「おくゆたか」という品種は、どんなお茶?

おくゆたかの魅力と特徴について

 

「おくゆたか」とは?

お茶の品種の一つです。

栽培面積が全体の75%が「やぶきた」という品種ですが、次いで多いのが「ゆたかみどり」という品種。

ゆたかみどりは、温暖な気候で育つ早生品種として鹿児島県の代表品種として人気です。「おくゆたか」は、種子親の「ゆたかみどり」と花粉親の「F1NN8」と交配して誕生し、1983年に茶農林34号として品種登録されました。(「F1NN8」は「たまみどり」の選抜種です。)

親のゆたかみどりは、早生品種の代表ですが、おくゆたかは、逆で、やぶきたよりも6日ほど摘採適期(最適な摘むタイミング)が遅い中晩生の品種です。摘採適期が短いので、タイミングを外さないように積む必要があります。

「おく」と名前のつく品種は、中晩生、晩生の品種なのも覚えておくとよいでしょう。

面積当たりの収穫が多く、病気にも強いので、やぶきたと収穫期も異なることから、佐賀県をはじめ、推奨品種とされています。しかしながら、まだ、栽培面積が全体のほんの1%にも満たない希少な品種と言え、一般のお店などで見かけることはほとんどないでしょう。

親のゆたかみどりが、被覆栽培(かぶせ茶)に適し、深蒸し茶に向いている特徴は、おくゆたかも同じです。

・参考記事:ゆたかみどりについて

・参考記事:やぶきたやその他のお茶の品種ついて

 

おくゆたかのお茶の特徴

水色は、深蒸しにすると良好なグリーン色になります。葉も厚いので、あさつゆなどに比べると茶葉の形状も綺麗です。

ゆたかみどりと同じように、芳醇な香りが特徴です。主要品種のやぶきたとは異なった風味で、うま味も多く、後味がすっきりで爽やかなのが好感が持てます。

全体的に品質が良く、どちらかというと玄人向きの風味ではあるものの、同じく晩生の「おくみどり」よりも飲みやすさがあり、一般の方でも違和感なく美味しく飲めるお茶ではないでしょうか?

個人的には、好きな品種の一つです。鹿児島県では、おくみどりを紅茶として仕上げる農家さんも見かけました。紅茶としても香りに優れ、飲みやすさがありました。

 

お茶の山麓園では、人気産地、知覧茶の「おくゆたか」を販売しています。価格的には、安価な方ですが、品質に優れています。

知覧茶のおくゆたか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽天やヤフーショッピングでも販売しています。単品購入よりも、福袋でセット購入の方がお得になっています。

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酸化と糖化が老化の原因。老化を遅らせ、若さと健康の維持にお茶がおすすめ!

老化の原因は糖化と酸化!お茶は若さと健康を保つのに効果的!

老化とは?細胞の機能が低下する現象です。

若い方は、ほとんど病院に行きません。病院に一歩足を踏み入れると、お年寄りの割合が非常に多いですよね?

癌を患ったり、様々な病気になる要因も細胞の機能低下によるものと考えられます。下図は、年齢別の医療費のグラフです。

 

 

 

 

 

 

 

医療費給付実態調査より抜粋

20~24歳は、76790円と最も医療費が低いのですが、年齢とともに確実に医療費が増え、70~74歳では564688円と最も高額になります。(後期高齢者になると言うまでもなく、さらにもっと医療費が大きくなります。)というのも、一人で複数の科を受診することが増えるため、医療費が嵩むのも分かりますよね。

つまりは、老化が健康を害する最も大きな要因なのです。では、老化を遅らせ、若さを保つにはどうしたらよいのでしょうか?

老化の大きな要因 糖化とは?

ブドウ糖などで知られる「糖」とタンパク質が一緒に加熱されるとAGE(終末糖化産物)ができます。これが、老化の大きな要因であることがわかってきました。

AGE(終末糖化産物)とは?

唐揚げなどの揚げ物は、高温の油に投入することで、きつね色に変化していきます。「こんがりときつね色(褐色)」になったものは、タンパク質が変質しAGE化したものの典型です。加熱によって糖がタンパク質を変化させることをメイラード反応ともいい、香ばしく良い香りがし、加糖されている美味しいものや、ジャンクフードなどにAGEが含まれています。

体がAGE化するとどうなる?

タンパク質が硬くもろくなります。体のコラーゲンがAGE化すると、コラーゲンが硬化し弾力がなくなり、シワやたるみ、シミの原因となります。高齢になると、お肌につやがなくシミになるのも、肌がAGE化しているからなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

同様に血管もコラーゲンでできているので、AGEが溜まると動脈硬化の原因となります。意外かもしれませんが、骨も半分はコラーゲンでできていますので、骨が脆くなり骨粗鬆症などを引き起こします。

骨粗鬆症

その他、アルツハイマー、喘息、関節炎、心筋梗塞、腎障害、白内障、心筋梗塞…諸々の原因となります。

人間の体は、水とタンパク質でできていると言われています。タンパク質がAGE化して劣化、機能低下していくことが、老化現象なのです。

身体のAGE化、糖化を防ぐには?

1.AGEを体に入れない→AGEの多い食品を避ける

先ほど説明した、こんがり焼けた料理を避けること。高温調理された食品には、多くのAGEが含まれます。食物のAGEのうち、約7%が体に蓄積されると言われています。揚げ物や炒め物ではなく、生野菜や煮物、蒸し物などを食べるようにしましょう。高温調理した場合、AGE量が数百倍になるそうです。ハム、ベーコンなどの加工肉も高AGE食です。これらは、WHO(世界保健機関)も最も発がん性の高い食品にランク付けしています。煮物でも、すき焼きは、肉であるタンパク質と山盛りの砂糖と一緒に加熱するので、AGEが多くなります。

特に注意すべきは、カラカラにオーブンで焼いたベーコン←おそらくこれが1番。甘いたれをつけてバーベキューなどは、数百倍ものAGEが含まれます。傾向として、魚よりも肉に多く含まれます。マーガリンやバターもAGEが多く含まれるので注意が必要。

・AGEの含有量についての資料

補足ですが、意外にも健康加工食品に多くのAGEが含まれているそうです。となると加工食品以外の自然のものを食べるようにしましょう。

また、AGEにも種類があって、ポテトチップスやフライドポテトには、アクリルアミドという発がん性のあると言われるAGEが大量に含まれています。毎日食べる人は、癌になるリスクは飛躍的に高まるので、癌になりたくなければ止めておいた方が良いでしょう。

