さえみどりがお茶の中で最も高級?! 品種別に検証しました

さえみどりが高価で高級な品種である理由

 

さえみどりの茶畑

やぶきたが最もメジャーな品種で全体の75%を占める

お茶の生産量が日本一の産地である静岡県。実は、静岡県では90%以上が「やぶきた」という品種を生産しています。静岡県で発見され、生産性が安定し香味に優れた品種であることから、1955年に静岡県の推奨品種になったことがきっかけです。やぶきた種は全国的にもその後急速に広まり、現在では生産量の75%を占める言われています。

・栽培面積が最も多いやぶきたについて

しかし、お茶の品質は摘むタイミングが重要で、一度に収穫できる量も限られていることから、早生品種や晩成品種なども推奨され、また、嗜好品であるため味わいの多様性も必要なことから、様々な品種が存在しています。

登録品種だけでも72種以上あり、品種改良によって優良品種も多く誕生し、やぶきた以外の人気品種も増えてきました。

図2-4-15 茶園面積の品種別割合(平成24(2012)年度)

 

品種別に平均価格を検証

そこで、どんなお茶の品種が消費者にとって価値が高いか?ということをテーマに検証してみました。お茶を買う時の目安にしていただければ、幸いです。

先程、説明のとおり、静岡県はやぶきた種が圧倒的に多いため、第2位の生産地であり、やぶきた種の依存性の低い鹿児島県のデータを元に主要7品種の価格差を調査しました。

品種名令和元年(2019年)平成30年(2018年)2年間平均
ゆたかみどり129%111%120%
さえみどり187%153%170%
あさのか124%113%119%
あさつゆ126%116%121%
やぶきた100%100%100%
かなやみどり80%82%81%
おくみどり119%131%125%

*上の表はやぶきた種を100とした場合の価格の割合です

年度によって茶品種の出来具合(品質差)や相場(収量と需要)が異なるため、2018年と2019年産の一番茶で比較しました。

さえみどりが最も高値で取引されている

「さえみどり」が2018年~2019年の2年平均(一番茶)でやぶきたと比べて170%の平均価格となっていることから、最も高値で取引されている品種であることがわかります。次いで2年平均が125%である「おくみどり」、そして「あさつゆ」、「ゆたかみどり」、「あさのか」は2年平均にすると、ほぼ同じで120%前後となっています。

逆に「かなやみどり」は81%と大きく安値で取引されていることがわかります。

価格価値は、希少性や需要によっても大きく変わるため、価格=品質と同じというわけではありませんが、やぶきたの1.7倍のさえみどりが群を抜いて高価な品種と言えます。ある機関の報告書でも55品種中で「さえみどり」が最も高い評価を得たことから、価格価値と品質価値において高価で高品質な品種と言えるでしょう。

右:さえみどりと左:あさつゆの茶葉の画像

意外なことに、天然玉露と呼ばれる「あさつゆ」が生産量の多い「ゆたかみどり」と同額なのは、老木化が原因の一つと考えられます。残念なことに、年々「あさつゆ」の品質の低下を感じられます。

・高級品種さえみどりについて詳しい情報

・鹿児島県代表品種ゆたかみどりについて詳しい情報

・天然玉露と呼ばれるあさつゆについて

 

その他の有望品種

このほかにも、「つゆひかり」「さえあかり」「きらり31」他、優秀な新品種が多く誕生してきていますが、まだまだ生産量が十分でなく、比較できるほどの収量でないため、これからに期待です。さえみどりを親にもつ品種も増えてきているため、「さえみどり」を超える新品種となるかが楽しみです。

以上、どんなお茶の品種が最も高価なのかの検証でした。

*表のデータは、品種の多様性のある鹿児島県に限定していて、全国版ではないこと、最新の2年間という期間の短いデータであることは、ご留意ください。また、高価なお茶をテーマとしているため、2番茶以降のデータや比較はありません。

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八十八夜摘みとは?新茶について

八十八夜摘みとは?

例年は5月2日が八十八夜

年が明けて八十八日目が八十八夜。例年なら、5月2日、閏年(うるうどし)の場合は、5月1日が八十八夜になります。

この時期は、全国的に新茶の最盛期にあたり、生産量も多く、品質的にも優れた新茶が摘まれると言われています。また、八十八夜の「八」という文字は、末広がりということで、縁起物としても知られています。縁起ものなのでプレゼント、ギフトとして人気です。

・↑茶摘みの歌:夏も近づく八十八夜…

茶摘みの最盛期

実際のところ、産地や品種によって、お茶の最盛期は異なり、その年の気候によって1週間から2週間ほど隔たりがあることから、八十八夜は一つの目安という考え方が正しいと思います。

日本一の産地(市町村)と知られる南九州市は、早生品種のさえみどりゆたかみどりは、4月10日~4月20日くらいに最盛期を迎え、八十八夜を迎えるころにはにほとんど摘み終わっています。また、早いほど若芽で摘むことから低収量で品質が高く、芽が大きくなると品質は低下し、収量も増加します。高品質な茶葉は、一芯二葉、または三葉で摘み、機械で深摘みすると、収量は増えますが、品質は低下します。

品種の違いについては別ページで解説しています

一般的に、八十八夜摘み(5月2日)は、日本一(県別)の産地である静岡県のやぶきた種が収量と品質面で優れたお茶が摘まれる時期ということでしょう。

・やぶきた種について

数年後には、鹿児島県が日本一の茶の生産地になるかもと言われているので、八十八夜ではなく、七十七夜と言われるようになるかもしれません。77も縁起の面では問題なさそうですね。

・2019年、鹿児島県が日本茶生産量1位になるかも?

また、多くの人が手で八十八夜にお茶を摘むと思っている方が非常に多いのですが、スリランカなどの紅茶や中国茶の産地と違い、日本国内では、手摘みは観光などのパフォーマンスを除いてほとんどありません。人の手による茶摘みは、非常に重労働で効率が悪く、採算性がないので、現代ではほとんど行われておりません。(手で摘むと他の茶畑を摘む時間が無くなり、最適な摘採時期を逃してしまう)

 

まとめ

八十八夜摘みは、5月2日頃に摘まれるお茶のこと。お茶の最盛期と言われているけれど、その年の気候、産地や品種によって最盛期が変わるため、一概にすべてのお茶の最盛期とは言うことができない。手で摘んでいると思われ勝ちだけれど、実際は機械で摘まれている。縁起ものなので、プレゼント、ギフトに喜ばれます。