにふうき茶 100g   499円送料無料知覧茶の粉末緑茶50g×3袋 1500円送料無料品種別に選べる 上級茶福袋 100g×3袋 2160円送料無料高機能品種茶福袋 100g×2袋 1080円送料無料

 

 

2019年日本一の茶の生産地は鹿児島県?時代が変わりつつある⁈

2019年に、静岡県に代わって、鹿児島県がお茶の生産量1位になるかもしれない

2019年8月、静岡茶と鹿児島茶に詳しい方から、ある情報が届きました。

2019年は鹿児島県が静岡県を抜いて、生産量が1位になるのではないか?という話(噂)が出てきています。半世紀以上、いやもっと前から、不動の茶生産量1位の静岡県が1番でなくなるということは、衝撃過ぎて、本当のことなのか信じられません。

そこで、近年の生産量や今年の状況を踏まえて、静岡県から鹿児島県へ1位の交代がありえるのか検証してみました。

府県名昭和50年昭和60年平成7年平成17年平成27年平成28年
静岡県699778744652306305
鹿児島県88145250302227265
三重県9085921018788
京都府496764848389
福岡県415159614545
全国1271149115191472907960

10年ごとの茶産出量の推移 グラフ

※上の表は10年ごとに集計したお茶の産出額です。生産量ではないのでご注意ください。

昭和50年頃は、静岡県が圧倒的な産出額となっていて、平成4年をピーク徐々に減少傾向にあります。平成17年から27年の間に急激に半減以下となっています。一方鹿児島県は、平成17年まで順調に産出額が増え、平成27年は若干落ちていますが、翌年平成28年にはまた増えて、静岡県との差がほとんどなくなってきています。このことより、静岡県の圧倒的な勢いがここ十数年のうちに減退が続き、逆に鹿児島県は順調に増えている結果となっています。

出典:静岡県「ふじのくに」公式データより

 

 

静岡県の茶生産量(相対)の減少の原因

別のデータでは、一人あたりの購入金額が平成20年を境に、急激に減少しました。価格の下落とともに、生産量も減り始めています。客単価が減ると生産者の収益が下がり、意欲も減ることから、生産量と単価はデータでも連動しています。以前は、鹿児島県産茶は、他の産地のお茶にブレンドされ、宇治茶や静岡茶の原料という立場で単価も安いものでした。しかし、八女茶を発端とした産地偽装問題が指摘され、鹿児島県産茶は、「かごしま茶」や「知覧茶」などの産地ブランドとして販売するようになり、ブランドも定着しつつあります。近年では、鹿児島茶と静岡茶の単価の差はほぼなくなっています。

さらに、過去の圧倒的な生産量と圧倒的な消費地である関東圏に近い静岡県では、製茶会社が全国の5割ほどあり、鹿児島県は、約6%と圧倒的な差があります。生産量が減ってきている静岡県の製茶会社は、競争激化で社員一人当たりの利益が非常に低くなっていて、製茶産業として元気がなくなってきていることも要因と考えられます。

社員一人当たりの月間利益生産金額:静岡県1万5000円、鹿児島県6万5000円
※出典:製茶業、静岡の利益率が鹿児島より低い意外な理由

しかし、近年の輸送コスト沸騰(数年で2倍以上)により、消費地である関東に近い静岡茶よりも輸送コストが多くかかることが鹿児島県茶商の悩みとなっています。

最近の静岡茶の生産量と価格の推移

2018年には、静岡県のキロあたりの荒茶平均価格が1946円(前年比16%マイナス)と30年で最も安値となっていました。2019年は、20%ほど生産量が減ったにもかかわらず、平均価格は10%ほど下落しているそうです。

これだと、2番茶以降のお茶の価格も大幅に下落することが懸念され、相場の調整のため、お茶を摘まないという選択をする農家さんも多く出てくると思います。そうなると、2019年の静岡茶の二番茶以降の生産量も、もっと減る可能性も出てきます。