他に特に有害なAGEとして「Toxic Age」というものもあります。このAGEは、不妊症にもかかわってくるので、若い方や妊活をしている方などは注意が必要です。

金沢大学の竹内教授がToxic Ageについて研究しています。

2.AGEを体内で作らない→血糖値を上げないような食生活をおくる

AGEは、食べ物だけを注意すればOK、なんてことはありません。人間の体は、タンパク質でできていて、糖が栄養となって活動しています。さらに、人間には、体温という「熱」もあります。つまり、人間の体内は、AGEがつくられる環境が揃っているわけです。しかし、AGEが生成されやすい人と、そうでない人がいます。

「AGE生成量=血糖値の高さ×時間」

血中に余った糖がたくさんあると、それらがどんどんタンパク質にくっつき、AGEを生成していきます。つまり、糖尿病など常に血糖値が高い人ほど、AGEを多くつくってしまう体質といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

身体のAGE化を予防する方法として、急激に血糖値を上げないことが重要となってきます。

その良い例として、

1.サラダや生野菜など糖質の低いものから食べる。

2.GI値の低い食品を食べる。

3.糖質の多い食べ物は、酢の物やわかめなどの海藻、食物繊維と一緒に食べる。

そして、身近で注意したいのは、清涼飲料水に含まれる果糖ブドウ糖液を摂らないようにすること。果糖ブドウ糖液は、血糖値を直接はあげないものの、AGEを10倍もの速度で生成していくそうです。

AGE化抑制効果のある成分と食品

AGE研究の第一人者である「久留米大学の山岸教授」によると、

 

「ブロッコリーやブロッコリースプラウト(芽)の「スルフォラファン」という成分に高い抗糖化効果があるそうです

 

 

酢やレモンなどの酸性のものを絡めて加熱した場合は、AGEの生成量が少なくなるそうです。マリネなどもいいですね。

さらに、玉ねぎの成分で知られるケルセチンや、お茶の成分であるカテキンAGE抑制効果が高いそうです。

お茶(緑茶)には、カテキンとケルセチンの両方が多く含まれる

先程挙げた、効果のある抗糖化作用のある3つの成分のうち、「カテキン」と「ケルセチン」の二つをたくさん含んでいる食品があります。

それは「お茶(緑茶)」です。カテキンが緑茶の成分であることは、多くの方もご存じでしょうが、「ケルセチン」も多く含んでいることは意外だと思う方も多いかもしれません。

玉ねぎに最も多く含まれるケルセチンは、玉ねぎ1個あたり40㎎ほど含有しています。お茶だと650mlで同量のケルセチンを摂取できます。「そうふう」や「さえみどり」という品種だと、通常の緑茶(やぶきた)に比べて2.5倍のケルセチンを含むので、300ml弱で玉ねぎ1個分のケルセチンを摂取できます。

玉ねぎ丸々1個食べるのは大変ですが、お茶650mlやさえみどりのお茶300mlくらいなら毎日でも無理はしません。

・ケルセチンの多い品種 さえみどりについてはこちら

カテキンについては、1日あたり400㎎~600㎎くらい摂取するのが理想のようです。濃い目に入れて湯呑4~5杯程度の量です。深蒸し茶だと濃く出ます。こちらも無理なく飲めそうです。

・深蒸し茶について知りたい方はこちら

・山岸教授は、NHKや「夢の扉PLUS」などの番組でAGEについて解説されています。

老化のもう一つの原因は細胞の酸化

酸化については、皆さんもよく耳にすることと思います。細胞にはミトコンドリアというエネルギーを産出してくれる器官があります。ミトコンドリアは、細胞にとってなくてはならないたいへん重要な存在ですが、エネルギーを産出する際に活性酸素が発生します。活性酸素は、細菌やウイルスを撃退する作用がありますが、増えすぎると、他の細胞も酸化してしまいます。皮膚などが酸化すると、シワやシミになり、さらには血液中のLDLコレステロールが酸化すると動脈硬化、DNAが酸化によって傷つけば、癌の原因になります。

・酸化LDLによる動脈硬化についての説明はこちら

酸化を防ぐには?

私たちの身体には活性酸素から身を守る酵素と抗酸化物質が備わっていますが、ストレス、寝不足、過度な運動、紫外線などによって過剰に発生する活性酸素によって酸化していきます。

酸化を防ぐためには、これら(寝不足、ストレス他)を避けることです。

 

 

 

 

 

 

つぎに、抗酸化作用のある食品をバランスよく多く摂取することです。

抗酸化作用のある成分

ビタミンCやビタミンE、カロテン(ビタミンA)に強い抗酸化作用があります。よく、市販されている飲料に酸化防止剤としてビタミンCなどを添加してあるのを見かけますね。

次に植物に含まれるポリフェノール。元々植物も酸化、紫外線や病気から身を守るために、ポリフェノールを作り出しています。植物の力を借りて、抗酸化物質であるポリフェノールを摂ることで酸化を抑制することができます。

食べてから数時間ほどで効果がMAXに。こまめに摂るとよいです。

カテキン(緑茶など)、アントシアニン(ベリー類)、イソフラボン(大豆)、ケルセチン(玉ねぎ、りんご)、セサミン(胡麻)、クルクミン(ウコン、生姜)などが抗酸化作用のあるポリフェノールです。

ポリフェノール中でも、カテキンが圧倒的に抗酸化作用が高いと言われています。(次に抗酸化作用のあるアントシアニンと比べても、カテキンは2倍、ビタミンCと比べても数倍から数十倍の作用があります) これらは条件下によって作用、効果が変わってくる場合がありますが、カテキンは安定した効果が得られるのも特徴です。

※まとめ  健康的な食事と、お茶を飲むことが若さを保つ秘訣

 

以上、長くなりましたが、身体の糖化や酸化を抑制することで、老化のスピードを遅らせ、若さを保てるというお話でした。AGEの多い高温調理の食品と血糖値が上がりやすい食品を避け、食べる順番などを調整し、しっかりと睡眠をとり、紫外線を避け、抗酸化作用のある野菜などをバランスよく摂っていくことが重要です。

結論としては、糖化と酸化抑制に最も有効で、かつ手軽に摂取できるのは、やはり「緑茶」でしょう。日本人の中でも最もお茶を多く飲む県民は「静岡県民」で、静岡は日本一健康寿命が長いです。統計を見る限り、緑茶の生産地が健康寿命番付に多くみられます。よって、緑茶のもたらす効果と健康長寿の相関関係は存在すると考えられます。

カテキンとケルセチンが糖化と酸化を抑制し、ビタミンCも豊富(レモンの3~5倍)なことから、健康と若さを保つために最も適した飲料=緑茶ではないでしょうか?

