あずき茶は、小豆を焙煎して作るシンプルなお茶です。
しかし、同じ「あずき茶」でも、
どの小豆を仕入れるのか。
どの程度まで焙煎するのか。
どの大きさに粉砕するのか。
ティーバッグにするのか、粉末にするのか。
によって、味や香り、飲みやすさは変わります。
山麓園では、北海道産の小豆を仕入れ、熊本の自社工場で焙煎・粉砕・ティーバッグ加工・袋詰めまで行っています。
この記事では、山麓園のあずき茶とあずき茶粉末が実際にどのように作られているのか、原料の仕入れから商品になるまでをご紹介します。
山麓園のあずき茶に使用する小豆は、北海道の豆類を専門に扱う卸業者から仕入れています。
中心となるのは、
北海道産・2等小豆
品種:エリモショウズ
です。
同じ規格の中でも、できるだけ粒の大きい小豆を選んで仕入れています。
当社が通常仕入れる流通市場では1等小豆はほとんど出回らないため、2等小豆が実質的に仕入れ可能な上位規格となっています。
原料だから何でもよいのではなく、お茶にしたときの風味や加工のしやすさを考えながら原料を選んでいます。
小豆は、1袋30kgの丈夫な紙袋に入った状態で北海道から届きます。
紙袋には、
など、原料を確認するための情報が記されています。
山麓園では、到着した原料の表示や状態を確認してから製造に使用します。
農産物は工業製品とは違い、毎年まったく同じ条件で収穫できるわけではありません。
小豆も、天候や作柄によって収穫量や相場が変化します。
そのため、安定して商品を製造できるよう、メインとなる北海道の専門卸業者だけでなく、複数の仕入先と取引しています。
原料の安全性も重要です。
残留農薬については、産地の卸業者が定期的に外部検査機関へ依頼して検査を行っています。
山麓園が確認している検査結果では、多くの項目が不検出となっています。
小豆は莢(さや)の中で実る豆類ですが、それだけで安全性を判断するのではなく、食品として基準に適合した原料が流通し、その検査情報を確認したうえで仕入れることを基本としています。
残留農薬や食品の安全基準について詳しく知りたい方は、
もご覧ください。
北海道から到着した小豆は、必要に応じて順次焙煎します。
山麓園では、大量にまとめて一度に焙煎するのではなく、ドラム式の直火焙煎機を使用して小ロットで焙煎しています。
小ロットにすることで、一度に大量の豆を入れる場合よりも火の入り方を確認しやすく、仕上がりを揃えやすくなります。
製造時には、
原料温度と排出温度
を確認しながら焙煎します。
あずき茶は、焙煎を強くするほど色が濃く出やすく、香ばしさも強くなります。
そのため、市販のあずき茶には比較的強く焙煎された商品も見られます。
しかし山麓園では、
「色が濃い=おいしいあずき茶」
とは考えていません。
小豆は火を入れすぎると、香ばしさが強くなる一方、小豆本来のやさしい風味が分かりにくくなったり、焦げた風味が目立ったりします。
そこで山麓園では、
小豆の風味を残しながら、十分な香ばしさを引き出せるところ
を狙って焙煎しています。
色の濃さだけではなく、
小豆らしさ・香ばしさ・飲みやすさのバランス
を重視しています。
焙煎機を同じ温度に設定すれば、毎回まったく同じ仕上がりになるわけではありません。
小豆は農産物なので、
などによって火の入り方が微妙に変化します。
そのため山麓園では、基本となる温度管理を行いながら、実際の原料や仕上がりを見て茶師が設定を微調整します。
山麓園では「あずき茶だから設定温度どおりに焼けばよい」とは考えていません。
茶葉の火入れと同じように、
数値で管理しながら、最後は原料を見て判断する。
そこは、お茶屋として大切にしている部分です。
焙煎を終えた小豆は、そのまますぐに粉砕機へ入れるわけではありません。
焙煎機から木箱へ排出し、半日から1日程度休ませます。
山麓園では、焙煎直後の豆を急いで冷やしてすぐ粉砕するのではなく、一度落ち着かせてから次の工程へ進めています。
長年の製造経験から、その方が原料がなじみ、次工程での仕上がりも安定すると考えているためです。
休ませた小豆は、次に粒状へ粗粉砕します。
丸のままの小豆では、お湯と接する表面積が小さいため、短時間では成分や香りが抽出されにくくなります。
そこで山麓園では、ティーバッグで抽出しやすいよう、比較的細かめの粒状に粉砕します。
ただし、細かく粉砕すると同時に細かな粉も発生します。
そこで次の工程に進みます。
粗粉砕した小豆を**60メッシュの篩(ふるい)**に通します。
ここで、
粒状になった小豆
と、
細かな粉
を分けます。
粒状の原料は、主にティーバッグへ。
細かな粉は、あずき茶粉末の原料として活用します。
つまり、一つの北海道産小豆から、
北海道産小豆
↓
直火焙煎
↓
半日~1日休ませる
↓
粗粉砕
↓
60メッシュで選別
↓
┌──────────┴──────────┐
粒状原料 細かな粉
↓ ↓
ティーバッグ あずき茶粉末 という形で、それぞれの商品へ加工していきます。
粒状に加工した小豆は、ティーバッグ加工機へ送ります。
山麓園のあずき茶は、1包5gです。
ティーバッグには、原料がお湯の中で広がりやすい三角テトラ型を採用しています。
