桑の葉茶は、ノンカフェインで毎日の生活に取り入れやすい健康茶として知られています。
一方で、
「桑の葉茶にデメリットはある?」
「飲みすぎるとどうなる?」
「副作用はないの?」
「桑の葉茶が向かない人は?」
「肝臓に悪いという話は本当?」
と、安全性について気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、桑の葉茶は食品であり、一般的な飲み方で必要以上に心配するものではありません。
桑葉を用いたヒト試験では、12週間摂取した研究でも重大な有害事象は報告されていません。一方で、お腹の張り、ガス、軟便などの消化器症状がみられた研究があります。
また、桑の葉に特徴的な成分である**DNJ(1-デオキシノジリマイシン)**は、食後血糖との関係についてヒトを対象とした研究が行われています。そのため、糖尿病の治療薬などを使用している方は注意が必要です。
この記事では、桑の葉茶を販売するお茶専門店の立場から、研究結果や公的機関の情報を確認しながら、桑の葉茶のデメリット、飲みすぎた場合の注意点、副作用、向かない人について分かりやすく解説します。
※本記事は桑の葉およびその成分についての一般的な情報を紹介するもので、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
桑の葉茶について特に知っておきたい点は、次の5つです。
| デメリット・注意点 | 内容 |
|---|---|
| お腹がゆるくなることがある | 腹部膨満、ガス、軟便などが報告されています |
| 飲みすぎても効果が高まるとは限らない | 健康によさそうだからと大量に飲む必要はありません |
| 糖尿病の薬を使用している方は注意 | 桑葉のDNJは食後血糖との関係が研究されています |
| 粉末は葉そのものを摂取する | ティーバッグとは摂取方法が異なります |
| 体質に合わない人もいる | 腹痛や下痢などの違和感があれば量を減らすか飲用を中止します |
特に大切なのは、
「食品だから、たくさん摂れば摂るほどよい」というわけではない
ということです。
消費者庁も健康食品について、表示されている摂取目安量や注意事項を守り、医薬品との自己判断での併用を避けるよう案内しています。
桑の葉茶の効果そのものについて詳しく知りたい方は、山麓園が購入者レビュー1,245件と研究結果を比較した
桑の葉茶の実際の効果は?1,245件の購入者レビューと研究結果を照らし合わせて検証
も参考にしてください。
桑の葉について、ヒトを対象とした研究で比較的よく報告されているのが消化器症状です。
肥満傾向で糖尿病境界域の人を対象に行われたランダム化比較試験では、桑葉を摂取した際の主な有害事象として、
などが報告されています。
一方で、重大な副作用は確認されませんでした。
米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)も、桑葉について報告されている主な症状として、腹部膨満、ガス、便通の変化などの消化器症状を挙げています。
つまり、
桑の葉茶そのものが危険ということではありませんが、体質や摂取量によってはお腹に変化を感じる人がいる
ということです。
もともとお腹が弱い方は、最初から大量に飲むのではなく、少量から様子を見るとよいでしょう。
桑の葉には、**DNJ(1-デオキシノジリマイシン)**という特徴的な成分があります。
DNJは糖質を分解する酵素であるα-グルコシダーゼとの関係が研究されており、食後の血糖値上昇を緩やかにする方向に働くことがヒト試験でも確認されています。
その作用により糖質の消化・吸収のされ方が変化することで、人によっては腹部膨満やガス、軟便などにつながる可能性があります。
ただし、研究に使われている桑葉粉末や桑葉エキスと、一般的な市販の桑の葉茶が同じ成分量とは限りません。
「桑の葉茶を飲めば必ずお腹がゆるくなる」という意味ではありません。
桑の葉と血糖値については、ヒト試験を中心にまとめた
桑の葉で血糖値はどのくらい下がる?ヒト試験・研究論文から分かっていること
で詳しく解説しています。
健康茶についてよくある誤解が、
「体によい成分が含まれているなら、たくさん飲んだ方がよいのでは?」