老化防止の観点からも、こまめにお茶を飲むようにしましょう。

 

 

吉野梨 秋麗(熊本県八代産)が入荷しました!

今年も特別に甘い梨「秋麗(しゅうれい)」が入荷しました。

8月17日、秋麗が入荷しました。熊本県氷川町、評判の農家さんから直接分けてもらっています。産地ブランドは、吉野梨です。熊本県で最初に梨の栽培が始まった産地で、品質が良いのが特徴です。

今年は、昨年よりも全体的に小ぶりな大きさですが、とても甘いです。数が少なく販売期間は短めですので、是非お早めにお求めください。

秋麗(しゅうれい)とは?

秋麗の最大の特徴は、糖度が約13度のとても甘みの強い梨となっています。そして、なんとも上品な甘みです。食感は梨特有のシャキシャキ感はあまりなく、柔らかく、なめらかな感じです。

糖度を最大限に高めるため、あえて袋を被せず栽培するため、表面は見た目が悪くなっています。地元熊本県で多く栽培されていて、他県では、入手が難しいのが現状です。

 

3個入り500円(税別)で販売しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みずみずしく食べやすい。

贈答用もあります。1箱2500円(税別)約6個入

 

 

 

 

 

 

 

贈答用の場合は、敢えて見た目が悪い品であることを差し上げる際に伝えておいた方が、無難です。

非常に喜ばれています。

熊本銘菓 ほうじ茶を使った銅銭糖や熊本産玉緑茶の銅銭糖を新発売!! 山麓園限定販売!

ほうじ茶銅銭糖やくまもと玉緑茶銅銭糖を新発売!! 山麓園限定販売!!

銅銭糖とは?

熊本県の銘菓で阿蘇の麓にある大津町で作られます。阿蘇の観光土産としても有名です。姉妹品として「阿蘇の白雪」という品もあります。

熊本銘菓 銅銭糖 10個入り 300円(税別)

 

熊本県の小学4年生の教科書にも載っており、お年寄りから小学生にも人気のお菓子です。

銅銭を束ねたような棒状の形から、銅銭糖と名付けられています。砂糖や餅粉などでつくられる落雁の中にこし餡が入っていて、柔らかくて口に入れると、サラサラと溶けていく感じがたまりません。甘さも丁度よく、お茶によく合うお菓子です。

㈲綿屋製菓 銅銭糖 10個入り 300円(税別)

当店限定販売!! ほうじ茶の銅銭糖

近年、ほうじ茶スイーツがとても流行っています。ほうじ茶の香ばしい香りは、スイーツと相性が良く、和菓子だけでなく、チョコレートやアイスクリームなどにも非常に合います。

そこで、当店の熊本産一番茶を自家焙煎したほうじ茶を粉末にし、ほうじ茶銅銭糖を特別に作っていただきました。

熊本産一番茶使用のほうじ茶

ほうじ茶(粉末)パウダーの試作品

 

 

 

 

 

左:ほうじ茶の茶葉の写真        右:茶葉を挽いた粉末

・ほうじ茶の製造については別ページで説明しています。

・ほうじ茶のソフトクリームの説明

熊本産一番茶のほうじ茶を使用した銅銭糖ほうじ茶銅銭糖の中身

 

 

 

 

 

 

とにかく香りがすごい!封を切って袋を開ける前から、ほうじ茶の香ばしい香りがしてきます。この香りはリラックス効果もあるそうで、焙じ茶ならではの癒される香りが食べていてもしてきます。

銅銭糖のあんこの甘みとほうじ茶の香味が調和し、絶妙に美味しいです。これまでになかった、新しい味ですね。

当店オリジナル!熊本産玉緑茶を使用した緑茶銅銭糖!!

これまで、毎年4月~5月に新茶銅銭糖を発売してきました。摘みたての特上知覧新茶を贅沢に使用した逸品で非常に人気を頂いています。今回は、地元熊本産の茶葉で、上質な一番茶を石臼で粉末にし仕上げてもらいました。玉緑茶とは、通称ぐり茶と言われ、茶葉が曲がった形をしており、熊本県や佐賀(嬉野)などの特産品として知られています。お茶の爽やかさと程よい渋みが特長です。

 

 

 

 

 

 

そして、玉緑茶の中でも4月~5月に摘む一番茶は、苦みが少なくうま味があるので、お茶の主張が強すぎず銅銭糖との相性もバッチリです。やさしい味わいで、お茶のほんのりとした苦みが、逆に甘さを控えめにしてくれます。

・一番茶や二番茶その他のお茶の違いについて

雑誌にも掲載予定 お土産やギフトに最適

某雑誌から熊本のお土産コーナーに掲載したいということで、取材依頼がきました。この秋、10月に発売予定で県内のコンビニや本屋さんで購入できます。実は、取材依頼があったことで、今回「ほうじ茶銅銭糖」を企画し、新発売となりました。古くから知られる熊本伝統銘菓である銅銭糖に熊本産の茶葉を使用した新しい2種類の銅銭糖は、お土産としても最適です。当店限定販売となります。

美味しさだけでなく、希少価値もあり、手土産や差し入れにすればきっと喜ばれると思います。今後、楽天やヤフーショッピングでも、お茶と銅銭糖のコラボで敬老の日ギフトセット販売を予定しています。

是非、一度ご賞味ください。

・楽天市場 銅銭糖入り敬老の日ギフトセット

・ヤフーショッピング 銅銭糖入り敬老の日ギフトセット

・敬老の日のギフトにお茶が人気な理由

2019年日本一の茶の生産地は鹿児島県?時代が変わりつつある⁈

2019年に、静岡県に代わって、鹿児島県がお茶の生産量1位になるかもしれない

2019年8月、静岡茶と鹿児島茶に詳しい方から、ある情報が届きました。

2019年は鹿児島県が静岡県を抜いて、生産量が1位になるのではないか?という話(噂)が出てきています。半世紀以上、いやもっと前から、不動の茶生産量1位の静岡県が1番でなくなるということは、衝撃過ぎて、本当のことなのか信じられません。