 

2018年の県別のお茶の生産量

県  名栽培面積 ha生葉収穫量 t
主産県計 33,300383,600
埼玉 6574,040
静岡 15,100150,500
愛知 4684,190
三重 2,69030,200
京都 1,40013,800
福岡 1,4409,600
佐賀 7235,660
長崎 5783,640
熊本 1,0206,120
宮崎 1,19018,100
鹿児島 7,990137,700

お茶の県別生産量 平成30年 グラフ

出典:農林水産省『作物統計調査』

 

今年(2019年)の春は、寒さが続いたため、(温暖な鹿児島県はそれほどでもなかったですが)静岡県の一番茶は霜の被害にあったという話もありました。

品種茶は相場も高く推移しましたが、やぶきた茶は鹿児島県の一番茶で10%下落しました。静岡県で価格が下がったことが原因と考えられます。

2019年、2018年鹿児島県の品種別価格の推移は別記事で紹介

2019年の茶生産量はどうなるか?

2018年の静岡県の生産量が150500トン、一方鹿児島県が137700トン。もし、静岡県が10%減産したと想定すると、135450トンになります。そして、鹿児島県の茶生産量が増産か昨年と同じ水準であれば、静岡県の生産量を超えることになります。

このように考えると、鹿児島県が2019年に茶の生産量が1位になるとの噂も否定できません。ちょうど今年から令和の時代が始まりました。お茶の歴史も元号が変わるのと同時に、入れ替わりが起こるかもしれません。

いずれにしろ、静岡県減産で入れ替わるのではなくて、茶業界の発展上の入れ替わりであってほしいところです。

2020年7月追記:令和元年(2019年) 荒茶生産量 都道府県別ランキング

j順位都道府県生産量(トン)
1静岡29500
2鹿児島28500
3三重5910
4宮崎3510
5京都2900
6福岡1780
7熊本1270
8佐賀1240
9埼玉881
10愛知832
11長崎693

出典:e-stat 政府統計窓口

結果として、2019年お茶の生産量は、静岡県が1位でした。

関連記事:2020年主要県別お茶の生産量

 

にほんブログ村 グルメブログ 茶へ

 

花粉症に効果のあるべにふうき茶品種別に選ぶ 上級茶福袋 お茶の山麓園高機能品種茶 福袋
機能性表示食品 べにふうき茶 100g 499円送料無料知覧茶の粉末緑茶50g×3袋 1500円送料無料品種別に選べる 上級茶福袋 100g×3袋 2160円送料無料高機能品種茶福袋 100g×2袋 1080円送料無料

 

お茶の栽培面積75%はやぶきた種、なぜ「やぶきた」ばかりなのか?

お茶は、なぜ「やぶきた」が多いの?

 

タイトルに記したとおり、日本全国のお茶の約75%、静岡県に限っては約90%が「やぶきた」という品種です。

やぶきた種の写真 熊本県

やぶきたとは?

やぶきた種は静岡県で選抜された品種で、名前の通り、竹やぶの北に植えたものを「やぶきた」、南に植えたものを「やぶみなみ」と品種登録していたことが由来です。

それまで日本各地のお茶の木は、在来種で各地で品質や特徴に大きな違いがありました。というのも、お茶は同じ品種、同じ木では、受粉しにくい性質で、次に種ができるのは、違う品種とのかけ合わせになるわけです。それで、それまで全国では種から育つ統一性のない土着の在来種が主でした。そこに、非常に優秀だった「やぶきた」が発見され、挿木が始まりました。

なぜ、やぶきたが多いのか?