というものです。
しかし、健康食品は摂取量を増やせば比例して健康効果が高くなるものではありません。
桑の葉についても、
「1杯より5杯」
「5杯より10杯」
と増やせば、それだけメリットが増えるという研究結果があるわけではありません。
消費者庁も、健康食品は食事・運動・休養を補助するものとして利用し、表示された摂取目安量や注意事項を確認することを勧めています。
桑の葉にはDNJのほか、カルシウム、鉄、食物繊維などさまざまな成分が含まれています。
詳しくは、
桑の葉にはどんな栄養がある?カルシウム・鉄・食物繊維・DNJなど成分と働きを解説
で紹介しています。
成分が豊富だからこそ、極端な大量摂取ではなく、日々の食生活の中で無理なく続けることが大切です。
「桑の葉茶」といっても、大きく分けると、
があります。
この2つには大きな違いがあります。
桑の葉をお湯や水に浸し、抽出された成分をお茶として飲みます。
葉そのものは茶殻として残ります。
乾燥した桑の葉そのものを細かく粉砕しているため、葉全体を摂取します。
そのため、食物繊維なども含めて葉に含まれる成分を摂取できることがメリットですが、ティーバッグとは摂取方法が異なります。
お腹の弱い方が初めて桑の葉パウダーを飲む場合は、最初から濃く作ったり大量に摂ったりせず、少量から試す方がよいでしょう。
粉末とティーバッグの違いについては、
桑の葉茶は粉末とティーバッグどっち?違い・メリットを徹底比較
で詳しく比較しています。
桑の葉茶に限らず、食品には体質との相性があります。
他の人が問題なく飲めていても、自分にも必ず合うとは限りません。
飲み始めてから、
などを感じた場合は、
「健康によいものだから我慢して続けよう」
とは考えず、いったん量を減らすか飲用を中止してください。
症状が強い場合や長く続く場合には医療機関へ相談しましょう。
これは桑の葉茶について調べる際に、非常に重要な注意点です。
インターネットでは、
「桑の葉には○○の効果がある」
と紹介されることがあります。
しかし、研究論文で使用されているものを見ると、
などが使用されていることがあります。
例えば、2007年のヒト試験では、DNJを1.5%含むよう調整した桑葉粉末が使用されています。
これは、
家庭で淹れる一般的な桑の葉茶1杯と同じではありません。
したがって、
「研究でこの結果が出た」
↓
「市販の桑の葉茶を飲めば同じ結果になる」
と単純に結論付けることはできません。
山麓園では、この点を区別したうえで、購入者レビューと研究結果の両方を
桑の葉茶の実際の効果は?1,245件の購入者レビューと研究結果を照らし合わせて検証
で検証しています。
ここまでを整理すると、桑の葉茶を飲みすぎた場合にまず注意したいのは、消化器症状です。
人によっては、
といった症状が現れる可能性があります。
特に、
といった場合には、自分の体調を見ながら調整することが大切です。
「飲みすぎてしまったかも」と思っても体調に問題がなければ過度に心配する必要はありませんが、腹痛や下痢などが出た場合はいったん飲用を中止しましょう。
「桑の葉茶は1日何杯まで大丈夫ですか?」
という疑問も多いですが、すべての桑の葉茶に共通する1日の上限量が決められているわけではありません。
これは、
などで中身が異なるためです。
さらに、桑の品種、収穫時期、加工方法などによっても含まれる成分量には違いがあります。
したがって、
「○杯までは絶対安全」と考えるより、まず商品の表示や推奨されている飲み方に従う
ことをおすすめします。
健康目的だからと極端に濃くしたり、通常の何倍もの量を毎日飲んだりする必要はありません。
「桑の葉茶 副作用」で検索する方も多いようです。
ただし、桑の葉茶は医薬品ではなく食品です。
そのため、医薬品に使われる「副作用」という言葉とまったく同じ意味で考える必要はありません。
一方で、
食品だから体調不良が絶対に起こらない、という意味でもありません。
桑葉を用いたヒト試験では、腹部膨満、ガス、軟便などが報告されています。
一方、健康な成人48人を対象に、桑葉エキス550mgを含む500mlの緑茶を1日3回、4週間飲んだ試験では、桑葉エキスに起因すると判断された有害反応は認められませんでした。
