「モリンガには栄養成分が豊富」と紹介されることがありますが、実際のモリンガパウダーには、何がどれくらい含まれているのでしょうか。
山麓園では、当店が取り扱う熊本県産の若木モリンガを原料とした国産モリンガパウダーについて、一般財団法人 日本食品分析センターで成分分析を行いました。
インターネット上に掲載されている一般的なモリンガの成分値ではなく、実際の原料を第三者分析機関に提出して測定した数値です。
モリンガそのものの特徴や、熊本県産モリンガを使用する理由については、「熊本産 モリンガ茶&モリンガパウダー 新登場!飲みやすいスーパーフード」でも詳しくご紹介しています。
※以下の数値は、分析した検体100g当たりの値です。モリンガは農産物のため、栽培条件、収穫時期、葉の成熟度、ロットなどによって成分値は変動します。
今回の検査では、100g当たりたんぱく質24.6g、食物繊維38.9g、カリウム2,530mg、カルシウム1,630mg、β-カロテン18,700μg、ビタミンE 67.5mg、ビタミンK 3,950μg、葉酸920μg、GABA274mgなどが確認されました。
また、今回の分析では無水カフェインは検出されませんでした。
「モリンガは栄養豊富」というイメージだけではなく、実際にどの成分がどれくらい含まれていたのかを、以下で詳しく見ていきます。
| 分析項目 | 100g当たり |
|---|---|
| エネルギー | 384kcal |
| 水分 | 3.5g |
| たんぱく質 | 24.6g |
| 脂質 | 7.7g |
| 炭水化物 | 54.1g |
| 灰分 | 10.1g |
| 食塩相当量 | 0.021g |
| 水溶性食物繊維 | 11.3g |
| 不溶性食物繊維 | 27.6g |
| 食物繊維総量 | 38.9g |
| 遊離γ-アミノ酪酸(GABA) | 274mg |
| 無水カフェイン | 検出せず※ |
※無水カフェインの定量下限は0.001g/100gです。
炭水化物54.1gには食物繊維も含まれています。そのため、「炭水化物54.1g=糖質54.1g」ではありません。
今回の検査では食物繊維が38.9g/100gで、その内訳は水溶性食物繊維11.3g、不溶性食物繊維27.6gでした。
一般財団法人 日本食品分析センターでは、食品の栄養成分について、たんぱく質、脂質、灰分、炭水化物、食物繊維など、それぞれに応じた分析方法を用いて試験を行っています。分析方法について詳しくは、日本食品分析センター「食品表示基準・食品成分表」をご確認ください。
ミネラルについては、次の結果となりました。
| 分析項目 | 100g当たり |
|---|---|
| カリウム | 2,530mg |
| カルシウム | 1,630mg |
| リン | 373mg |
| マグネシウム | 328mg |
| 鉄 | 7.69mg |
| マンガン | 7.05mg |
| 亜鉛 | 1.93mg |
| 銅 | 0.51mg |
| ナトリウム | 8.3mg |
カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛など、モリンガでよく紹介される複数のミネラルが、今回の熊本県産モリンガパウダーにも実際に含まれていることを確認できました。
上記は、一般財団法人 日本食品分析センターが発行した実際の分析試験成績書です。
原料供給元を通じて検査を依頼したため、取引先情報保護のため依頼者名のみマスキングしています。検体名、分析結果、試験方法、発行日等は原本のままです。
ビタミン類などについても詳しく分析しました。
| 分析項目 | 100g当たり |
|---|---|
| ビタミンA(レチノール活性当量) | 1,560μg |
| β-カロテン | 18,700μg |
| ビタミンB1 | 0.42mg |
| ビタミンB2 | 2.22mg |
| ビタミンB6 | 1.67mg |
| ビタミンB12 | 検出せず※ |
| 総ビタミンC | 57mg |
| ビタミンE(α-トコフェロール) | 67.5mg |
| ビタミンK | 3,950μg |
| 葉酸 | 920μg |
| パントテン酸 | 1.79mg |
| ビオチン | 60.6μg |
| ナイアシン当量 | 9.58mg |
| コリン | 94mg |
| イノシトール | 1.11g |
| ポリフェノール | 2.55g |
※ビタミンB12の定量下限は0.03μg/100gです。
β-カロテン、ビタミンE、ビタミンK、葉酸などについても、一般的なモリンガの紹介記事から引用した数値ではなく、今回の検体から実際に測定された値です。