また、糸や紙タグの付いていないタグなしタイプです。
水筒、やかん、マグカップなど、さまざまな飲み方に使用できます。
実際の淹れ方については、
で詳しく紹介しています。
ティーバッグの素材にもこだわっています。
山麓園では、植物由来原料を使用した生分解性フィルターを採用しています。
ナイロン製フィルターは使用していません。
毎日使用するティーバッグだからこそ、抽出性だけでなく環境面にも配慮した素材を選んでいます。
ティーバッグ加工後は、手作業で数量を確認しながら袋詰めし、商品として仕上げます。
一方、あずき茶粉末は製造方法が異なります。
60メッシュで選別した際に出る細かな粉は、そのまま粉末加工へ。
粒状になった小豆については、まず小型の石臼で粗く粉砕します。
その後、さらに大きな石臼でもう一度粉砕します。
つまり、粒状の原料については、
小型石臼 → 大型石臼
の二段階で細かくしていきます。
山麓園では、あずき茶粉末の製造にあずき専用の石臼を使用しています。
単に高速粉砕機で細かくするのではなく、石臼を使って段階的に粉砕するのが当社の製造方法です。
出来上がった粉末は、手作業で計量し、袋詰めします。
あずき茶粉末は、お湯に混ぜて飲むだけでなく、購入者の方々からさまざまな使い方が寄せられています。
豆乳、ヨーグルト、甘酒、牛乳、コーヒー、お菓子など、実際の利用方法については、
で詳しく紹介しています。
山麓園では、ティーバッグタイプと粉末タイプの2種類を製造しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原料 | 北海道産小豆 |
| 主な品種 | エリモショウズ |
| 内容量 | 5g×46包 |
| 総内容量 | 230g |
| 形状 | 三角テトラ型ティーバッグ |
| タグ | なし |
| フィルター | 植物由来原料を使用した生分解性フィルター |
| 賞味期限 | 製造日より2年間 |
開封後は、できるだけ早くご利用ください。
| 項目 | 内容 |
| 原料 | 北海道産小豆 |
| 主な品種 | エリモショウズ |
| 内容量 | 100g |
| 製法 | 石臼粉砕 |
| 石臼 | あずき専用 |
| 賞味期限 | 製造日より1年間 |
ティーバッグは、すっきりとしたお茶として飲みたい方に。
粉末は、小豆を粉末のまま利用したい方や、飲み物以外にも使いたい方に向いています。
ティーバッグと粉末の違いについては、
もご覧ください。
山麓園では、あずき茶を継続的に製造しています。
注文量に合わせながらほぼ毎日のように焙煎・加工・包装を行い、製造した商品を順次出荷しています。
大量に長期間作り置きするのではなく、
仕入れた小豆を必要に応じて焙煎し、粉砕し、ティーバッグまたは粉末へ加工する。
そして袋詰めした商品を、お客様からご注文をいただいた後、速やかに発送する。
これが山麓園のあずき茶づくりです。
山麓園のあずき茶について、購入者レビューでは、
といった声が多く見られます。
一方で、濃い色や強い焙煎香を想像していた方からは「少し薄く感じる」という声もあります。
これは、山麓園が色を濃くするためだけに強く焙煎していないこととも関係しています。
目指しているのは、焙煎香だけが前に出る味ではありません。
小豆らしさを残しながら、毎日飲み続けやすい香ばしさに仕上げること。
それが山麓園のあずき茶の味づくりです。
実際の購入者5,006件がどのように味を評価しているのかは、
で詳しく分析しています。
小豆には、ポリフェノール、カリウム、サポニン、食物繊維など、さまざまな成分が含まれています。
ただし、小豆そのものを食べる場合と、ティーバッグから抽出したあずき茶を飲む場合では、摂取できる成分や量が異なります。
研究や成分をもとに詳しく知りたい方は、
をご覧ください。
また、実際の購入者がどのような目的であずき茶を選び、どのような体感を記載しているのかは、
あずき茶の実際の効果は?購入者5,006件のレビューから体感を分析
でまとめています。
山麓園のあずき茶は、
北海道から小豆を仕入れて、商品を袋詰めしているだけのお茶ではありません。
原料選びから始まり、
北海道産2等小豆の仕入れ
↓
残留農薬など原料情報の確認
↓
小ロットのドラム直火焙煎
↓
茶師による火入れ調整
↓
木箱で半日~1日休ませる
↓
細かめに粗粉砕
↓
60メッシュで選別
↓
ティーバッグまたは石臼粉末へ加工
↓
手作業で袋詰め
↓
順次出荷
という工程を、自社で行っています。
ティーバッグは5g×46包・230g、賞味期限は製造日より2年間。
粉末タイプは100g、賞味期限は製造日より1年間。
原料の状態を見ながら焙煎し、小豆本来の風味と香ばしさのバランスを考え、実際に自社で製造する。
それが、山麓園のあずき茶です。
・あずき茶 ティーバッグ:香ばしく飲みやすい、毎日の常備茶に。
・あずき茶 パウダー:調理・製菓にも使いやすく、出がらし活用レシピと相性抜群。
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