自家焙煎のほうじ茶で「ほうじ茶ソフト」をつくりました!

お茶の山麓園で、この春 ほうじ茶ソフトクリームを新発売!

ほうじ茶ソフトは、こうして作られます!

1.ほうじ茶の粉末を用意します。

原料に熊本産の一番茶の茶葉を使用し、焙じ機(火入れ機)300℃で茶葉が180℃になるまで焙じました。通常、ほうじ茶には 緑茶として飲むのには不向きな秋冬番茶を使います。いわるゆる、安くてマ〇イお茶です。しかし、ほうじ茶であっても、やはり一番茶が美味しいので、当店では 多少コストがかかっても美味しいものを追求します。

ほうじ茶とういうと、棒茶を使用するものが多いですが、棒茶(白折)は繊維質が多いので、ソフトクリームには向きません。よって茶葉の割合が多い原料を使用します。

今回はハイスピードミルで粉末状にします。(ほうじ茶でない場合、電動石臼でじっくり粉末状した方が無難です。)

ほうじ茶(粉末)パウダーの試作品

パウダーができたら、いよいよ ほうじ茶ソフトの素をつくります。

ボールにほうじ茶パウダーを入れます。今回は、お茶の割合を少し少なめにソフトクリームミックス1リットルに対して22g投入します。濃いともちろんお茶の味わいが強くなります。

クリームは、最高級のものを使用します。高級クリームは、乳脂肪の割合が高く、濃厚で滑らかな味わいになります。お茶の香りを引き立たせたいなら、あっさり系のクリームが良いですが、総合的な味わいを考えると乳脂肪の多いものがベスト。また、高級クリームでも相性があり、味わいもかなり変わってくるので、自分で試される場合は、かなりの種類のミックスを試す必要があります。

いきなりクリームをすべて入れて粉と混ぜ合わせると、玉(ダマ)が出来てしまいます。

ソフトクリームの機械は、少しずつクリームが流れてくる仕組みになっているので、玉が出来てしまうと、クリームの吸入口に詰まってしまい、作動しなくなります。

玉なく、均等にクリームになじむようにするには、まず、パウダーに少量のクリームを投入し、ほうじ茶のペーストができるよう練るように混ぜます。

 

ペーストが出来たら、さらにクリームを加え、なじませていきます。

液状になったら残りのクリームを投入。

昨今、ラテアートなるものが流行っていますが、これを作るときは、お絵かきする気分でなにかやってみたくなります。芸術の才能が有れば、ソフトクリームを作らずとも満足できそうです。

こうして、出来上がったほうじ茶クリームを機械に投入。

スイッチオン

機械が作動し、冷却しながら攪拌します。シリンダー内にクリームミックスが満タンだと空気が含まれないので、7割くらい満たし、空気と混ぜ合わせることで舌触りの良い滑らかなソフトクリームになります。(空気を入れないとソフトクリームの色合いも濃厚になります)

 

5分ほど待てば、準備オッケー

 

早速、ソフトクリームを仕上げてみました。チョコレートのソフトのような色合い!

 

これだけでも、美味しいのですが、ほうじ茶の香りをきわだたせるため、ほうじ茶パウダーを少し振りかけます。

食べると、ほうじ茶の香りが口いっぱいに広がります。後口も爽やか!やはり、香りが違います!!!

お茶が入っていることで、甘さも控えめで、大人のソフトクリームといった感じです。

熊本産ほうじ茶を使ったほうじ茶ソフト

超うまいです。発売初日に食べに来た親子(母娘)さんが、翌日リピーターとしてお父さんを連れてやってきました。気に入ってもらって、大成功です。

 

 

加えて、ほうじ茶も販売開始しました。

 

お茶の山麓園の上ほうじ茶

ほうじ茶を焙煎機で製造する場合、温度が重要になってきます。

焙煎機で300℃。茶葉が180℃になったところで排出した場合、かなり香ばしいほうじ茶に仕上がります。

これを同じく300℃で170℃に設定すると、緑茶の味わいも残るほうじ茶になります。

175℃だとその中間です。

棒茶は、180℃だとかなり強く焙煎が効きます。(工場が火事かと思えるほど煙だらけになりました。)棒は膨れるため、焙じると量(かさ)が倍以上になります。

販売中のほうじ茶は、熊本産一番茶に 上物の棒ほうじ茶(もちろん一番茶)を加えて作りました。香りと味わいが整っています。

日頃コーヒー等のあなたも、食後に胃を落ち着かせたいとき、朝一息つきたいとき、おやつのお供に気分を変えたいときなど…是非お試しください。

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