そこで、近年の生産量や今年の状況を踏まえて、静岡県から鹿児島県へ1位の交代がありえるのか検証してみました。

府県名 昭和50年 昭和60年 平成7年 平成17年 平成27年 平成28年
静岡県 699 778 744 652 306 305
鹿児島県 88 145 250 302 227 265
三重県 90 85 92 101 87 88
京都府 49 67 64 84 83 89
福岡県 41 51 59 61 45 45
全国 1271 1491 1519 1472 907 960

※上の表は10年ごとに集計したお茶の産出額、生産量ではないのでご注意ください。

昭和50年頃は、静岡県が圧倒的な産出額となっていて、平成4年をピーク徐々に減少傾向にあります。平成17年から27年の間に急激に半減以下となっています。一方鹿児島県は、平成17年まで順調に産出額が増え、平成27年は若干落ちていますが、翌年平成28年にはまた増えて、静岡県との差がほとんどなくなってきています。このことより、静岡県の圧倒的な勢いがここ十数年のうちに減退が続き、逆に鹿児島県は順調に増えている結果となっています。

出典:静岡県「ふじのくに」公式データより

静岡県の茶生産量(相対)の減少の原因

別のデータでは、一人あたりの購入金額が平成20年を境に、急激に減少しました。価格の下落とともに、生産量も減り始めています。客単価が減ると生産者の意欲も減ることから、生産量と単価はデータでも連動しています。以前は、鹿児島茶や静岡茶にブレンドされ、宇治茶や静岡茶の原料という立場で価格も安かったですが、産地問題が起きて、鹿児島茶や知覧茶として販売するようになり、ブランドも定着しつつあります。近年では、鹿児島茶と静岡茶の単価の差はほぼなくなっています。

さらに、過去の圧倒的な生産量と圧倒的な消費地である関東圏に近い静岡県では、製茶会社が全国の5割ほどあり、鹿児島県は、約6%と圧倒的な差があります。生産量が減ってきている静岡県の製茶会社は、競争激化で社員一人当たりの利益が非常に低くなっていて、製茶産業として元気がなくなってきていることも要因と考えられます。

社員一人当たりの月間利益生産金額:静岡県1万5000円、鹿児島県6万5000円
※出典:製茶業、静岡の利益率が鹿児島より低い意外な理由

 

最近の静岡茶の生産量と価格の推移

2018年には、静岡県のキロあたりの荒茶平均価格が1946円(前年比16%マイナス)と30年で最も安値となっていました。2019年は、20%ほど生産量が減ったにもかかわらず、平均価格は10%ほど下落しているそうです。

これだと、2番茶以降のお茶の価格も大幅に下落することが懸念され、相場の調整のため、お茶を摘まないという選択をする農家さんも多く出てくると思います。そうなると、2019年の静岡茶の二番茶以降の生産量も、もっと減る可能性も出てきます。

 

2018年の県別のお茶の生産量

県  名 栽培面積 ha 生葉収穫量 t
主産県計  33,300 383,600
埼玉  657 4,040
静岡  15,100 150,500
愛知  468 4,190
三重  2,690 30,200
京都  1,400 13,800
福岡  1,440 9,600
佐賀  723 5,660
長崎  578 3,640
熊本  1,020 6,120
宮崎  1,190 18,100
鹿児島  7,990 137,700

出典:農林水産省『作物統計調査』

 

今年の春は、寒さが続いたため、(温暖な鹿児島県はそれほどでもなかったですが)静岡県の一番茶は霜の被害にあったという話もありました。

品種茶は相場も高く推移しましたが、やぶきた茶は鹿児島県の一番茶で10%下落しました。静岡県で価格が下がったことが原因と考えられます。

2019年、2018年鹿児島県の品種別価格の推移は別記事で紹介

2019年の茶生産量はどうなるか?

2018年の静岡県の生産量が150500トン、一方鹿児島県が137700トン。もし、静岡県が10%減産したと想定すると、135450トンになります。そして、鹿児島県の茶生産量が増産か昨年と同じ水準であれば、静岡県の生産量を超えることになります。

このように考えると、鹿児島県が2019年に茶の生産量が1位になるとの噂も否定できません。ちょうど今年から令和の時代が始まりました。お茶の歴史も元号が変わるのと同時に、入れ替わりが起こるかもしれません。

いずれにしろ、静岡県減産で入れ替わるのではなくて、茶業界の発展上の入れ替わりであってほしいところです。

お茶の優良品種「つゆひかり」

つゆひかりとは?

宇治在来種で天然玉露とも称される「あさつゆ」と「静7132」を交配し、2003年に品種登録されたお茶の品種です。実は、品種登録前に既に優良であるとわかっていたため、2001年に静岡県茶奨励品種として採用されていた有望株でもあります。

つゆひかりの特徴

渋みが少なく、抹茶のように濃い水色になる「あさつゆ」が花粉親となっているため、つゆひかりも明るいグリーン色をしています。種子親の静7132は、やぶきたの自然交雑実生であるため、やぶきたのさわやかさがあり、あさつゆよりも飲み応えのある、しっかりとした味を楽しめます。茶葉は細めですが、あさつゆよりも粉っぽくなりません。多収性で品質もやぶきたと同等かそれ以上と言われています。

他に、似た品種として、やぶきたとあさつゆを交配させた「さえみどり」という品種もあります。静7132もやぶきたの自然交雑なため、姉妹品種か異母兄弟のようなところもあります。

生産量はまだ少なく、希少

栽培面積も年々増えて、80haを超えていますが、全体的には0.3%くらいとまだまだ希少な品種となっています。販売しているお茶屋さんも限られています。興味のある方、試してみたい方は、ネットで検索してみるとよいでしょう。

 

熊本産のつゆひかり

写真:2019年熊本産のつゆひかりの一番茶 参考価格100g 800円

楽天市場でも販売中

お茶の種類 一覧 わかるように詳しく解説

お茶の種類の一覧 わかりやすく解説!