つまり、現在確認されている研究からは、
多くの人に重大な問題が起こる食品とは考えにくい一方、体質や摂取条件によって消化器症状などが起きる可能性はある
と考えるのが妥当でしょう。
特に注意したいのが、糖尿病の治療を受けている方です。
桑の葉に含まれるDNJは、糖質の消化に関係するα-グルコシダーゼとの関係が研究されています。
ヒト試験でも、DNJを含む桑葉粉末の摂取によって、糖質摂取後の血糖値上昇が抑えられたという報告があります。
NCCIHも、桑葉と糖尿病治療薬を併用した場合には血糖値が下がりすぎる可能性があるとして注意を促しています。
そのため、
を受けている方が桑葉製品を健康目的で積極的に摂取したい場合は、自己判断せず医師や薬剤師に相談してください。
これは、
「桑の葉茶を飲むと必ず低血糖になる」
という意味ではありません。
薬と健康食品を組み合わせる場合に、慎重に考える必要があるということです。
消費者庁も、健康食品と医薬品を自己判断で併用せず、医師・薬剤師などへ相談するよう案内しています。
桑の葉と血糖値について詳しく知りたい方は、
桑の葉で血糖値はどのくらい下がる?ヒト試験・研究論文から分かっていること
もご覧ください。
もともと、
という方は、一度に大量に摂らない方がよいでしょう。
特に桑の葉パウダーは葉そのものを摂取するため、ティーバッグとは特徴が異なります。
少量から始めて、自分に合った量を見つけることをおすすめします。
注意が必要なのは糖尿病の薬だけとは限りません。
健康食品と医薬品との組み合わせについては、十分な研究が行われていないケースもあります。
消費者庁も、
医薬品との自己判断での併用は避ける
ことを健康食品利用時の注意点として挙げています。
何らかの持病があり継続して薬を服用している場合は、桑の葉茶に限らず、健康食品を積極的に摂取する前に医師や薬剤師へ確認すると安心です。
桑の葉茶は一般的な緑茶とは異なり、桑の葉そのものにカフェインは含まれていません。
しかし、
ノンカフェインだから妊娠中・授乳中でも大量に飲んでよい
という意味ではありません。
NCCIHも、妊娠中・授乳中における桑葉の安全性については、十分な情報がないとしています。
健康目的で継続的または大量に摂取したい場合には、医師や管理栄養士などへ相談するとよいでしょう。
最も分かりやすい判断基準は、実際に飲んだときの自分の体調です。
桑の葉茶を飲み始めて、
といった場合には、無理に続けないようにしてください。
健康食品は「続けなければ意味がない」と考えてしまいがちですが、体調に合わないものを無理に続ける必要はありません。
「桑の葉茶 肝臓に悪い」
という情報を検索している方もいるようです。
結論からいうと、一般的な桑の葉茶を通常の範囲で飲むことで、人の肝臓に悪影響を与えることが確認されているわけではありません。
ヒトを対象にした桑葉研究では、12週間までの摂取で重大な有害作用は報告されていないとNCCIHはまとめています。
一方で、高濃度の桑葉エタノール抽出物を非常に高い用量で与えた動物実験では、肝酵素の上昇や軽度の肝細胞障害が観察された研究もあります。
ここで重要なのは、
高用量の濃縮エキスを動物に投与した研究と、一般的な桑の葉茶を人が飲むことは同じではない
という点です。
したがって、
「桑の葉茶は肝臓に悪い」
と一律に考える根拠にはなりません。
反対に、
「桑の葉ならどれだけ大量に摂っても絶対に安全」
と断定できるものでもありません。
肝疾患などで治療を受けている方は、桑の葉茶に限らず健康食品を継続的に利用する前に主治医へ相談してください。
一概に、
「粉末の方が危険」
ということではありません。
ただし摂取方法は違います。
ティーバッグの場合は、桑の葉からお湯や水に抽出された成分を飲みます。
一方、桑の葉パウダーは、葉そのものを細かく粉砕して飲みます。
つまり、粉末タイプでは植物繊維を含め、桑の葉そのものを摂取することになります。
そのため、
「ティーバッグを何杯も飲んでも大丈夫だから、粉末も大量に入れて大丈夫」
とは考えない方がよいでしょう。
商品の目安量を参考に、自分の体調に合わせて利用してください。
粉末とティーバッグをどちらにするか迷っている方は、