やぶきたの品種登録と栽培が始まり、国の推奨品種となったことで、全国に広がっていきました。現在でも大半がやぶきた種なのは、その理由からです。

お茶の品質は摘むタイミングにある

お茶の葉の品質は、芽の大きさ、収穫のタイミングによって決まるものです。

良質な茶は、一伸二葉または、三葉と言われるのは、このことです。

最適な摘採時期より数日遅れれば、葉は、硬くなり品質は大きく低下します。農家さんが一日で摘むことができる面積は限界があり、数日ですべての茶畑の新芽を摘み、それらをすぐに荒茶に加工することはできません。春先は雨の日も多いため(雨の日に摘んだ荒茶は、「雨葉と呼ばれ」品質が著しく低下する場合があります)止むをえず、摘めない日も出てきます。結果、大きく育ってしまった茶葉は、収量としては増えますが、品質や価値(単価)は大きく低下します。

そこで、やぶきたと比べ早生品種や晩成品種も栽培し、収穫時期をずらすことで効率よく、品質の高い茶葉を摘むということが推奨されています。

ゆたかみどりやさえみどりは、早生品種として品質が高く、晩成品種では、おくみどりやおくゆたかなどは、評価されています。

・佐賀県推奨の有望品種について

・ゆたかみどりについて

・さえみどりについて

・おくゆたかについて

当然 今後も、品種改良が進んでいきます。これまでも、推奨されてきたことです。

やぶきたの信頼性がやぶきた神話を作り上げた

なぜ、それでもやぶきたが、未だに7割以上を占めるのでしょうか?

やはり、それは、やぶきた種には、これまでの信頼性があるからです。

 

 

消費者の皆様は、毎日飲むお茶、ほぼ同じ味のお茶を、皆さんは気に入って飲まれます。

味が変わると、お客様が離れていくのではないかとお茶を製造するお茶屋さんは、味の均一化を図ろうとします。

やぶきたが多くの割合を占めるので、茶業者にとってみれば、やぶきたが信頼性も高く安心なのです。熊本の茶取引でも、茶葉(芽)の品質は同じくらいでも、やぶきたでない品種は、半分くらいの価格がつくこともあります。品種が変われば、火入れ具合や仕上げた際の味が想像と異なるなど、仕入れる茶業者にとってリスクが高まります。

一方、農家としても、やぶきたでないという理由でせっかく育てた茶葉が安値で買われてしまえば、面白くありません。

となると、やぶきたがいい!という結論になります。

このような理由から、やぶきた絶対神話がなかなか崩れないのです。

現在は、やぶきたよりも評価される「さえみどり」も登場しています。さえみどりは、数割高い値段で取引されています。渋みが強いお茶より甘みあるお茶が消費者にも受けが良く、評価されてきていますので、今後はやぶきたの割合も徐々に減ってくると思われます。

・品種別の価格差については、別ページで解説しています。

やぶきた種と日本茶のあるべき未来について

日本茶は、日本が誇る素晴らしい飲料であり、文化ではないでしょうか

昔は、飲み物は緑茶にほぼ限られた時代から、飲み物がコーヒー他様々なペットボトル飲料など多様化し、飲み物としての緑茶の割合は、低下しています。

それと同じように、「やぶきた」一辺倒な時代から、緑茶も多様性を発揮し、様々な緑茶の魅力を発信し、伝えていくことが、日本茶の発展につながると考えます。

日本茶は、味や美味しさだけでなく、特保や機能性表示食品もあります。健康飲料としてのアプローチも消費者にとってメリットとなることでしょう。

・緑茶の機能性表示食品の例 べにふうき茶 花粉症やアレルギー疾患に作用する

やぶきたは、今後も日本茶のベースとして存在し続け、一方で他の品種も日本茶の品質向上と多様性のためにうまく共存してほしいと期待します。

にほんブログ村 グルメブログ 茶へ
にほんブログ村

 

花粉症に効果のあるべにふうき茶品種別に選ぶ 上級茶福袋 お茶の山麓園高機能品種茶 福袋
機能性表示食品 べにふうき茶 100g 499円送料無料知覧茶の粉末緑茶50g×3袋 1500円送料無料品種別に選べる 上級茶福袋 100g×3袋 2160円送料無料高機能品種茶福袋 100g×2袋 1080円送料無料