お茶の種類を分かりやすく網羅した図です。

↑図お茶の種類の一覧

 

お茶のほぼすべての種類をわかりやすく図にしました。

※そもそも、お茶とは、ツバキ科の植物で学名「カメリア・シネンシス」という木の葉っぱを使った飲料(食品)です。ツバキ科なので、椿の花に似た白い花を咲かせます。

「茶」と名前のつく飲料、例えば、「麦茶」や「ルイボス茶」、「グァバ茶」などは、カメリア・シネンシスの茶葉ではないため、厳密にいうと茶ではないのです。強いて言うなれば、お茶風の飲料です。しかし、お茶というと日本茶だけを思い浮かべるかもしれませんが、緑茶だけでなく、烏龍茶や紅茶などは、同じお茶の葉(カメリア・シネンシス)を使ったものなので、全てお茶に分類されます。

 

お茶(印※1)は、大きく、※2不発酵茶(緑茶)、※3半発酵茶(烏龍茶)、※4発酵茶(紅茶)、※5後発酵茶(プーアル茶)など、発酵の度合いや方法で分類されます。

・詳しくは、「日本茶、烏龍茶、紅茶は同じお茶の葉から作られる」を参照ください

 

  • 日本茶(緑茶)の種類

図の※印ごとに解説

※6蒸し製法:日本茶独特の製法

蒸し製法の日本茶

日本で生産されるお茶のほとんどは、不発酵茶の緑茶です。緑茶の種類は大きく、「蒸し製」と「釜炒り製」がありますが、日本茶のほとんどは、蒸し製法になります。(釜炒り茶の生産割合は、全体の1%以下と ごくわずか。)

お茶の葉は、摘んでそのままにすると酸化酵素が働き、酸化発酵が進んでいきます。日本茶(緑茶)は酸化発酵が進まないように、摘んだ葉をすぐに蒸します。蒸した後に揉んで乾燥させます。

工程:蒸す(蒸気をあてる)→粗揉(かくらん)→揉捻(しっかり揉む)→中揉(乾燥させつつ揉む)→精揉(煎茶の形に整える)→乾燥→荒茶の完成

荒茶が出来上がると、元の生葉の約5分の1の重さになります。

 

※7露地栽培 被覆栽培

左:被覆した茶畑 右:露地栽培の茶畑

お茶を摘む前の茶畑をご覧になったことはありますか?黒い覆いが茶畑一面に被せてある光景を見ることができます。覆いを被せることを、被覆栽培と言い、そうしてできたお茶の総称を「覆い茶」と言います。「かぶせ茶(※11)」とは、被覆栽培の煎茶のことです。抹茶の原料である、碾茶(※13)や、高級茶として知られる玉露(※12)も、覆い茶に分類されます。玉露や碾茶は、通常のかぶせ茶よりも被覆期間が長く、2~3週間ほどで、高級な品は、黒い覆いでなく、茶畑に棚をつくり上に藁などをかぶせた伝統栽培でつくられます。それらは、機械でなく、良い芽だけを手摘みされるため、良質で高価になります。

一方、被覆しないで、日光を葉にしっかり当てて栽培するお茶を露地栽培(※7)と言います。

かぶせ茶や玉露などの露地栽培のお茶は、露地栽培のお茶と比べて、うま味成分が多く、まろやかな味わいとなり、葉緑素(クロロフィル)が増すことで、お茶の色も深い緑色になります。また、覆い香と呼ばれる青のりに似た香りがします。露地茶は、しっかりとした渋みとさわやかな香りが特徴です。

 

碾茶とは?

前述の通り、抹茶の原料となる茶葉です。玉露と同じように栽培されたお茶ですが、玉露は蒸して揉み、煎茶と同じ要領でつくられますが、碾茶は蒸した後に揉まず、乾燥させるため、青のりやあおさのような形をしています。抹茶は、碾茶を石臼で挽いたものです。愛知県西尾や京都宇治が主な産地です。

 

煎茶(※9)・玉緑茶(※10)の違いは?

ずばり、茶葉の形の違いです。まっすぐな形が煎茶、曲がった形が玉緑茶。

煎茶(荒茶)は最終工程に「精揉(せいじゅう)」という茶葉を針状に整える工程があります。玉緑茶は、精揉がなく、丸く曲がった形になります。(玉緑茶には、蒸し製玉緑茶と釜炒り茶があります。)

日本では、煎茶が主流となっていて、玉緑茶は、主に佐賀県(嬉野茶)や熊本県で生産されています。

別名として、煎茶を「のび」、玉緑茶を「ぐり」と呼ぶこともあります。

煎茶:針のような形状をしている玉緑茶(別名 ぐり茶):曲がった形状をしている

普通煎茶(※14)・深蒸し茶(※15)・特蒸し茶(※16)とは?

違いは、蒸し具合です。

普通煎茶は、通常30秒から40秒ほど蒸気を当てて製造されます。深蒸し茶は、そのおよそ2~3倍ほど長く蒸します。特蒸し茶は、さらに長く蒸したお茶です。長く蒸すことで、茶葉の成分が溶けだしやすくなり、水色は濃い緑に、味はまろやかになります。香りや渋みは、蒸しの浅いお茶の方が強くなります。

左:普通煎茶 右:深蒸し茶

 

釜炒り茶(※7)

緑茶は、生葉を蒸してつくる「蒸し製」の緑茶の他に、ごくわずかに「釜炒り製」があることは、お話ししました。「釜炒り茶」とは、摘んできた生葉を大鍋で炒ってつくります。さっぱりとした味と釜香と言われる香ばしさが特徴です。水色は、黄色っぽく出てます。茶葉が白っぽいものもありますが、白カビではありません。逆に良質な釜炒り茶として知られています。

日本では、現在、九州の一部の地域(嬉野、熊本・宮崎の山間部)でのみつくられています。嬉野の釜炒り茶は、中国から伝わり大きい丸釜で炒ります。熊本・宮崎の釜炒り茶は、加藤清正の朝鮮出兵の機に伝わり、青柳茶とも呼ばれています。

中国の緑茶は、釜炒り茶です。中国茶=烏龍茶と考える日本の方も多いと思いますが、中国本土では、釜炒りの緑茶が最も多く生産されているお茶の種類になります。

 

加工茶したお茶※8

玄米茶(※18)

出来上がった煎茶などを再加工したお茶です。玄米茶(※18)は、煎茶(または玉緑茶)を半分と米を炒ったもの半分加えた混ぜ合わせたお茶です。炒った米が香ばしく、飲みやすいお茶になります。茶葉は、一般的に番茶を使用する場合が多いようです。また、玄米茶に抹茶を加えた「抹茶入り玄米茶」も人気です。

ほうじ茶(※19)

番茶などを高温(約300℃)の釜で炒ってつくられます。くき茶を焙じたくき(棒)焙じも同様です。茎の部分は、高温でポップコーンのように膨張して量(かさ)が増します。非常に香ばしく、近年、ほうじ茶のピラジンという成分にリラックス効果があることが知られてきました。一般的に苦くて渋い三番茶や秋冬番茶などを原料としますが、一番茶を使用したものは上質なものとされ、味わいも優れています。

ほうじ茶の茶葉 香ばしい香りが立ち込める

その他の日本茶の種類。

荒茶から仕上げ茶までの製茶工程
※図 荒茶から仕上げ茶までの製茶工程

荒茶煎茶などを仕上げる工程で、出来上がったお茶を仕上げ茶(本茶)、その他を出物と呼びます。

 

そもそも、荒茶とは?

