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黒豆茶は黒大豆ですが、遺伝子組換えですか?—日本の「品種」と国産黒大豆の事実をわかりやすく解説

「黒豆茶は遺伝子組換え(GMO)ですか?」というご質問をいただきます。
まず最初に誤解のないようにお伝えすると、日本で育成・普及している国産の品種(日本の品種)であれば、黒大豆・大豆を含め食品用途の作物は遺伝子組換えではありません。当店の黒豆茶は、北海道産の黒大豆「光黒」「祝黒」などの国産品種(Non-GMO)100%を使用しています。


日本の「品種=国産育成種」は遺伝子組換えではありません

日本国内で私たちが一般に栽培・流通している国産の品種(例:黒大豆の「光黒」「祝黒」など)は、従来育種(交配・選抜等)で作られたもので、遺伝子組換えではありません
さらに、食品用途の大豆については、日本で商業栽培されている遺伝子組換え大豆はありません。店頭やECで見かける「国産大豆」や「北海道産黒大豆」=Non-GMO、遺伝子組換えではないと理解して差し支えありません。

※なお、日本では輸入原料として遺伝子組換え大豆等が流通する場合がありますが、当店の黒豆茶は北海道産の国産黒大豆100%のみを使用しています。


当店の原料ポリシー—北海道産「光黒」「祝黒」等の国産品種を使用

  • 品種:北海道の代表的な黒大豆品種である「光黒」「祝黒」等(ロットによりいずれか、またはブレンド)。
  • 原産地:北海道産100%。
  • Non-GMO:日本の国産品種のみを採用し、遺伝子組換え原料は不使用
  • 分別流通管理:受入〜保管〜製造までの各工程で混入防止を徹底(ロット管理・記録保管)。

黒豆(黒大豆)は“サヤに守られる”作物—安全性の基礎

黒大豆は硬いサヤ(莢)に包まれて実るため、葉菜類などに比べて可食部への付着が生じにくい構造的メリットがあります。加えて、当店では焙煎・選別・ふるい分け・ティーバッグ加工といった工程管理を通じて、品質と安全性の二重管理を行っています。

残留農薬については、第三者機関での検査により基準適合(主要項目:不検出/定量下限未満)を確認しています。最新の検査結果は別記事または商品ページに掲載・添付しています。


見た目に関する補足:にごりや油膜は自然由来

  • にごり:粉砕時の微粉や皮の成分による自然な現象で、品質上の問題はありません。
  • 油膜:黒大豆がもつ良質な植物性脂質(オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸、レシチン、ビタミンE等)がごく微量抽出されることで表面に薄く見えることがあります。これも原料由来で安全です。

くわしい解説はこちら → 「山麓園 黒豆茶の色や濁りは大丈夫?お客様からのよくある質問にお答えします」


よくあるご質問(FAQ)

Q1. 国産の黒豆は遺伝子組換えですか?

A. いいえ。日本の品種(国産育成種)は遺伝子組換えではありません。当店の黒豆茶は北海道産の「光黒」「祝黒」等の国産品種のみを使用しています。

Q2. 「非遺伝子組換え Non-GMO」はどう担保していますか?

A. 国産品種のみを採用し、仕入れ規格・ロット管理・分別流通管理(IPハンドリング)で混入防止。必要に応じて関連書類・検査結果を提示します。

Q3. にごりや油膜が気になります。

A. いずれも原料由来の自然な現象です。抽出温度や時間を少し調整すると見た目が穏やかになります。詳細は上記関連記事をご覧ください。


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まとめ

  • 日本の品種(国産育成種)=遺伝子組換えではない。食品用途の国産大豆でGMO商業栽培はありません。
  • 当店は北海道産の黒大豆「光黒」「祝黒」等(Non-GMO)100%を使用。分別流通管理とロット管理で混入防止。
  • にごりや油膜は原料由来の自然な現象で、安全・品質上の問題はありません。

引用


「日本国内で普及奨励されている大豆の品種は、すべて日本で育成されたもので、遺伝子組換え技術は用いられていません。農林水産省

「例えば、黒大豆の品種『くろこじろう』『黒招福』等、国産品種の育成資料には『遺伝子組換え技術の利用の有無:無』と明記されています。農林水産省

「遺伝子組換え食品の表示制度では、ダイズ(大豆)も対象作物となっており、食品原料としての透明性が担保されています。内閣官房

「なお、日本では遺伝子組換え大豆の商業的国内栽培は実質的に行われておらず、主に輸入による利用が中心です。バイテク情報普及会

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