毎年新茶はいつからと楽しみで、待ち遠しいところです。鹿児島茶が、最も新茶が早い産地になりますが、今年は、いつごろから販売されるのか気になるところです。
2019年の鹿児島茶初取引は、4月5日でした。それに比べ、今年は2日遅くなっています。しかしながら昨年は、3月まで非常に順調で、さらに一昨年(2018年)は、初取引日から一気に上場数が上がってきたことを踏まえて、昨年は4月5日と早めに決まりました。ところが、決定後気温が上がらず、生育が遅れ、初取引から数日は上場数が少ない状況が続きました。
今年3月20日頃の新茶の生育状況聞き取り調査では、2019年とほぼ同じペースでした。今年は、昨年より遅いという判断ではなく、昨年が早すぎたという反省点を踏まえての4月7日開催というところだと思います。
3/30更新:4月7日に決まった理由は、4月5日が日曜日で新聞やメディアにとって都合が悪く、4月6日は仏滅のため、4月7日になったそうです。この日(3/30)にもう、大根占の新茶が上場したそうです。桜の開花(鹿児島は30日時点で開花宣言がまだ)よりも新茶早いとは驚きですね。
3月23日時点の聞き取り調査では、知覧町は各品種で昨年と同じ、頴娃(えい)町はゆたかみどりで2日ほど早く、枕崎でゆたかみどり、さえみどりとも1日早いという調査結果が出ています。最盛期は、知覧で4月12日、枕崎、頴娃で4月10日となっています。
一方、大隅半島側、大根占は、ゆたかみどり、さえみどりで3~4日早くなっています。有明、志布志周辺は、昨年よりも全体的に2~3日遅れとなっています。
一方で、屋久島や種子島など鹿児島県各島々での新芽生育状況は、0~7日遅れとなっています。平均すると若干の遅れとなっています。
品種全体では、ゆたかみどり、さえみどりは昨年と同等か少し早く、やぶきたは、少し遅れている印象です。
・写真左上:3/31撮影 頴娃町ゆたかみどり
・写真右上:3/31撮影 知覧町やぶきた
・写真左:3/31撮影 知覧町ゆたかみどり
参考記事:さえみどりについて
参考記事:ゆたかみどりについて
参考記事:やぶきたについて
種子島産、屋久島産などの新茶は、最盛期が4月7日となっていますので、早いお店では4月10日頃から販売するところもあるでしょう。
人気産地の知覧茶の新茶は、早いお店で4月15日頃から販売されると予想されます。概ね4月20日過ぎから一斉に多くのお店で鹿児島の新茶が買えるようになるでしょう。もちろん、最初は100g2000円~3000円など高価な新茶から発売されます。しかしながら、今年の状況(昨年の売行きや在庫状況、コロナウイルス自粛による停滞他)を鑑みると)新茶の相場も低調で、600円~800円くらいの中価格の新茶も早めに販売されるのではないかと思っております。
私たちの身の回りでは、大変な状況も続いておりますが、これから摘まれる新茶については、霜害や厄災などなければ、今年は特にお安くて美味しい新茶が皆様にお届けできるのではないかと期待しております。