荒茶の写真

農家が出荷するお茶を「荒茶(あら茶)」と言います。荒茶を買いつけた茶業者は、茎や粉を取り除き、火入れと呼ばれる工程で再乾燥し、一般に流通する仕上げ茶になります。

 

くき茶

取り除かれた茎の部分を多く含まれるお茶を「くき茶」といいます。地域によっては、「白折」、「かりがね」、「棒茶」などと呼びます。茎の青っぽい香りと、すっきりとした味わいが特徴です。

ぐり茶のくき茶(白折)

 

粉茶

粉茶とは、荒茶を篩(ふるい)にかけて小さい茶葉を集めたものです。お茶に出すと濃いお茶になります。お寿司屋さんの「あがり」というお茶は、粉茶のことです。最近では、粉末茶を使用する場合も多くなりました。急須で淹れると急須が詰まりやすくなるなどの欠点はあります。

・参考:詰まった急須の解決策

芽茶

茶葉の芽や葉の先端部分を集めたお茶。味は本茶に劣らず、出物のため安価な分、お買い得な面がある。

 

粉茶と粉末茶、抹茶との違い

粉茶の茶葉

 

 

 

 

 

 

粉茶は、細かい茶葉。粉末茶は、煎茶などを挽いたもの。粉末茶は水に溶けますが、粉茶は溶けないため、茶漉しなどを使用する必要があります。粉末茶と抹茶の違いは、抹茶は碾茶を原料とし、粉末茶は煎茶などを原料としていること。お値段的には、粉茶が安く、加工が必要な粉末茶が高価で、原料が高い抹茶が最も高価になります。

 

日本茶の分類としては以上になりますが、お茶の特色としては、産地や品種によっても大きく違いがあります。有名なお茶の産地は、静岡茶、宇治茶、狭山茶、八女茶、嬉野茶、鹿児島茶などがあります。品種は、やぶきたが最も多く、次いでゆたかみどり。高級品種として「さえみどり」などがあります。また、品種は、早生や晩成、煎茶用、抹茶用、紅茶用など、お茶の収穫時期や用途によって様々なものがあります。

一番茶・二番茶・三番茶・秋冬番茶とは、どんなお茶?

一年の最初、時期にして4月下旬~5月中旬に摘まれるのが一番茶、2番目、5月末~6月にかけて摘まれるお茶が二番茶。秋冬番茶は、文字通り秋頃に摘まれるお茶です。一番茶は、時期には「新茶」と呼ばれ、二番茶以降のお茶を総称として「番茶」と称します。

番茶の茶葉とお茶

品質的には一番茶が最も優れ、次いで二番茶、三番茶の順です。一番茶は、うま味の素であるアミノ酸を多く含み、二番茶、三番茶はカテキンが多いです。

・詳しくは、「一番茶と二番茶の違いは?」で解説しています。

・緑茶は、種類によって温度や淹れ方が違います。別ページで適温などを解説しています。

・お茶の入れ方、出し方などのマナーについては、別ページご覧ください。

 

半発酵茶(※3)とは? 烏龍茶が日本でおなじみ

烏龍茶などで知られる中国茶が、半発酵茶になります。中国では、白茶や青茶などと呼ばれます。

烏龍茶

白茶は、茶を摘んでしばらく放置して酸化発酵を促す萎凋という工程の後に乾燥させてつくる、弱発酵茶。日本では、あまり馴染みがないかもしれません。上品な香りと、甘みの残る後味が特徴。産地は、福建省で白毫銀針、白牡丹などが有名。

一方、「青茶」は、発酵度合いにして20%~80%と幅が広く、包種茶など発酵の軽いものから、凍頂烏龍茶や鉄観音(発酵が中程度)、さらに発酵が進んだ東方美人などがあります。半発酵茶でも発酵が軽いものは、緑茶のように黄色みかかったグリーン色をしています。半発酵茶である青茶は、中国の福建省や台湾などで生産されています。

お茶を摘んで、時々錯乱してしばらく放置し(萎凋)、その後揉んで発酵を進めてから、乾燥します。

半発酵茶は、発酵による香りの変化が楽しめます。

 

発酵茶(※)とは? 最も世界で飲まれているお茶

 

発酵茶とは、いわゆる紅茶のことです。世界で最も多く飲まれているお茶です。元々は中国が発祥でイギリス人に好まれたことから、やがて植民地でも生産されるようになり、世界中に広がりました。

最も、発酵が進んだお茶で、最も香りが高く、お茶の色合いは赤褐色です。これは、カテキンが酸化によってテアフラビンやテアルビジンなどに変化することで起こります。

インドのダージリン、アッサムやスリランカ、ケニアなどが生産量の多い地域です。

紅茶は、ストレートで飲むだけでなく、砂糖を添加するほか、ミルクティー、ハーブティーなど多様な飲み方があります。

紅茶の等級

また紅茶は、形によって等級(品質でなくあくまで形状)が分かれています。好みに合った産地と等級を選ぶとよいでしょう。

 

・参考:紅茶がつくられる工程の解説

 

・参考:スリランカの紅茶について

後発酵茶(※) 微生物で発酵させたお茶

これまでお伝えしたのは、酸化発酵によるお茶の種類でしたが、後発酵茶は、カビ(菌)やバクテリアによる発酵によってできるお茶のことです。あまり馴染みがない方には、カビ(菌)や微生物と聞くと印象が悪く聞こえますが、お酒や味噌の「こうじ」や漬物のように考えてください。

中国では黒茶と呼ばれる、プーアル茶(普洱茶)が主な後発酵茶です。主に雲南省で生産されています。まず、中国の緑茶(釜炒り茶)と同じように、炒って酸化発酵を止め、その後、茶葉を積み上げて水をかけ、多湿状態にし、20日くらいカビ付け発酵させ、天日干し(乾燥)して出来上がります。普洱茶は熟茶と生茶がありますが、後発酵茶は「熟茶」の方です。脂肪分解酵素が多く、油を多く使用する中華料理に適したお茶です。