ポリフェノール2.55g/100gについては、Folin-Ciocalteu法による(+)-カテキン換算値です。分析方法や換算基準が異なる他の商品と、数値だけを単純比較することはできません。
こちらも一般財団法人 日本食品分析センター発行の分析試験成績書で、依頼者名のみマスキングしています。
別途行ったアミノ酸分析では、18種類のアミノ酸が確認されました。
| アミノ酸 | 100g当たり |
|---|---|
| グルタミン酸 | 2.67g |
| アスパラギン酸 | 2.01g |
| ロイシン | 1.88g |
| アラニン | 1.38g |
| フェニルアラニン | 1.25g |
| バリン | 1.23g |
| アルギニン | 1.21g |
| リジン | 1.16g |
| グリシン | 1.13g |
| プロリン | 1.03g |
| スレオニン | 1.01g |
| イソロイシン | 1.00g |
| セリン | 0.99g |
| チロシン | 0.75g |
| ヒスチジン | 0.51g |
| トリプトファン | 0.48g |
| メチオニン | 0.39g |
| シスチン | 0.28g |
食事から摂取する必要がある9種類の必須アミノ酸もすべて確認されました。
18種類の分析値を単純合計すると約20.36g/100g、そのうち必須アミノ酸9種類は約8.65g/100gになります。
ただし、今回の試験では、たんぱく質の消化吸収率やアミノ酸スコアまで測定したものではありません。
100g当たりの成分表は商品同士を比較するには便利ですが、モリンガパウダーを一度に100g摂るわけではありません。
そこで、参考として1日3g使用した場合の量に単純換算しました。
| 主な成分 | 3g当たりの換算値 |
|---|---|
| エネルギー | 約11.5kcal |
| たんぱく質 | 約0.74g |
| 食物繊維 | 約1.17g |
| カリウム | 約75.9mg |
| カルシウム | 約48.9mg |
| 鉄 | 約0.23mg |
| β-カロテン | 約561μg |
| ビタミンE | 約2.03mg |
| ビタミンK | 約118.5μg |
| 葉酸 | 約27.6μg |
| GABA | 約8.22mg |
これらは100g当たりの分析結果を3gに単純換算した参考値であり、3gの検体を個別に測定した結果ではありません。
「100g当たり○○mg」という大きな数字だけを見るのではなく、普段実際に使用する量に換算して考えることも大切だと考えています。
粉末を水やお湯で飲む場合の味、粉っぽさ、ティーバッグとの違いについては、「モリンガ茶はどんな味?粉末とティーバッグの違い・向いている人を購入者レビューから検証」で詳しく比較しています。
今回の分析では、**無水カフェインは「検出せず」**という結果でした。
ただし、「検出せず」はカフェインが完全に0であることを意味するものではありません。今回の分析条件における定量下限0.001g/100g未満だった、という意味です。
そのため当店では「カフェインゼロ」と断定するのではなく、**「今回の分析ではカフェインは検出されませんでした」**と表現しています。
モリンガは別名「ワサビノキ」と呼ばれますが、名前から想像するようなワサビ味のお茶ではありません。その由来や実際の味については、「モリンガは別名ワサビノキ。辛いの?実際の味と飲みやすい飲み方を紹介」で詳しく解説しています。
当店が今回分析した原料には、熊本県で栽培された若木モリンガを使用しています。
ただし、今回の検査は若木モリンガの検体を分析したもので、成熟したモリンガと同一条件で比較した試験ではありません。
実際、モリンガの葉齢と成分を調べた研究では、30日齢の葉でビタミンCやカロテノイドなどが高かった一方、60日齢の葉では総ポリフェノールやトコフェロールなどが高かったと報告されています。
また、成熟段階を比較した別の研究でも、成熟によってたんぱく質、食物繊維、植物成分などの構成が変化することが報告されています。
つまり、「若い葉ならすべての栄養成分が多い」という単純な関係ではありません。
そのため山麓園では「若木だから栄養価が何倍」といった表現はせず、実際に第三者機関で測定した数値を公開しています。
こちらも単純には言えません。
乾燥モリンガ葉を異なる地域で採取して比較した研究では、たんぱく質や脂質などの成分値に地域差が見られています。
参考: Nutritional and functional properties of Moringa oleifera(2020)
さらに前述のとおり、葉の成熟段階によっても各成分は変化します。
つまり、「国産だから必ず外国産より栄養価が高い」「外国産だから低い」と判断することはできません。
今回公開している数値は、熊本県産若木モリンガを使用した国産モリンガパウダーの一つの実測例としてご覧ください。