桑の葉茶は粉末とティーバッグどっち?違い・メリットを徹底比較
で詳しく解説しています。
ここまでデメリットや注意点を中心に紹介しましたが、もちろん桑の葉茶が特別に危険な健康茶ということではありません。
桑の葉には、
などさまざまな成分が含まれています。
中でもDNJは桑の葉を特徴づける成分として、食後血糖との関係について複数の研究が行われています。
桑の葉に含まれる栄養について詳しくは、
桑の葉にはどんな栄養がある?カルシウム・鉄・食物繊維・DNJなど成分と働きを解説
をご覧ください。
ただし、
「成分が含まれている」ことと、「市販の桑の葉茶を飲めば特定の効果が得られる」ことは別です。
メリットとデメリットの両方を知ったうえで、自分に合った形で取り入れることが大切です。
桑の葉茶を毎日の生活に取り入れる場合は、次の点を意識するとよいでしょう。
桑の葉茶は毎日飲むものだからこそ、無理に濃くするよりも、自分がおいしいと感じ、無理なく続けられる飲み方を選ぶことも重要です。
桑の葉茶の味については、山麓園に寄せられた購入者レビュー1,245件を分析した
桑の葉茶の味はどんな感じ?購入者レビュー1,245件から飲みやすさ・風味・好みを分析
も参考にしてください。
一般的な食品として適量を飲むのであれば、毎日飲むこと自体を必要以上に心配する必要はありません。
ただし、すべての桑の葉茶に共通する安全な上限量が決まっているわけではありません。
商品の飲み方を確認し、体調を見ながら利用してください。
人によります。
桑葉を用いたヒト試験では、腹部膨満、ガス、軟便などの消化器症状が報告されています。
お腹がゆるくなった場合は、量を減らすか一度飲用を中止してください。
桑の葉茶は医薬品ではなく食品なので、医薬品の「副作用」とまったく同じ意味ではありません。
ただし、体質や摂取量によっては、お腹の張り、ガス、軟便などの体調変化が起こる可能性があります。
健康な方が一般的な桑の葉茶を飲むことで、必ず低血糖になるという意味ではありません。
ただし、桑の葉に含まれるDNJは食後血糖との関係が研究されている成分です。
糖尿病治療薬やインスリンなどを使用している方は、医師や薬剤師へ相談してください。
詳しい研究結果は、
桑の葉で血糖値はどのくらい下がる?ヒト試験・研究論文から分かっていること
で紹介しています。
一般的な桑の葉茶を通常の範囲で飲むことで、人の肝臓に悪影響を与えると確認された十分な根拠はありません。
ただし、大量摂取や高濃度エキスまで含めて「絶対に安全」と断定できるわけでもありません。
肝疾患などで治療中の方は主治医へ相談してください。
特に注意したいのは、
です。
必ず飲んではいけないという意味ではありませんが、状況に応じて医師や薬剤師などへ相談してください。
どちらが優れているというより、飲み方の違いがあります。
ティーバッグは抽出して飲むのに対し、パウダーは桑の葉そのものを摂取します。
飲みやすさや目的によって選ぶとよいでしょう。
詳しくは、
桑の葉茶は粉末とティーバッグどっち?違い・メリットを徹底比較
をご覧ください。
桑の葉茶について「デメリット」「副作用」と聞くと、不安になる方もいるかもしれません。
しかし、現在のヒト研究では、桑葉について重大な有害作用が頻繁に起こることを示す結果は確認されていません。
一方で、
といった消化器症状が起こる可能性はあります。
また、桑の葉に含まれるDNJは食後血糖との関係が研究されているため、糖尿病の薬を使用している方は特に自己判断で大量摂取しないことが大切です。
桑の葉茶は、
「たくさん飲めば飲むほど健康になるもの」ではありません。
商品の目安量を参考に、自分の体調に合わせ、毎日の食生活の中で無理なく楽しむのが基本です。
そして、桑の葉茶について判断するときはデメリットだけでなく、
まで確認すると、自分に合った桑の葉茶を選びやすくなります。
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※研究で使用されている桑葉エキスやDNJ含有量を調整した桑葉粉末と、一般的な桑の葉茶・桑の葉パウダーでは成分量や摂取条件が異なります。研究結果を特定の商品にそのまま当てはめることはできません。