 

日本にも、ごくわずかでほとんど流通していませんが、後発酵茶があります。碁石茶(※27)や阿波番茶(※28)、バタバタ茶などです。碁石茶は、その名の通り碁石のような形をしており、最初にカビを付けて、その後漬物と同じように樽に入れて石を載せ、数週間後に天日干しして完成です。

阿波番茶は、最初から漬物のようにして作ります。

カビを付けるお茶は、カビっぽい香りがし、漬物のようにして作るお茶は、漬物のような酸味があります。いずれも特徴のあるお茶です。

 

 

まとめ

お茶は、ツバキ科のお茶の木から摘まれたもので、発酵の有無や程度、加工によって様々で多くの種類があることがわかると思います。ここでは、日本茶について多く解説しましたが、その一つ一つが奥深く、産地や品質によっても違いが大きいことを心に留めておいてください。本当に様々なお茶があるので、好みや気分に合わせて、お茶を飲み合わせるのもよいでしょう。

日本茶は、日本食に合い、中国茶は、中華料理に、紅茶は洋菓子と相性が良いのも、それぞれの風土と食文化が、お茶のスタイルを作り上げてきたからでしょう。日本茶は、中国やヨーロッパだと、軟水と硬水の違いなどで本来の味を発揮できません。中国茶や紅茶は、硬水でも美味しく飲めるように、香りを重視したお茶になっています。

このようにお茶は千差万別で、飲まれる国や地域によって様々な種類があります。アジア・ヨーロッパなど歴史や風土を想像しながら、お茶を楽しむのも一興です。

お茶の栽培面積75%はやぶきた種、なぜ「やぶきた」ばかりなのか?

タイトルに記したとおり、日本全国のお茶の約75%、静岡県に限っては約90%が「やぶきた」という品種です。

やぶきた種の写真 熊本県

やぶきた種は静岡県で選抜された品種で、名前の通り、竹やぶの北に植えたものを「やぶきた」、南に植えたものを「やぶみなみ」と品種登録していたことが由来です。

それまで日本各地のお茶の木は、在来種で各地で品質や特徴に大きな違いがありました。というのも、お茶は同じ品種、同じ木では、受粉しにくい性質で、次に種ができるのは、違う品種とのかけ合わせになるわけです。それで、それまで全国では種から育つ統一性のない土着の在来種が主でした。そこに、非常に優秀だった「やぶきた」が発見され、挿木が始まりました。

その後、国の推奨品種となったことで、全国に広がっていきました。現在でも大半がやぶきた種なのは、その理由からです。

しかし、お茶の葉の品質は、芽の大きさ、収穫のタイミングによって決まるものです。

良質な茶は、一伸二葉または、三葉と言われるのは、このことです。

最適な摘採時期より数日遅れれば、葉は、硬くなり品質は大きく低下します。農家さんが一日で摘むことができる面積は限界があり、数日ですべての茶畑の新芽を摘み、それらをすぐに荒茶に加工することはできません。春先は雨の日も多いため(雨の日に摘んだ荒茶は、「雨葉と呼ばれ」品質が著しく低下する場合があります)止むをえず、摘めない日も出てきます。結果、大きく育ってしまった茶葉は、収量としては増えますが、品質や価値(単価)は大きく低下します。

そこで、やぶきたと比べ早生品種や晩成品種も栽培し、収穫時期をずらすことで効率よく、品質の高い茶葉を摘むということが推奨されています。

ゆたかみどりやさえみどりは、早生品種として品質が高く、晩成品種では、おくみどりやおくゆたかなどは、評価されています。

・佐賀県推奨の有望品種について

当然 今後も、品種改良が進んでいきます。これまでも、推奨されてきたことです。

なぜ、それでもやぶきたが、未だに7割以上を占めるのでしょうか?

やはり、それは、やぶきた種には、これまでの信頼性があるからです。

 

 

消費者の皆様は、毎日飲むお茶、ほぼ同じ味のお茶を、皆さんは気に入って飲まれます。

味が変わると、お客様が離れていくのではないかとお茶を製造するお茶屋さんは、味の均一化を図ろうとします。

やぶきたが多くの割合を占めるので、茶業者にとってみれば、やぶきたが信頼性も高く安心なのです。熊本の茶取引でも、茶葉(芽)の品質は同じくらいでも、やぶきたでない品種は、半分くらいの価格がつくこともあります。品種が変われば、火入れ具合や仕上げた際の味が想像と異なるなど、仕入れる茶業者にとってリスクが高まります。

一方、農家としても、やぶきたでないという理由でせっかく育てた茶葉が安値で買われてしまえば、面白くありません。

となると、やぶきたがいい!という結論になります。

このような理由から、やぶきた絶対神話がなかなか崩れないのです。

現在は、やぶきたよりも評価される「さえみどり」も登場しています。さえみどりは、数割高い値段で取引されています。渋みが強いお茶より甘みあるお茶が消費者にも受けが良く、評価されてきていますので、今後はやぶきたの割合も徐々に減ってくると思われます。

・品種別の価格差については、別ページで解説しています。

日本茶は、日本が誇る素晴らしい飲料であり、文化ではないでしょうか

昔は、飲み物は緑茶にほぼ限られた時代から、飲み物がコーヒー他様々なペットボトル飲料など多様化し、飲み物としての緑茶の割合は、低下しています。

それと同じように、「やぶきた」一辺倒な時代から、緑茶も多様性を発揮し、様々な緑茶の魅力を発信し、伝えていくことが、日本茶の発展につながると考えます。

日本茶は、味や美味しさだけでなく、特保や機能性表示食品もあります。健康飲料としてのアプローチも消費者にとってメリットとなることでしょう。

・緑茶の機能性表示食品の例 べにふうき茶 花粉症やアレルギー疾患に作用する

やぶきたは、今後も日本茶のベースとして存在し続け、一方で他の品種も日本茶の品質向上と多様性のためにうまく共存してほしいと期待します。

お安くて美味しいお茶を発売!鹿児島茶「恵」300gで1000円ポッキリ送料無料!!