産地イメージや一般的な成分表だけではなく、「実際にその原料を調べる」ことを当店では大切にしています。
ここはとても大切な点です。
今回の検査によって、食物繊維、ビタミン、ミネラル、GABA、ポリフェノール、アミノ酸などが含まれていることは確認できました。
しかし、ある栄養成分が含まれていることと、その食品を摂取すれば特定の病気や症状に効果があることは別の話です。
モリンガについてはさまざまな研究が行われていますが、人を対象とした研究では結果が一致していないものもあります。
モリンガについて「実際のところ、効果はどこまで分かっているのか?」を知りたい方は、研究結果と426件の購入者レビューを分けて検証した「モリンガの実際の効果は?研究結果と426件の購入者レビューを正直に検証」もご覧ください。
今回の分析では、ビタミンKが3,950μg/100g確認されています。
ワルファリンを服用中の方は、ビタミンKを多く含む食品や健康食品との相互作用に注意が必要です。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)も、ワルファリンについて、青汁やクロレラなどビタミンKを多く含む食品に注意するよう案内しています。
詳しくは、PMDA「ワルファリンを飲んでいますが、納豆、クロレラ、青汁などの摂取を避けるように指導されました」をご確認ください。
ワルファリンなど血液凝固に関係する薬を服用されている方は、モリンガを継続的に摂取する前に医師または薬剤師へご相談ください。
今回の記事で紹介している主な分析試験は、一般財団法人 日本食品分析センターで実施されたものです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検体名 | 国産モリンガパウダー |
| 分析機関 | 一般財団法人 日本食品分析センター |
| 主な成績書発行日 | 2025年6月26日、8月7日、10月1日 |
| 表示単位 | 100g当たり |
分析試験は原料供給元を通じて依頼したため、成績書原本には山麓園とは異なる依頼者名が記載されています。
Web公開にあたり、取引先情報保護のため依頼者名のみマスキング処理しています。分析結果、検体名、分析方法、発行日、分析機関等の情報は原本のままです。
分析機関については、一般財団法人 日本食品分析センター公式サイトでもご確認いただけます。
モリンガについて調べると、「栄養豊富」「スーパーフード」など、さまざまな表現を目にします。
しかし、モリンガは天然の農産物です。産地や栽培環境、葉の成熟度などによって成分値は変わるため、一般的な数値だけで個々の商品を判断することはできません。
今回、熊本県産の若木モリンガを原料とした国産モリンガパウダーを第三者分析機関で調べたところ、食物繊維、たんぱく質、カリウム、カルシウム、マグネシウム、β-カロテン、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、GABA、ポリフェノール、18種類のアミノ酸などが実際に確認されました。
また、今回の検査では無水カフェインは検出されませんでした。
山麓園では、「モリンガだから○○に良い」「国産だから海外産より優れている」といったイメージだけで説明するのではなく、実際に確認できる分析結果をできる限り公開することを大切にしています。
今回の分析結果が、モリンガパウダーを選ぶ際の一つの参考になれば幸いです。
※本記事に掲載している成分値は、熊本県産原料を使用した検体の分析結果です。農産物のためロットによって数値は変動します。
※当店では時期により使用原料の産地が切り替わる場合があります。現在販売中の商品の原料原産地については商品ページをご確認ください。
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一般財団法人 日本食品分析センター「食品表示基準・食品成分表」
Sultana S. Nutritional and functional properties of Moringa oleifera. 2020.
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ワルファリンを飲んでいますが、納豆、クロレラ、青汁などの摂取を避けるように指導されました」
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山麓園では、国産モリンガを使用したティーバッグタイプと粉末タイプをご用意しています。
毎日の飲み物として手軽に使いたい方にはティーバッグ、モリンガの葉を丸ごと粉末で摂りたい方や、飲み物・料理など幅広く使いたい方にはパウダータイプがおすすめです。