2019年6月27日、鹿児島茶 「恵」を新発売。

 

お茶は自然のめぐみであること、そして、親しみやすいお茶であってほしいということで、「鹿児島茶 恵(めぐみ)」と名付けました。

100g×3個入りをなんと、1000円(税込)ポッキリ、送料無料でお届けいたします。

鹿児島茶が3個(300g)で1000円(税込)送料無料。ネット販売で最安級です。

 

これまで、もっとお手頃価格のお茶が欲しい!3個で1000円だったらいいのに…と、お客様からのご意見が寄せられておりました。

しかし、包装資材や運賃他、様々なコストが近年どんどん上昇し、店舗としてもお安く販売するのが難しい時代となってきました。

そして、これまで「一番茶以外は販売しない」というのが当店のこだわり、方針でございました。

 

年金問題や、実質賃金の低下などが問題となっている昨今、多くのお客様が望んでいることは、普段飲むお茶としてお安く美味しいという点でしょう。

ここは皆様が求めている品をご提供することが、お茶屋としての皆様のお役に立てることで、責務ではないかと考えました。

そこで、二番茶を扱うことを決意。ただし、看板にかけてまずいものを出したくないというところは譲れません。店主の納得したクオリティーのお茶を提供するという点は、これまで通り続けてまいります。

  • 鹿児島茶 「恵」の特徴

・鹿児島県は、温暖な気候を生かして、(やぶきた(お茶の品種)の依存度が低く)様々な品種が栽培されています。近年人気な「さえみどり」は、甘みが強く、苦みの少ない品種鹿児島県の代表品種というべきゆたかみどりは、香りが強く、コクのがあります。この二つの品種の二番茶をバランス良く配合し、濃厚ながら甘く美味しいお茶に仕上げました。

低温で淹れると甘みが増し、高温になると苦みも若干あって飲み応えのあるお茶になります。初心者の方でも、うまく淹れることができますのでご安心ください。

夏は、水出しされると美味しく飲めます。

  • こんな方におすすめ

・毎日飲むので、コストを下げたい方

・サッと簡単に淹れることができるお茶をお探しの方

・初心者の方

・冷茶をつくられる方

・すぐに欲しい方

※参考:お茶を淹れる温度について

お茶の入れ方、作法について

 

  • ご注文方法

店頭でも買うことができますが、楽天市場、ヤフーショッピング、amazonでも販売しています。

鹿児島茶 恵 楽天市場

鹿児島茶 恵 Yahoo!Shopping

鹿児島茶 恵 amazon

 

  • 配送包装

ネットショップでお買い求めの場合は、ネコポスで発送致します。

通常午後3時くらいまでにご注文いただければ、即日発送致します。

ネコポスでの配送になります。大坂や中部地方の一部は翌日、関東、東北北海道は翌々日に到着予定です。

いずれも配送料は無料です。

 

お茶の山麓園店主が自信をもって、2019年に発売いたしましたが、今後も皆様のご意見を聴衆しながら改善を繰り返して、よりお役に立てる商品のご提供に尽力したいと思っております。よろしければ、レビューなどでご感想をいただけましたら、幸いでございます。

 

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

さえみどりがお茶の中で最も高級?! 品種別に検証しました

お茶の生産量が日本一の産地である静岡県。実は、静岡県では90%以上が「やぶきた」という品種を生産しています。静岡県で発見され、生産性が安定し香味に優れた品種であることから、1955年に静岡県の推奨品種になったことがきっかけです。やぶきた種は全国的にもその後急速に広まり、現在では生産量の75%を占める言われています。

しかし、お茶の品質は摘むタイミングが重要で、一度に収穫できる量も限られていることから、早生品種や晩成品種なども推奨され、また、嗜好品であるため味わいの多様性も必要なことから、様々な品種が存在しています。

登録品種だけでも72種以上あり、品種改良によって優良品種も多く誕生し、やぶきた以外の人気品種も増えてきました。

図2-4-15 茶園面積の品種別割合(平成24(2012)年度)

 

そこで、どんなお茶の品種が消費者にとって価値が高いか?ということをテーマに検証してみました。お茶を買う時の目安にしていただければ、幸いです。

先程、説明のとおり、静岡県はやぶきた種が圧倒的に多いため、第2位の生産地であり、やぶきた種の依存性の低い鹿児島県のデータを元に主要7品種の価格差を調査しました。

品種名 令和元年(2019年) 平成30年(2018年) 2年間平均
ゆたかみどり 129% 111% 120%
さえみどり 187% 153% 170%
あさのか 124% 113% 119%
あさつゆ 126% 116% 121%
やぶきた 100% 100% 100%
かなやみどり 80% 82% 81%
おくみどり 119% 131% 125%

*上の表はやぶきた種を100とした場合の価格の割合です

年度によって茶品種の出来具合(品質差)や相場(収量と需要)が異なるため、2018年と2019年産の一番茶で比較しました。

「さえみどり」が2年平均でやぶきたと比べて170%の平均価格となっていることから、最も高値で取引されている品種であることがわかります。次いで2年平均が125%である「おくみどり」、そして「あさつゆ」、「ゆたかみどり」、「あさのか」は2年平均にすると、ほぼ同じで120%前後となっています。

逆に「かなやみどり」は81%と大きく安値で取引されていることがわかります。

価格価値は、希少性や需要によっても大きく変わるため、価格=品質と同じというわけではありませんが、やぶきたの1.7倍のさえみどりが群を抜いて高価な品種と言えます。ある機関の報告書でも55品種中で「さえみどり」が最も高い評価を得たことから、価格価値と品質価値において高価で高品質な品種と言えるでしょう。

右:さえみどりと左:あさつゆの茶葉の画像

意外なことに、天然玉露と呼ばれる「あさつゆ」が生産量の多い「ゆたかみどり」と同額なのは、老木化が原因の一つと考えられます。残念なことに、年々「あさつゆ」の品質の低下を感じられます。

・高級品種さえみどりについて詳しい情報

・鹿児島県代表品種ゆたかみどりについて詳しい情報

このほかにも、「つゆひかり」「さえあかり」「きらり31」他、優秀な新品種が多く誕生してきていますが、まだまだ生産量が十分でなく、比較できるほどの収量でないため、これからに期待です。さえみどりを親にもつ品種も増えてきているため、「さえみどり」を超える新品種となるかが楽しみです。

以上、どんなお茶の品種が最も高価なのかの検証でした。

*表のデータは、品種の多様性のある鹿児島県に限定していて、全国版ではないこと、最新の2年間という期間の短いデータであることは、ご留意ください。また、高価なお茶をテーマとしているため、2番茶以降のデータや比較はありません。